2023.4.3
勤務時間や休みたい曜日が固まっている 精神看護経験に強みのあるSさん(43歳/女性)の場合
飲食店を営む旦那さんのお手伝いをしているSさんは、「看護師の仕事から完全に離れたくない」というという理由から、復職を希望していました。Sさんの希望条件は、旦那さんの生活時間に合わせて深夜帯で働くのは避けたい、週3日程度の勤務で休みたい曜日も決まっているという限定的なものでした。そこで、できるだけ希望条件に沿った求人を提案できるよう、アドバイザーがある行動に移りました。
先日、あるテレビ番組で、マニュアルにはないオーダーにも応えてくれるチェーンのファーストフード店があることが話題になっていました。ちょっとしたことでも、自分に丁度いい状態にしてもらえることは嬉しいですよね。
さて、今回ご紹介する43歳のSさんは、公立の総合病院3年・精神病院13年・精神クリニック2年の勤務経験があります。師長の役職に就いたこともある、精神看護の経験に強い看護師さんでした。
Sさんはご結婚され、旦那さんのもとへ転居したため、現在は看護師から離職中。
旦那さんは飲食店を営んでおり、Sさんも週に数回お店に立ち、手伝いをするという生活を送っていたそうです。
しかし、Sさんは「やっぱり看護師の仕事から完全に離れたくない」と、扶養内のパート勤務での復職を希望されていました。
Sさんの復職条件は、旦那さんの生活時間に合わせられて、帰宅は深夜にはなりたくない、というかなり限定された時間帯。そのうえ、週3日程度の勤務で、休みたい曜日も決まっています。
ご自分で希望条件にあった求人を探しても、なかなか見つからなかったSさんは、「非公開求人のなかで条件にマッチするものはありませんか?」とご相談下さったのでした。
今後も精神看護に携わりたいというSさん。非公開求人も含め、Sさんが求める条件に適した仕事を探してみましたが、ピッタリの求人はありませんでした。
Sさんは、「少しなら希望条件を緩和してもいいですよ」とおっしゃって下さいました。
しかし私は、Sさんが家のこともやり、お店も手伝い、新婚さんで旦那さんとの時間も欲しいのではないだろうかと思い、何か良い方法はないかと考えました。
朝遅めの日勤だと、午後日勤というものがありますが、午後日勤の求人は滅多に出てきません。加えて、勤務時間はかなり短くなります。準夜勤の時間帯だと、やはりSさんのご希望よりは退勤時間が遅くなりすぎてしまいます。
そこで、いつも懇意にして下さる病院に相談をしてみることにしました。
病院の採用担当の方に事情をお伝えすると、「訪問看護の開始時間を遅くすることならできる」とおっしゃられたのです。休日に関してもSさんの希望日でかまわないけれど、そのかわり多少の残業をお願いしたい、ということでした。
その病院の訪問看護ステーションでは、お子さんのいる看護師さんが在籍しており、その方は残業ができないので、Sさんが少し残って書類整理をしてくれると助かるというのです。
朝を少しゆっくりめに出勤し、定時より1〜2時間遅く帰るなら、まさにSさんのご希望通りの勤務時間です。
さっそくSさんにご提案してみると、朝は旦那さんと一緒に過ごし、家事をしてから出かけられ、夜も旦那さんより前に帰宅し、晩酌の準備をして帰りを待っていられると大変喜んでくださいました。私は、諦めずに探して良かったと思いました。
仕事を探していて、なかなか条件に沿った求人が出てこないと、自分の希望を妥協していってしまうものですよね。
今回は、Sさんの経験や人柄が高評価を頂き、こちらの希望条件を受け入れてもらえました。しかし、それ以外の求人の場合も、応募要項に載っていないことを相談してみると条件によっては対応してくれる事業所もあるものです。
私もアドバイザーとして、求職者一人ひとりの希望にできるだけ答えられるよう、サポートに努めたいと思います。
看護師として復職するときは、就職先に求める条件をしっかりと定めましょう。また、希望条件を達成できるか応募先に相談するのも手です。ここでは、それぞれのポイントについてまとめました。
看護師として復職する際は、働くうえでの希望条件を明確にすることが重要です。勤務時間や休日日数、勤務地など、自身がどのようなポイントを大切にしているかを挙げましょう。希望条件を明確にしておけば、求人数をある程度絞り込めたり、仕事探しの軸がブレずに求職活動を進められたりします。
希望を叶えるのは無理だと感じる条件だとしても、応募先に相談してみる姿勢が大事です。職場によっては、ある程度の条件を考慮してもらえる可能性があります。応募先に相談をするときは、どのような理由でその希望条件を満たしたいのかを伝え、どの辺りなら譲歩できるのかを想定しておきましょう。
求人を出している病院に直接問い合わせをするのは難しいという場合は、レバウェル看護がお手伝いします。レバウェル看護なら、プロのアドバイザーが病院側に対し、労働条件や待遇面の相談を代行。自分では伝えにくい条件でも、アドバイザーを介してなら交渉してもらえる可能性があります。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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