2023.6.8
「職員の雰囲気が良い有床クリニックで働きたい」療養型病院を1週間で退職したAさん(55歳)の場合
6年勤めたクリニックから転職した療養型病院はハードな環境で、心身ともに限界に達し1週間で辞めてしまったAさん。その後複数の転職サイトに登録して転職活動を始めるも、希望を上手く伝えられず、さらに短期退職してしまったことが気がかりでもやもやしていました。レバウェル看護にご相談くださったのは、まさにそんな時。。希望する施設形態や働き方があるものの転職に対して不安なAさんに、あるご提案をさせていだきました。
看護師さんにとって患者さんとの信頼関係が大切なように、転職アドバイザーにとっても求職者の方々との信頼関係が何より大切です。何かあった時にすぐにご相談いただけるよう、何でも話せる関係作りを心掛けています。
今回ご相談くださったAさんは、小規模の有床クリニックをご希望の55歳の看護師さんです。
Aさんは今までも何度か転職を経験されたそうですが、直近の療養型病院は1週間で退職されていました。Aさんにその退職のいきさつを伺うと、「そんなことも話さなければいけないんですか?」と、憤慨しているご様子。
Aさんにとって望ましい職場を考える参考にしたいので、とお話すると、しぶしぶながら次のように話されました。
Aさんが6年間勤務していたクリニックでは、雑用や夜勤回数の増加など、業務のしわ寄せが頻繁になったようです。院長に業務が負担だと何度も訴えましたが改善されず、不満と疲労がたまって退職してしまいました。
その後Aさんは高給与で好条件の療養型病院へ転職しました。
ところが「ゆったり看護ができる療養病棟ですよ」と聞いていたのに、実際にはスタッフ不足で介護ケアも多い、ハードな職場でした。身体的な苦痛と時間に追われる業務に限界を感じたAさんは、我慢できずに1週間で退職してしまったのです。
そこでAさんは複数の転職サイトに登録して転職活動を始めましたが、条件面や経歴の話ばかりで、ご自身の具体的な希望をうまく伝えられずもやもやが続く日々。
最初は少し強い言葉を使って話されていたAさんでしたが、今までのいきさつをゆっくりお聞きしているうちに、少しずつ落ち着いて話してくださるようになりました。
Aさんのご希望は、職員の雰囲気がよく、患者さんとのコミュニケーションをしっかり取れる有床クリニックです。希望勤務形態は夜勤有りの常勤で、定年まで無理なく腰を据えて長く働きたいとのことでした。
しかし、Aさんに納得していただけるような求人は、なかなか見つかりませんでした。
「もうパートでもいいかな」と諦めかけるAさんを励ましつつ、Aさんの希望通りの働き方を叶えるために、お付き合いのある病院やクリニックに連絡を取りました。
そして、Aさんのご希望にピッタリな内科系の有床クリニックを見つけご提案。Aさんも受けたいとおっしゃったので、早速面接の日程を決めました。
しかし面接日の前日、突然Aさんから「面接をキャンセルしたい」とお電話がありました。Aさんは友人から、「そのクリニックは評判が悪く、人手不足で残業も多いらしい」「入職しても以前と同じように業務のしわ寄せが来るのでは?」と聞いたと言うのです。
しかし私が知る情報では、クリニックの院長は気さくな方で、職員間の人間関係も良好なはずです。恐らくAさんは、以前のクリニックでの経験から、新しい職場のネガティブな情報が不安なのだと思いました。
そこで、「Aさんにピッタリな職場に出会えるチャンスかもしれませんし、面接に行って様子をみてから断ってもいいんですよ」とお伝えしました。不安そうなご様子だったため、面接にも同行させていただきました。
面接がスタートすると、院長先生の人柄や看護スタッフの雰囲気の良さが伝わったのか、Aさんは次第に笑顔になり、面接はスムーズに終了しました。
面接直後、Aさんは「たった1週間で辞めてしまったことがずっと引っかかっていたんです」と、大きくため息をついておっしゃいました。
Aさんは短期間で退職したことで自信を失い、「この年齢では希望の職場探しは無理かもしれない」「転職してもまた続かないかもしれない」など、マイナスの考えばかりが浮かんでずっと不安だったようです。そのことを1時間ほどかけて話してくださり、涙を流されていました。
その後、Aさんは入職を決意。「この面接を受けるのも、本当は怖かったんです」とすっきりとした笑顔で言って下さいました。
Aさんに心からの笑顔が戻って、本当に良かったなと、しみじみ思いました。
転職して新しい環境に飛び込むことは勇気がいることですし、予測できなかった事態が起こるかもしれません。
転職した後でも、何かあればいつでもご相談ください。みなさんのお話をしっかりとお聞きし、サポートいたします。
前職を短期間で退職し自信を失ってしまった方は、「次の職場でも上手くいかないのでは?」「そもそも合う仕事が見つからないかもしれない」と不安に感じるかもしれません。自分に合った職場を見つけるためには、新しい環境へと一歩踏み出してみることも大切です。以下では、前職をすぐに辞めて不安に感じている方に向けて、転職のポイントを紹介します。
自信を失い転職に対してもネガティブになってしまうと、「採用してくれる職場なんてないのでは?」「希望条件は妥協すべき?」と感じる方もいるでしょう。しかし、本当にやりたい仕事や働き方ではない転職先を選んでしまうと、また早期退職をする恐れがあります。応募先の仕事内容や患者さまとの関わり方、職員の雰囲気などを十分にチェックして、希望条件に合った職場が見つかるまで探してみてください。
前職の仕事がハードで限界に達して退職した場合、働くこと自体が怖く感じ、立ち止まってしまうかもしれません。そのようなときは、ネガティブになり過ぎず、一歩踏み出してみることが大切です。まずは面接を受けてみて、雰囲気を掴んでから転職を考えても良いでしょう。実際に自身の目で職場を見てみると、スタッフの雰囲気や働く流れのイメージが把握でき、前向きになれる可能性があります。勇気を出して転職活動を進めることで、仕事探しの幅も広がり、マッチした職場に出会うチャンスが増えますよ。
「前職を短期間で辞めたので自信がない」「希望条件に合う職場が見つからない」とお悩みの方は、看護師専門の転職エージェントである「レバウェル看護」をご活用ください。
レバウェル看護は、充実した情報の中から希望条件に合った求人をご提案。経験豊富なアドバイザーが、前職を退職した経緯や不安な点などを丁寧にヒアリングしたうえで、ぴったりの職場を紹介いたします。面接日の調整だけではなく、不安な場合は面接に同行することも可能です。じっくり条件に合うまで転職活動をサポートいたしますので、何でもご相談ください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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