妊娠希望の看護師が転職するポイントとは?注意点やおすすめの職場も紹介

2022.10.21

赤ちゃんの超音波写真とハートと妊娠届出書のイメージ

「妊娠を希望している看護師でも転職できる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。基本的には妊娠希望でも転職は可能であるものの、「面接では正直に伝えるべき?」「どのような職場が適しているのか分からない…」など不安に感じるものです。この記事では、面接で妊娠希望を話すメリット・デメリットや、転職するポイントを紹介します。ぜひご一読いただき、転職活動にお役立てください。

妊娠希望でも看護師転職はできる?

妊娠を希望している看護師でも、転職することは可能です。一般的に、転職後に妊活することは珍しいことではありません。どのような職種であっても結婚や妊娠、出産といったライフステージが変化するのは当然であり、タイミングも人によって異なるでしょう。
ただし、働き始めて数週間後や1ヶ月など、仕事に慣れる前に妊娠するのは避けられるなら避けた方が良いでしょう。妊娠後は体調不良で思うように働けない可能性があり、転職後間もなく欠勤が続いてしまうことも。職場への申し訳なさから、「退職した方が良いのかも…」とマイナスな気持ちになることも考えられます。
転職先も、職員には長く活躍してほしいと思い採用しているはずです。転職後すぐに妊娠報告をすることで、「おめでたいことだけど、仕事への意欲が低かったのでは…」と捉えられる可能性もあります。

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転職時の面接で「妊娠希望」を伝える必要はある?

ここでは、看護師の面接で妊娠希望を伝えるべきかどうかを解説します。妊活予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

基本的には妊娠希望を話す必要はない

面接では、基本的に妊娠希望について話す必要はありません。そもそも妊娠・出産に関する質問は男女雇用機会均等法に抵触するため、面接で質問されることはほとんどないでしょう。万が一面接官から聞かれた場合は、「すぐにではないがいずれは考えている」と伝えたうえで、転職後しばらくは仕事を頑張りたいという姿勢をアピールしてください。

妊娠しても大丈夫な働き方を希望する

面接では自ら妊娠希望を伝える必要はないものの、あえて正直に「今後妊娠しても変わらずに働きたい」と現状を話してみるのも一つの方法です。職場によっては、妊娠期間中の働き方を考慮してもらえるケースもあるでしょう。特にパートタイムの仕事や、子育て中の職員が多い職場は、シフトや業務内容調整の融通が利きやすい傾向になります。

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面接で妊娠希望を話すメリット・デメリット

面接で妊娠希望を話すことで、妊娠・出産に理解のある職場を見つけやすいメリットがある一方、職場によっては採用されにくいというデメリットもあります。以下で詳しく説明しているので、チェックしましょう。

メリット

面接で妊娠希望をあらかじめ伝えておくことで、妊活や妊娠に理解のある職場で働ける可能性が高まります。体調が安定しない時期に業務内容やシフトなどを調整してもらいやすいでしょう。妊娠した場合も報告しやすく、産前・産後の働き方について相談しやすい傾向にあります。
職員のライフステージの変化に理解がある職場は、出産後に仕事復帰した際も、働きやすい環境といえるでしょう

デメリット

面接時に妊娠希望を伝えることで、応募先によっては採用されにくいというデメリットがあります。特に、求人情報に「人手不足のため急募」と記載している職場や、夜勤のある職場の場合は、即戦力や体力仕事が求められるものです。そのため、面接官としてはすぐに妊娠する可能性がある人の採用をためらうかもしれません。
もし面接で妊娠希望を話して採用された場合でも、周りの職員は不満に感じるケースもあるでしょう。

妊娠希望の看護師が転職後に注意すべき3つの点

ここでは、妊娠を希望する看護師が転職後に注意すべきことを紹介します。妊娠を考えている方はご確認いただき、心得ておきましょう。

1.人手不足だと残業や夜勤があることも

人手不足の職場に転職した場合、残業があったり、急遽夜勤に入ったりすることがあります。職員が少なめな職場では一人あたりの仕事量が多く、体力的に負担が掛かりやすいといえるでしょう。
たとえ面接時に自分から妊娠希望を伝えて快諾してもらえた場合でも、多忙な時期はハードワークになる可能性もあります。妊娠した際は無理をせず、早めに上司に報告して業務相談をすることが重要です。

2.妊娠後は周りに迷惑を掛けてしまいストレスになることも

転職先で働いているときに妊娠した場合、どのタイミングだとしても「周りに迷惑をかけてしまうのでは…」と悩むことがあるでしょう。妊娠初期は体調が不安定になりやすく、急な遅刻や早退、欠勤をしてしまうかもしれません。ほかの職員にフォローしてもらう申し訳なさから、ストレスを感じる恐れもあります
しかし、大切なのは自身と胎児の健康なので、決して無理はしないように心掛けてください。周囲への感謝の気持ちは忘れずに、「今はできることをしよう」「安定したらまた頑張ろう」といったように、前向きに気持ちを切り替えることが重要です。

3.状況によっては育休を取得できない可能性がある

厚生労働省の「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(p6)」によると、事業所の労使協定に入職1年未満の場合は育休を取得できないことが明記されている場合はそれに従う必要があるため、産後に仕事復帰を目指している方は注意してください。妊娠のタイミングや仕事復帰への考えは人それぞれですが、育休を取りたいのであれば、条件を満たせるように勤務する必要があります。

育休制度は使えなくても、産休は誰でも取得できるため、出産予定日の6週間前と産後の8週間は休むことが可能です。また、職場によっては仕事復帰に関して独自の制度を設けている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

妊娠希望の看護師が転職を成功させるポイント

妊娠希望の看護師が転職を成功させるためには、自身のキャリアプランを明確にしたうえで、福利厚生や人材が充実している職場を見つけることがポイントといえます。以下で詳しく解説しているので、チェックしてみましょう。

キャリアプランを明確にする

妊娠・出産・子育てと生活に変化があっても看護師として活躍するためには、長い目で見たキャリアプランを明確にすることが大切です。目指す看護師像や役職、実践したい業務、取得したい資格などを具体的に洗い出しましょう。そのうえで、目標とする働き方が叶う職場を探してみてください。
妊娠に理解のある職場に転職できても、看護師として成長できる場所でなければ結果的に後悔する可能性もあります。

自分のスキルや強みをアピールする

妊娠希望の方は、自身のスキルや経験を十分にアピールすることで、転職先に評価されやすくなるでしょう。職場によっては「妊娠希望者」ということで転職に不利になったり、転職後も「なかなかスキルアップ・キャリアアップがしにくい」と感じたりする可能性があります。
転職を成功させるために必要なのは、応募先に仕事への意欲や自分の強みを伝えて、即戦力であることをアピールすることです。そのためには、現在の職場でも熱心に仕事へ取り組み、看護師として多くの経験を積むことが求められます。

人手が多く福利厚生が整った職場を探す

妊娠後も体調を重視して安心して働くには、職員数が比較的多めの職場がおすすめです。また、福利厚生が整っている職場であれば、産前産後に独自の休暇制度や時短勤務、院内保育などを利用できるケースがあります。さらに、安定した働き方が叶う転職先の場合、妊娠中の業務量や内容などを調整してもらえる可能性も高いでしょう

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妊娠希望の看護師におすすめの職場

妊娠希望の看護師の方は、妊娠後や仕事復帰を見据えて働きやすい職場を選ぶと良いでしょう。以下でまとめているので、参考にしてみてください。

日勤のみの職場

基本的に夜勤のないクリニックや病院の外来の場合、妊娠中も比較的体に負担なく働けます。ほかにも、デイサービスや訪問看護事業所、献血ルームなども日勤帯メインで仕事を探しやすいでしょう。
病棟勤務を希望する方は、「日勤常勤」「勤務時間相談可」という求人を探してみてください。現時点では夜勤が難しい方も、出産して子育てが落ち着いたタイミングでキャリアアップを目指す際に、夜勤に入ることも可能でしょう。

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保育園

保育園や小規模保育室などは、主な業務が園児の健康観察や怪我の対応がメインのため、妊活中や妊娠中でも働きやすい環境といえるでしょう。基本的にハードワークや残業が少なく、体力的・精神的にゆとりを持って働けます。
また、保育園は子どもが好きな方や小児看護に興味がある方にもおすすめです。「小児科や小児病棟で働きたいけど、妊娠希望者には忙しくて大変かも…」と感じている方に適しています

保育園の求人一覧ページはこちら

産業看護師で働ける職場

企業で働く産業看護師の業務はデスクワークがメインのため、妊娠希望の方も身体的に負担少なく働けます。主な仕事は社員の健康診断の実施や健康管理、メンタルヘルスケアなどです。休日や勤務時間は会社の暦や勤務体制に沿った場合が多く、「土日祝は休み」「夜勤なし」「残業少なめ」といった求人を探しやすいでしょう。妊娠中だけではなく、出産後も働きやすい仕事といえます。

完全予約制の病院・クリニック

完全予約制の職場は突発的な対応で残業することが少なく、妊娠希望の方に適しているといえます。予約制の病院は患者さまの症状や必要な処置が事前に把握できるため、比較的ゆとりを持って仕事に取り組めるのもメリットです。
また、基本的には予約外の方が来院することはないため、妊娠中の体調不良で欠勤や早退をしてしまった場合も、ほかの病院より人手不足になりにくい傾向になります。自分が休むことで「迷惑をかけてしまうかも…」と悩むことが少ないでしょう。

まとめ

妊娠希望の看護師も、転職することは可能です。面接で妊娠希望を伝えるのはメリット・デメリットがあるので、十分に考えてから応募しましょう。
妊娠希望の看護師が転職する際は、キャリアプランを明確にして、妊娠中・出産後も働きやすい職場を見つけることが重要です。自身の条件に合った職場へ転職するためには、スキルや経験、強みを伝えて「仕事への意欲」「業務で貢献できること」をアピールしてください。
また、希望条件に合った職場を見つけるには、多くの求人情報を得る必要があります。転職で後悔しないためにも、より豊富な職場の中から自分に合った職場を見つけましょう。
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