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2013年08月22日

自分に合う場所

女子サッカーの澤選手は、
ゴール前でシュートを決める選手として、
長く日本代表を引っ張ってきましたが、
ある大会の前に、
真ん中の位置でプレーするようにかえられ、
前の選手にボールを出す役目になりました。

はじめは、周囲も、彼女も戸惑っていましたが、
一歩後ろの位置からシュートする選手を見ることで、
今までは見えていなかったサッカーの面白さに気づけたそうです。
その大会で、澤選手は活躍し、
女子サッカー日本代表は世界一になったのです。


医療の現場でも、
さまざまな役割やポジションがあり、
みんなが連携し合って環境を作っていますよね。

自分はどのポジションが一番向いているのか、
経験してみることで気づけることもあると思います。


Oさんは、看護師資格を取得後、
養護学校で教諭をしていましたが、
介護福祉の世界に興味を持ち、
内科クリニックで4年経験を積んでから、
訪問看護にチャレンジして4年、
その後、デイケアに5年携りました。

もっと役に立てる資格をもとうと、
デイケア勤務をしながら、
ケアマネージャー資格を習得。
その後、居宅介護支援事業者で
調整の仕事を行うようになりました。


ケアマネージャーとは、
訪問介護や訪問看護を必要とするご家庭の
環境や利用者の症状に合わせて、
その人に適切な介護・看護ケアサービスのプランを立てたり、
適切な業者を紹介したりする仕事です。

ケアマネージャーになるには、
国家資格を取得しなければならず、
年1回の試験の合格率は約3割と言われています。

頑張ってケアマネージャー資格を取ったOさんは、
この1年間、
多くの利用者の方の介護プランを提案してきましたが、
現場での看護ケアが好きだったという思いが、
日に日に募ってきたそうです。

しかし、「せっかく資格を取ったのに」
と周囲に言われるので、
このまま資格を生かして仕事するべきか、
それとも、心惹かれる現場の仕事に戻るべきか悩み、
ご相談下さったのでした。

Oさん自身が「転職するか」を悩まれているようだったので、
転職先を探すという意識ではなく、
自分の可能性を一緒に調べてみましょうとお話しました。

今に不満を感じていないなら、
焦って、転職する/しないを決める必要はありません。
辞めることはいつだってできるのです。

Oさんとは、たまにご様子をお伺いし、
転職の話を進めるのではなく、
Oさんが気になった内容の情報を
お伝えする程度にとどめていました。

Oさんは子供好きで
保育士にもなりたかったそうなので、
保育園看護師の求人に
どのようなものがあるのかをお伝えしました。

そういう選択もあると考えるだけで、
毎日が楽しくなってきたというOさん。

すると、ある日、Oさんから、
「デイケアは楽しく生きがいをみつけられる場所だったな」
と言う言葉が出てきました。
やはりずっと現場に心惹かれ続けているようです。

そこで私は、
あるデイケアの事業所の見学をオススメしてみました。
現場に触れてみることで、
ご自身の気持ちがはっきりとされれば、
楽になるかもしれないと思ったからです。

その事業所には、たまたま、
Oさんのかつての恩師である看護師の方が
勤めていらっしゃいました。

久しぶりの再会に、
現場での日々を思い出されたOさんは、
とてもイキイキとしていらっしゃいました。

「やっぱり、現場に戻りたいです!」

意思がはっきりとされたOさんは、
その事業所へ入職を決められました。

現在は、精神デイケアのお仕事をされていますが、
ケアマネージャーを経験したことで、
自分が本当にやりたいものに気づけ、
よりやりがいを感じられているそうです。

また、自分が関わっている周りの環境にも、
もっとひろい知識を持つことができたので、
患者さんのご家族や、一緒に働くスタッフにも、
多くの知識や情報を教えることができ、
経験を生かせているとおっしゃっていました。


人は立ち位置によって見える景色、
感じるものごとがかわります。

どのポジションが良い悪いということではなく、
自分が一番活躍できる場所というものがあるのです。

転職はそれを知るひとつの手段です。
ですが、焦らずに、
まずは“自分の意思を見極める”ところから、
始めて頂ければと思います。

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