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2013年09月24日

あこがれの職場で、まさかの失敗

Kさんは民間の総合病院で
10年のキャリアをもつ看護師さんでした。

はじめにKさんからご相談いただいたのは1年前。
開口一番「国公立の病院で働きたいです!」と
元気にお電話くださったのを覚えています。

実はKさん、新卒のときにも
公立病院の採用試験にのぞんだものの、
内定をとれず、今の職場に就職したそうです。

職場に不満があるわけではないのですが、
どうしても国公立病院へのあこがれを捨て切れず
転職を決意したとのことでした。

結局Kさんは、私たちが提案をおこなう前に
自分で応募した公立病院に見事内定、
お話だけでその場は終わってしまいました。


しかし先日、
またKさんからお電話をいただいたのです。
お話を聞いてみると、
また転職を考えているとのことでした。

国公立の病院に対する熱意にあふれていた当時の姿と
どこか気弱な今の姿に大きなギャップを感じ、
まずは詳細をうかがいました。

「公立病院なら安定してゆったり働けると思っていたんです。」
とKさん。
でも、いざ入職してみると、
理想と現実におおきな差があったようです。

残業が毎日2時間以上あるのに残業代は一切出ず、
さらに休みの日まで勉強会への参加をすすめられるなど、
とにかく忙しすぎるとのことでした。

疲れが重なったKさんは持病を再発してしまい、
泣く泣く1年で退職してしまったというのです。

「どこでもいいから日勤常勤でゆっくり働きたいです。」
と、弱々しく話すKさんに対し、
1年前アドバイスする機会がなかったことを
とても残念に思いました。


Kさんが転職を失敗してしまった大きなの理由は
「イメージだけで転職先を選んでしまったこと」。

たしかに公立病院は、人気が高い就職先です。
ボーナス、年金、退職金など待遇のよさはもちろん、
最先端の医療を学びつづけられる環境も魅力です。
なにより、公務員として、安定して働ける安心感があります。

一方で、国公立・民間に関わらず
暗黙の了解でサービス残業が行われている場合や、
給料と仕事が見合わないと
感じられる職場もあります。

公立病院は、長く勤めることで
民間病院に勤める場合よりも
生涯年収が多くなる傾向にありますが、
若手のうちは忍耐が必要なときもあります。


さて、Kさんは無事、民間病院の日勤常勤枠に内定。
まずは持病を治すために休養して、
2ヶ月後に新しいスタートを切ります。

今回決まった内定先は、県内で有名な一般病院。
Kさんの経験・スキルが高く評価され、
日勤常勤なのにもかかわらず、
公立病院で夜勤も行っていたときよりも
高い年収を提示してもらえました。

「国公立病院が必ずしもベストとは限らないんですね。」
とKさん。

あこがれを追い求めすぎて、
選択肢を自分で狭めていたことに
気づいたようでした。
相談時から別人のように元気な様子のKさんに
私も嬉しくなりました。

どの医療機関のタイプにも、
メリットとデメリットがあります。
イメージだけで職場を決めず、
周りからの情報やアドバイスに頼りながら
自分の理想に叶う転職を行うことをおすすめします。

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