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2013年06月19日

憧れの町に住んだけれど

この仕事をするようになって、
本当に多くの町を知るようになりました。

用がなければ降りることもなかった駅、
元気でお得な八百屋さん、
優しいおばさんがいる総菜屋さん、
隠れた名店のラーメン屋さんなど、
都心でも地方でも、その町のそれぞれの良さがあるんですよね。

でも、私もそうですが、地方に住んでいると、
“都会に出てみたい”と思う時期があるような気がします。
どちらがいいというのは、その人によるものだと思いますが。


今回、ご相談くださった26歳の女性、Mさんも、
「東京の憧れの町で暮らしたい」と上京した看護師さんでした。

Mさんは新卒で地元の総合病院に入りました。
看護師不足が深刻な地域でもあり、
救急受け入れのある急性期でもあったため、
仕事はそうとう大変だったそうです。

看護の基礎を身につけようと必死に働いて3年が経った時、
Mさんは東京へ上京することを決め、
憧れの町で1人暮らしを始めたのでした。

しかし、引っ越してから、いざ、就職活動をしてみると、
その近くにはあまり求人を出している病院がなかったのです。
選択肢もなく、Mさんは家から近い
100床未満の療養型の病院に入職しました。

療養型は、病院にもよりますが職員の年齢層が高い傾向があります。
患者さんも高齢者の方が多いのも特徴です。

仕事自体は、100床未満で療養型なので、
急性期よりは時間に追われることも少なく、
重度の患者さんが次々に入ってくるという環境でもないので、
ゆとりを持てる環境になりましたが、
Mさんは、年上の看護師さんたちの会話に入ってゆけず、
お互いに気を使いながら毎日会話することに疲れを感じていました。

また、給与があまり高くなく、定期昇給もないので、
「このまま、ここで働き続けていていいのかな」と悩まれていたそうです。

せっかく憧れの町で暮らし始めたのに、
もやもやと毎日を過ごされていたMさんに、
もっとイキイキできる職場をご紹介したい。
そう思った私は、
Mさんにとって一番大事なことは何かと考えていました。

Mさんは、特に地方から転居されていて、
周囲にお友達もいらっしゃらなかったので、
“同年代の方が多くいる職場の方がよいのではないか”と思いました。

Mさんは、急性期で大変な思いをしたので、
今と同じくらいの100床未満の療養型をご希望されていました。
しかし、周囲の療養型の病院を探してみると、
職員の年齢層が高めのところばかりでした。


多くの転職を扱っていると、
転職理由は「人間関係」が一番多いのに、
転職先を選ぶ時は「希望条件」を優先される方が
とても多いように感じます。

もちろん、お休みや給与額、通勤時間、仕事内容などは
とても大切な要素です。

でも、条件が良くても、環境が悪ければ通うことが苦痛になりますし、
逆にきつい職場でも、心の支えになる仲間がいれば、
案外、頑張っていけるものではないでしょうか。


そこで、急性期よりは時間に追われることがなく、
ドクターや看護師をはじめ、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、
Mさんと同年代のスタッフが多く、
コミュニケーションを大切にしている
回復期リハビリテーション専門病院をご提案しました。

通勤に乗り換えがあり、40分かかるので、
Mさんは迷われていたのですが、
とにかく環境を見るだけ見て欲しいとお話して面接に行って頂きました。

すると面接に行かれたMさんは、
同年代のスタッフがチームワークよく仕事をしている雰囲気が、
すっかり気に入られたようでした。

通勤の乗り換えも、地元とは違ってすぐに次の電車が来るので、
ほとんど気にならなかったそうです。

給与は今と変わらないけど、手当や休暇制度・福利厚生が整っていて、
昇給が年に1回あり、能力給も付くので、
「専門看護スキルを身につけたい」という目標もできたそうです。


無事、内定をもらい、入職されてから1ヶ月後、
「友達ができて、東京での生活がものすごく楽しくなった」
とMさんからお礼のお電話を頂きました。

この2年間、憧れの町に住んだものの、
1人で買い物してもさほど楽しさを感じず、
行きたいカフェやレストランにも入れなかったというMさん。

今は、職場で仲良くなった同僚たちと出かけ、
毎日、病院で一緒に仕事をすることが楽しいそうです。

仕事は、勉強することが多くて大変にはなったけど、
仲間と相談しながら、新しいことを覚えていくのは楽しいそうです。

Mさんのイキイキとした声が、とにかく嬉しくて、
私も会社に入社した時のことを思い出しました。
友達や仲間って本当にありがたい存在ですよね。


職場探しは、住まい探しに似ていると思います。
情報だけではなく、実際に行ってみることでイメージが変わり、
気に入るケースはけっこう多いんですよ。

行くだけは無料ですから、是非、「行って、見て、感じて」から、
あなたの日々を過ごす場所、仲間を知った上で、
選んで頂きたいな、と思っています。

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