子育てと両立しながら常勤職員は無理なの?シングルマザーが出した答えとは

2023.6.13

Answer(答え)というチェックボックスにチェックが入っているイメージ

「高給与で夜勤のない日勤常勤の仕事を探したい!」シングルマザーとして幼いお子さんを養育中のMさん(35歳/女性)の場合

シングルマザーとして、ご両親から経済的援助を受けながら病院の外来で日勤のみの非常勤職員として勤務をしているMさん。経済的な自立を図るため勤務先に「常勤職員になりたい」と申し出ると、病院側に「常勤職員は夜勤が必須」と夜勤を求められたことでやむなく断念。「高給与で夜勤のない日勤常勤の仕事を探したい」とレバウェル看護にご相談くださいました。
たしかに、常勤職員の求人の多くは月に数回の夜勤に入れる方を優遇する傾向があり、希望を叶えるのは一定の大変さがあります。そこで、アドバイザーが提案したのは意外な内容でした。

家計を安定させるために日勤常勤の仕事を探したい

子育て中の看護師さんからご相談をよくいただきます。看護師というお仕事をしながらも、子育てを両立させるバイタリティは本当に素晴らしいと思います。けれども、お子さんが小さいうちは、夜勤、時間外、長時間勤務などがネックになりやすく、職場選びに苦労する方が多いのも現状です。今回ご紹介する35歳の看護師Mさんも、希望の職場を見つけられずに悩んでおられました。

Mさんは出産を機に退職して子育てに専念していましたが、シングルマザーになってからは、3歳のお子さんと二人暮らしをするために復職。ご両親から経済的な援助を受けながら、病院の外来で日勤のみの非常勤職員として週5日間働いていました。

そのようななか、Mさんは経済的に自立するために昇給や賞与のある常勤職員になりたいと考え、病院側に申し出ました。しかし、病院側からは「常勤職員は夜勤が必須」と言われたため、やむなく断念することに。お子さんと二人暮らしのMさんには夜勤はできなかったのです。

今回、「なるべく高給与で夜勤のない日勤常勤の仕事を探したい」とレバウェル看護にご相談くださいました。Mさんの通勤範囲内で求人を探してみると「日勤のみの常勤職員募集」とあっても、「月に数回、夜勤が出来る方優遇」という条件付きが多く、条件に夜勤を外すのは厳しいなという印象がありました。Mさんと話し合い、病院以外で日勤常勤の求人も検討しましたが、「勤務時間が長い」「オンコール対応が必要」など、子育てとの両立は困難な求人ばかり。さらに広い範囲で探すことをご提案してみましたが、「実家の近くに住んでいるので転居はしたくない」というMさんのご事情にマッチしませんでした。

ご両親の協力が得られるかどうかが転職のカギに

そこで、ご実家の協力が得られるかどうか伺ってみました。するとMさんは即座に「親もたいへんなのに、これ以上頼れません!」と、きっぱりおっしゃるのです。Mさんのお話では、ご両親は飲食店経営のため、朝から晩まで不在。同居されている妹さんもお勤めで忙しいとのことです。経済的に余裕のないご両親から援助を受けているため、Mさんは負い目を感じられているようでした。

さらに詳しいお話を伺ってみると、ご両親のお店は日曜が定休日だと分かりました。お子さんは日曜日に時々、おじいちゃんやおばあちゃんに会いに行くのをとても楽しみにしているそうです。

私は、「ここだ!」と思いました。週末なら、ご両親に育児協力の相談ができるかもしれません。病院側と交渉し、無理なく働けるように調整すれば、Mさんの収入はアップし、ご両親の経済的負担も軽減できるはずです。

早速、週末の夜勤職員を求めている病院に問い合わせを行いました。すると、「週末の夜勤に入ってくれるのなら、夜勤回数は月に2回でも常勤職員として採用可能」と言ってくださいました。

Mさんにそのことをお伝えすると、「月2回くらいなら子どもを預けられるかもしれない」とご両親に相談することに。すると、ご両親は月2回お子さんを預かることを快諾してくれたそうです。ご両親側としても、「頼ってくれればいいのに」と思っていたとのこと。Mさんが一人で頑張っているので、口出ししないように見守っていたことも分かりました。

夜勤日数や配属先の交渉により子育てと仕事の両立を実現

その後、Mさんは病院の面接を受け、夜勤月2回のみという条件で、常勤として採用が決まりました。さらに病院側と交渉して、残業が少ない外来への配置にしてもらうことに。こうしてMさんは、無理なく家庭と仕事の両立を図りつつ、収入アップにも成功し、ご両親の経済的負担も軽減することができたのです。

「収入が安定したら、安心して親にも頼れるようになりました」と、笑いながらおっしゃるMさんからは、心のゆとりが感じられました。親子だから、互いに相手を思って、言い出せないことや頼れないこともあります。それでも、大切な人だからこそ、役に立てるとうれしいものですよね。

看護師さんそれぞれに違う家庭環境があります。私たちレバウェル看護のアドバイザーは、看護師さんが希望条件をあきらめないよう、条件を叶えるための解決策を一緒に考え、お仕事探しをサポートできればと思っています。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

お悩み解決のポイント

ここでは、常勤職員を希望するシングルマザーや子育て中の方へ、「条件に合った職場が見つからない…」というお悩みを解決するポイントをご紹介します。夜勤や時短勤務など、子育て中は求人選びの難易度が上がりやすい時期なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

現在抱えている問題点から妥協点を探してみる

まずは、現状抱えている問題点を洗い出してみましょう。「子どもが幼いので夜勤に入るのは難しい」「常勤職員を希望するには夜勤が求められる」「できれば両親には迷惑を掛けたくない」など、思いつく問題点を箇条書きで並べてみます。問題点を可視化した後は、自分が最も解消したい問題点から順に並べてみてください。「常勤職員への転職は絶対叶えたい」のような譲れない希望がある場合は、「夜勤に関する妥協点」を見つけることで解決する可能性があります。

一人で抱えようとせず周りに協力をお願いしてみる

今抱えている問題点を解消するには、希望に沿った求人を粘り強く探すことも大切ですが、そればかりに捉えられてしまうのは良くありません。希望条件が多いものや実現するのが難しい内容であれば、転職を成功させるのに時間を要する場合があります。そんなときは一人で抱えようとせずに、周りに協力を相談してみましょう。「両親には迷惑を掛けたくない」と思っていても、相手は「サポートしたい」と考えてくれている可能性もありますよ。

レバウェル看護に相談してみる

転職活動について、希望の求人がなかなか見つからないときや、自分ではどうしても解決できないお悩みがあるときは、レバウェル看護に相談してみませんか?レバウェル看護は、看護師専門の転職エージェント。キャリアアドバイザーがプロの目線で今抱えている問題点を踏まえた解決の糸口を見つけ出します。「プライベートの悩みを話してもいいの?」と思うかもしれませんが、専任のアドバイザーがマンツーマンで丁寧にサポートするので安心してご相談ください。希望の転職が叶うまでスタッフ一同全力でサポートいたします!

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