看護師に復帰したいけどブランクが長くて不安…諦めそうな思いを変えた提案

2023.6.9

木のブロックに手のひらの上に電球のイラストがあり、ひらめき・提案をしているイメージ

「教育体制が整った病院で働きたい」15年のブランクに悩む正看護師のAさん(37歳/女性)の場合

親の介護が一段落し、看護師への復帰を決意したAさん。ブランクがあるため、教育体制が整った病院の日勤・常勤での仕事を探してご相談くださいました。
しかし、希望条件に合う求人は、通勤に1時間かかる病院1つだけでした。Aさんは「15年もブランクがあるから仕方がないですね」と面接を希望されましたが、面接直前にAさんからキャンセルの連絡が。話を伺うと、看護師として働くのが怖くなってしまったとのことでした。ブランクがあり自信の持てないAさんに、アドバイザーはある提案を行いました。

ブランクが長くて不安…でも看護師として働きたい

職を離れた看護師さんが復帰するときに気にされる“ブランク”医療技術は年々進歩している上、体力的にも厳しいお仕事であるため、ブランクが長いほど不安がふくらみ、復帰をためらう方が多いようです。

今回ご紹介するAさんも、15年のブランクに悩んでおられました。

37歳の正看護師のAさんは一般病院の内科病棟に就職しましたが、妊娠のため半年で退職。子育てが落ち着いたら、すぐに復帰する予定でした。しかし、親御さんが病気になり、看病と介護に追われる日々が続き、15年が経過しました。

介護が一段落したため、Aさんはついに復帰を決意。臨床経験がほとんどないAさんは、教育体制が整った病院の日勤・常勤の求人を探してご相談くださいました。

しかし、Aさんの条件に合う求人は、通勤に1時間かかる病院1ヶ所のみでした。Aさんは「15年もブランクがあるから仕方ないですね」とおっしゃって、面接を希望されました。

ところが、面接直前にAさんから「通勤する自信がないからキャンセルします」というご連絡がありました。「非常勤で良ければ、もう少し近い病院がありますよ」とお話しすると、「やっぱり無理です、看護師は諦めます」と言うAさん。

「復帰に向けて勉強を始めてはみたものの、なかなか覚えられない。採血も点滴も未経験同然だから、今からできるとは思えない」と言います。Aさんは、実際に看護師として働くことを想像したら、急に怖くなってしまったようでした。

日本看護協会の「2019年病院および有床診療所における看護実態調査報告書(p89)」によると、看護職として就業していなかった期間がある場合の「看護職として就業していなかった理由」は、「出産・育児」が48.6%で最多となっています。また、介護を理由に就業していなかった人も3.3%いるようです。Aさんのように、出産・育児や介護のために離職していた看護職員は少なくありません。

出典
公益財団法人日本看護協会「2019年病院および有床診療所における看護実態調査報告書」(2023年4月25日)

「まずは施設を見学してみませんか?」

Aさんのブランクへの不安を和らげるために、ご自宅近くの介護老人保健施設をご提案しました。主な業務は入居者さんの健康管理なので、医療行為に自信がなくても比較的働きやすい職場です。また、ご家族の介護をされていたAさんの経験を活かせる仕事だと思いました。日勤の看護師は複数体制なので、分からないことを相談しやすい環境です。

しかし、Aさんは「施設は仕事がきつそうだし、人間関係も不安です」と自信のない様子。施設で働くことへの不安を感じていらっしゃるのだと思い、今回の職場は看護師による介護ケアはほとんどなく、スタッフの人間関係が良好な職場であることをお伝えしました。けれど、Aさんはため息をついて、「看護師として働くこと自体に自信がない」「やっぱり、私にはもう無理じゃないかしら…」とおっしゃるのです。

そこで、「まずは施設を見学してみてから、無理かどうか考えてはいかがでしょう。何もしないで諦めたら、後悔することになるのでは?」とお話ししてみました。

15年のブランクを乗り越えて看護師に復帰

Aさんはしばらく考えてから、「見に行くだけでもいいのなら」と、介護老人保健施設を見学することに。そして、「ここなら働けるかも」と面接を希望され、スムーズに内定が決まったのでした。

後日Aさんより、「働きやすい職場で、すごく良かったです!」とお電話をいただきました。「初日はとても緊張したけど、仕事を分かりやすく教えてもらえて、職場にもすぐになじめた」とのこと。Aさんは、看護師として復帰できたことをたいへん喜んでいる様子でした。

あのとき諦めずに、Aさんが活躍できる職場を見つけられて本当に良かったです。

ブランクから看護師に復帰する際には、不安もあると思います。ですが、お一人おひとりの状況に応じて、働きやすい職場を探すことで、不安は解消できるでしょう。

復帰するかどうかを迷っている看護師の皆さん。ブランクが長くても、“遅すぎる”ということはありません。「復帰したい」と思ったそのときがチャンスなのですから。

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転職成功のポイント

ここでは、ブランクのある看護師の方が転職に成功するためのポイントをご紹介します。安心して働ける職場を見つける方法を確認しておきましょう。

まずは職場を見学してみる

ブランクが長いと、看護師として働くことに自信を持てない場合もあるでしょう。そんなときは、職場を見学してみることをおすすめします。実際の仕事内容やスタッフの雰囲気を知ることで、働けそうな職場が見つかるかもしれません。「大変そうで自分にはできない」と決めつけずに、職場を知ることから始めてみると良いでしょう。

レバウェル看護に相談する

「ブランクが長く、看護師として働く自信がない」という方は、レバウェル看護に相談してみることをおすすめします。レバウェル看護は、看護師の転職を専門とする転職エージェントです。アドバイザーが、ブランクがあっても安心して働ける転職先をご紹介いたします。また、職場見学や面接の日程調整の代行も可能です。「まだ転職するか悩んでいる」という段階でも大丈夫。サービスはすべて無料で利用できるので、まずはお気軽にご相談ください!

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