看護師が当日欠席する理由を伝えるときのマナー|急用や体調不良の場合は?

2022.10.19

看護師の当日欠勤

看護師さんのなかには、「当日欠勤は難しいかな…」と思い、なかなか理由を伝えられない方もいるでしょう。看護師が当日欠席する理由は、体調不良や急なトラブルなどさまざま。欠席する際は、伝え方のマナーをきちんと守ることが大切です。本記事では、看護師が当日欠席する理由と休むときのマナー、連絡方法などをまとめました。「今日休むための連絡方法が知りたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。

看護師がコロナ以外で当日欠席する主な理由

看護師さんが当日欠席する主な理由は、体調不良やそれにともなう通院、急なトラブルなどです。以下で詳しく解説しましょう。

1.自身の体調不良

看護師さんが当日欠席する理由の一つとして、自身の体調不良が挙げられます。風邪や頭痛、発熱、吐き気、腹痛、下痢など、さまざまな要因が考えられるでしょう。少し休憩して回復する症状であれば、遅刻して出勤することもできますが、感染症を疑うものや身動きが取れないほどつらい症状の場合は、当日欠席することもやむを得ないといえます。なお、新型コロナウイルス感染症が原因のときは、自己判断せず職場の方針にしたがいましょう。

2.家族の体調不良

看護師さん自身の体調不良ではなく、親や子ども、配偶者といった家族の体調不良が理由で当日欠席する場合も少なくありません。特に、子育て中の方や介護を行っている方は、家族の看病のため休みを取らざるを得ないことも。病児保育やホームヘルパーの利用などによって、家族の看護を任せられる場合もありますが、そうでない場合は職場に理由を伝えて理解を求めましょう。

3.体調不良にともなう通院

体調不良のともなう通院も、看護師さんが当日欠席をする理由の一つです。前述の自身の体調不良と家族の体調不良の際に、病院に行く判断をする場合もあるかもしれません。社会人として体調管理は必要不可欠なので、できるだけ早く回復する努力をする必要があります。また、感染症の疑いがある場合は、検査などが必要な場合があるので、そのときに応じた対応を取るようにしてください。

4.急用・急なトラブル

「遠方の親戚が倒れてしまい急遽行く必要がある」「水回りの設備が故障して近隣の住人に迷惑をかけてしまっている」「階段から落ちて怪我をしてしまった」など、急用や急なトラブルが起きる場合も当日欠席する理由になるでしょう。休むかどうか判断するポイントは、後でどうにかなる内容ではないこと。どうしても休む必要がある場合は無理をせず、職場に相談してみるのがおすすめです。

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看護師が当日欠席するときのマナー

看護師さんが当日欠席するときのマナーはいくつかありますが、下記の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。

勤務時間よりも前に看護師長と連絡を取る

当日欠席する際は、勤務時間よりも前に看護師長などの上司と連絡を取るようにしてください。勤務時間より後では、「ただの遅刻だろうか」「事故に遭ったのでは?」と職場の上司や同僚に余計な心配をさせてしまいます。また、職員の人数が少なくなる分、患者さまに迷惑を掛けてしまう恐れもあるでしょう。どうしても勤務時間を過ぎてしまう場合は、できる限り早く連絡を取ることが重要です

当日欠席の場合は具体的な理由を伝える

当日欠席をする際は、できるだけ具体的な理由を伝えるようにしましょう。シフト休を申請するときの理由は「私用のため」といった簡単な理由でも受け付けて貰えるかもしれません。しかし、当日欠席の場合は看護師の業務に支障をきたす可能性があるので、よほどの理由がなければ休むのは難しいと考えられます。「常識がない」「サボっているだけなのでは?」と、働く姿勢を疑われてしまわないよう、納得できる理由を伝えるのがポイントです。

いつから復帰できるかを伝えておく

余裕があれば、いつから復帰できるかの目安を伝えておくのがおすすめです。たとえば、病院で「○日程度休む必要がある」などと言われている場合は、その旨を伝えておくと良いでしょう。当日欠席するということは、誰かが自分の仕事を代わってくれている可能性があるということ。すぐに復帰できそうになければ、当日ではなく、分かった時点で看護師長などの上司に伝えるようにすると丁寧です。

看護師が当日欠席するときの連絡方法

ここでは、看護師さんが仕事を当日欠席するときの連絡方法を、電話とメールの2パターンに分けてご紹介します。当日欠席するときの連絡方法は職場ごとに決まっているはずなので、ルールに則って連絡を行ってください。

電話の場合

当日欠席の連絡を電話で行う場合は、相手の迷惑にならない時間帯を選んでください。夜勤の場合を除き、深夜や早朝など、勤務時間外に連絡をするのは避けたほうが無難です。電話をする時間は、自分の出勤時間の10分~15分前を目安にすると良いでしょう。

電話の会話例

自分:「看護師長(相手の氏名や役職名)おはようございます。○○(氏名)です。今お時間よろしいでしょうか?」

相手:「はい、大丈夫です」

自分:「早朝から子どもの熱が38.5度あり、保育園を欠席することになりました。大変申し訳ございませんが、看病のため本日の勤務をお休みさせていただきます(当日欠席の理由)」

相手:「承知しました。お大事にしてください」

自分:「ありがとうございます。これから病院へ行き、明日も続くようでしたらできるだけ早くご連絡いたします。よろしくお願いいたします」

当日欠席は急な連絡になることが多いので、電話をしても看護師長や上司などの連絡すべき相手が出られないことも。その場合は、ほかの看護師へ伝言を頼んだうえでメールを送っておくなど、できるだけ早く、確実に伝える工夫をしましょう。

メールの場合

メールで連絡を行う場合は、勤怠に関する連絡であることが分かるような件名をつけるのがポイントです。連絡をする時間は、電話と同様に出勤時間の10分~15分前が目安となります。

メールの例文

件名:

【勤怠連絡】○○(氏名)

本文:

看護師長(相手の氏名や役職名)

お疲れさまです。○○(氏名)です。

本日、子どもの熱が38.5度あり、保育園を欠席することになりました。

通院と看病のため、本日はお休みさせていただきます(当日欠席の理由)。

ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。

明日以降も続くようでしたら、できるだけ早くメールにてご連絡いたします。

よろしくお願いいたします。

○○(氏名)

メール連絡だからといって、深夜や営業時間ぎりぎりに送ってしまうと、相手がメールに気づかないこともあるので気をつけましょう。無断欠席にならないよう、メールと一緒に電話連絡も入れておくと安心です。

看護師が当日欠席するときの注意点

ここでは、前述した当日欠席するときのマナーのほかに、気をつけたほうが良いことをご紹介します。

無断欠勤・仮病・ズル休みはNG

「あとで報告すればいいや」という気持ちで無断欠勤をするのはNGです。事後報告をしても、職場のスタッフや担当する患者さまに迷惑を掛ける事実は変わりません。連絡なしで休んでしまうのは、社会人としての常識を疑われる行為なので避けましょう。また、仮病を使ってズル休みをするのも良くありません。ズル休みを続ければ、いつか看護師長や上司にバレてしまう可能性も。そうなれば、厳重注意はもちろん、最悪の場合は解雇される場合もあります。

事前に分かっている場合は事前連絡する

前日までに休むことが分かっている場合は、事前連絡をしましょう。当日欠席の連絡は、現場の混乱を招く恐れがあるため少しでも早く連絡する姿勢が大切です。看護師さん自身の体調不良の場合はなかなか判断が難しいかもしれませんが、「家族の体調不良で朝から病院へ行く必要がある」といった場合は、当日欠席を回避できるはずなので、分かった時点で連絡をしましょう

事前に欠席することが分かる例

  • 友人の結婚式への参加
  • 親族の法事への参加
  • 家族や友人との旅行
  • 子どもの学校行事
  • 定期健診のための通院
  • 資格や免許の取得
  • 公的手続きを行うため

上記のような内容は、あらかじめ日程が決まっていることが予想できるので、当日欠席する理由にはなりません。職場に迷惑をかけないよう、シフトの申請と一緒に事前連絡するのがマナーといえます。

復帰したら周りへのお礼や気遣いを忘れない

当日欠席した場合は、復帰次第、看護師長や上司、職場の同僚などフォローしてくれた方へお礼をしましょう。前述したように、当日欠席は職場に少なからず迷惑を掛けることになります。自分が見ていない場面で、動いてくれた人がいることを忘れないようにしてください。また、フォローしてくれた看護師さんが困っているときは、助け合う気持ちを持つことも大事です。

職場が原因で欠勤が続いているときの対処法

当日欠勤をする理由は、前述した体調不良や通院、急なトラブルだけではありません。「職場の人間関係に疲れてしまい休んでしまった」「職場と保育園の往復、仕事と子育ての両立に疲れてしまった」など、職場環境や働き方に当日欠席する理由が潜んでいる場合も少なからずあるようです。

そのようなときは、無理をし過ぎると余計につらくなったり、身体を壊してしまったりする恐れがあるので、早めに対処することをおすすめします。下記に、欠勤の主な理由が職場にある場合の対処法をご紹介するので、参考にしてみてください。

休暇を申請してリフレッシュの機会をつくってみる

職場の人間関係に対する不安や身体的なつらさが当日欠席の理由であるのなら、休暇を申請してリフレッシュしてみるのもおすすめです。正社員はもちろん、一定の条件を満たしたアルバイト・パートの看護師さんは、有給休暇を取得することも可能でしょう。一度、ゆっくり休んだり趣味や旅行などを楽しんだりして過ごせば、心身ともにスッキリするかもしれません。休暇の申請は、シフトを出すタイミングなど、前もって行うことが大切です。

配置異動をお願いしてみる

職場の人間関係や仕事内容が合わなかったり不安材料があったりする場合は、看護師長や上司へ配置異動をお願いしてみるのが方法の一つです。大きな病院なら担当の診療科目を変えてもらう、介護施設なら担当のフロアを変えてもらうなど、自分の希望を伝えてみましょう。すべての希望が通るとは限らないものの、うまくいけば今の状況を改善させられるかもしれません。

自分に合った職場への転職を考えてみる

看護師長や上司に配置異動をお願いしても状況の改善が見込めない場合は、職場自体が合っていない可能性があります。たとえば、「職場と保育園の距離があり通うのが大変」「職場の方針が合わない」といった理由は、職場そのものを変えなければなかなか解決するのは難しいでしょう。転職を検討する際は、今抱えている問題をはっきりさせ、希望条件を整理しておくことがポイントです。自分にぴったりの職場が見つかれば、看護師としてのキャリアを積みやすくなります。

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インタビュアー
体調不良をきっかけに転職された方の事例をご紹介しています
勤務日に体調不良が続く…希望条件を整理して見つけたちょうどいい職場とは
 

まとめ

看護師が当日欠席する理由は、風邪や発熱などの体調不良、家族の体調不良の看護、通院、急なトラブルなど、さまざまな内容があります。当日欠席を考える際は、「ほかのスタッフに申し訳ない」「休ませてくれるかな…」と思うかもしれません。とはいえ、必要な場合は当日欠席するのもやむを得ないので、理由をきちんと伝えて休みを取りましょう。

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