2023.9.28
「転職を考えているが自分の意見を持てずにいる」透析室2年目の看護師Tさんの場合
透析室で2年勤務するTさんは、同級生の看護師が病棟でスキルアップしていく様子に焦りを感じていました。自分も病棟で勤務できないかと職場に相談しましたが希望は通らず、転職を検討してみることに。しかし、親や同僚から現在の職場での勤務を続けることを勧められると、転職の気持ちが揺らいでしまいました。
相談者自身が自分の意見をもっていないことから、アドバイザーは周囲に影響されないようサポートしていく姿勢を決めました。
先日ご相談を受けたTさんは、新卒で総合病院に入職し、透析室へ配属されて2年目の看護師さんでした。
Tさんは、学生時代の同級生が病棟に配属され、経験を積んでいく姿を見て、自分だけが取り残されていくような焦りを感じていたそうです。
異動希望も出したのですが、職場からは、「一人ひとりの都合は聞いていられないので、どうしても病棟へいきたいなら、転職してもらうしかない」と言われてしまいました。
「このまま透析室での経験が長くなると、転職もしづらくなるのでは…」と不安になり、今回ご相談をくださったのです。
転職を考え始めたものの、Tさんの気持ちは揺らいでいました。
「短期間で転職するなんて社会人としておかしい」と親御さんに言われたり、「辞めないで一緒に働こうよ」と同僚に説得されたりすることが、転職に踏み切れない理由のようでした。
透析看護は患者さまとの関わりが密接で、特殊な装置の操作もあるため、専門性が身につきます。すべての分野でも同じですが、看護経験が無駄になるということはありません。
そのため、Tさんが透析室で知識や技術を磨き、キャリアアップしていくことも可能です。
私は、Tさんの転職理由が「同級生がみな病棟勤務だから」という内容なら、もったいないように思いました。実際に、親御さんや同僚の看護師さんの意見で転職を迷っておられます。
「Tさん自身はいまの仕事をどう思っているのだろう?」
私は、Tさんが周囲の行動や意見に影響されていることを懸念しました。
「周りがこうしているから、自分もやったほうがいいのかな…」というように将来を決めてしまっては、看護師として何がしたいのか不明確なままキャリアを重ねてしまうことになります。
自分の人生や看護師としての働き方を決めるのは、自分だけです。
周囲の意見に流されたり、物事の基準を誰かに委ねてしまうと、うまくいかなかったときに「自分の意志で決めればよかった」と後悔する可能性があります。
「自分が選んだ道だから」と思える選択をすれば、たとえ結果が思うようにいかなくても、納得ができるかもしれません。そこで、今回のご相談くださったTさんには、すぐに転職をお勧めしませんでした。
現在は、「Tさん自身がどうしていきたいか」を見つめるところから、始めているところです。周りにとらわれず、自分の意思で選択ができるよう、じっくりと意見を交わしていこうと思います。
ここでは、なかなか自分で結論が出せず、転職するのを迷っている看護師さん向けに、お悩み解決のポイントを解説します。ついつい周囲と比較してしまうという方は、以下の内容を参考にしてみてください。
どのような看護分野であっても、スキルを身につけるには時間がかかります。ほかの分野の方が専門性が高く見えたとしても、自分の経験が将来のキャリアアップに役立つ可能性も考えられるでしょう。看護現場においては、自分のペースで経験を積んでいくことを意識するのがおすすめです。
Tさんのように、学生時代の友人が看護師としてスキルアップしていく様子に、焦りを感じてしまう人もいるでしょう。しかし、どのような看護師していきたいか、どのようなキャリアを積みたいかによって、磨くべきスキルは異なります。周囲の行動や意見に影響されるのを避け、自分の希望や目標に基づいた選択をしていくことが大切です。
「自分がどのようなキャリアを積んでいきたいのかわからない」「転職すべきかどうか迷っている」とお悩みの方は、レバウェル看護にご相談ください。
レバウェル看護では、相談のみの利用も可能です。看護現場に詳しいアドバイザーと今後に関する話し合いができるので、将来の方向性を定められます。家族や友人以外の第三者と意見を交わすことで、異なる視点でのアドバイスを受けられるのもメリットです。希望の働き方が見えてくるまで、全力でサポートいたします!
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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