2023.9.22
「今の職場以外の経験がなくて転職先が決められない」新卒で総合病院の脳外科病棟に配属されて3年の看護師Dさん(26歳/女性)の場合
家族の引越しに伴い、土地勘のない地域の病院へ転職することになったDさん。しかし、多数ある求人情報から応募先を選べず、レバウェル看護にご相談くださいました。Dさんが転職先に求める条件は「給与アップ」と「病院であること」。しかし、求人数が多く、この2つの条件だけでは絞り込めません。その後、アドバイザーとのやり取りでDさんが興味を持ったのは「給与アップ」とは違うものでした。
学生の頃は、校則や部活の上下関係など面倒な拘束から早く自由になりたいと感じていたけれど、大人になってすべてが自分で選択するとなると、自由過ぎて困ることってありませんか?
規制されている中だからこそ、「こうしたい」という思いが見えてくるのかもしれませんね。
今回、ご紹介する26歳の女性Dさんは、新卒で入職した総合病院の脳外科病棟で3年勤務している看護師さんです。初めての転職で、九州から関西への転職を希望していました。
詳しくお話を伺うと、Dさんは現在、実家でご家族と同居しているとのこと。ご家族が関西に引っ越すことになったため、Dさんも一緒に行くことにしたそうです。
とはいえ、知り合いがおらず、土地勘もまったくない関西の地。ネットで病院の求人を調べてみたというDさんですが、求人数が多過ぎたことから転職先の選び方が分からなくなってしまい、レバウェル看護にご相談くださいました。
まず、Dさんに転職先に求める条件を聞いてみたところ、「家賃は自分が出すことになっているので、収入面は今よりアップしたい」とのこと。そのほか、「病院勤務が良い」と話してくださいました。
Dさんが転職を希望する地域の病院の場合、収入が上がる看護師求人は多数あります。そのため、Dさんの希望条件の少なさに正直、困ってしまいました。
もちろん、これまでも多くの看護師さんに求人を紹介してきたのですから、そんなことで迷ってはいられません。少しでもDさんに「転職相談をして良かった」と思っていただきたいという思いで、いくつかの病院の求人を紹介しました。
しかし、Dさんやご家族のお話を伺っても、なかなか「ここだ!」という求人が見つかりません。
もしかすると新卒で入った病院以外の経験がないために具体的なイメージがしにくいのかもしれないと思い、Dさんが関西に用事がある日に病院見学をご提案しました。
病院見学には、タイプの違う2件の病院へ行き、実際の現場を見たり、在籍している看護師さんの話を伺ったりしました。
見学中、「私はスキルアップとか別にいいんです。そんな看護師ってダメですね」とおっしゃるDさん。
「そんなことはないと思います。仕事と自分の関係というのは、仕事には関係なく、人それぞれでいいのだと思います」と私の思いを伝えました。
ある人は仕事にやりがいを感じ、向上を目指すかもしれません。でも、別のある人は、仕事は仕事と割り切ってするべき仕事をこなし、自分のプライベートの時間を大切にしてもいいと思います。
九州に戻り、見学に行った病院で感じたことを話したり、ほかの病院の求人を紹介をしたりしているうち、次第にDさんから、「これはイヤ」「こういう方が良いな」といった条件が出てくるようになりました。
病院見学で、ほかの職場を実際に見ることで、自分が求める条件が明確になってきたのでしょう。
そして、前回見学に行ったのとは別の2件の病院へ面接に行くことが決まりました。
この2件の病院はどちらも、ご家族と生活がしやすいエリアにあり、住宅手当がしっかりと出るとのこと。年収も今より上がるようです。
面接後もDさんは、面接を受けた2件の病院で迷われていました。悩んだ結果、福利厚生のサークル活動に興味を持たれたようで、サークル活動が活発な病院へ「ここだ!」と決めることができました。
転職からしばらくしてから、Dさんからメールで「いろいろ悩んで選べたので良かったです」と言っていただき、とてもホッとしました。
また、Dさんは気になっていたソフトボールサークルに参加して、すっかり楽しさにはまってしまったのだそうです。サークルの仲間とも仲良くなり、プライベートが充実したことで仕事にもメリハリが出てきたとおっしゃっていました。
年収アップやスキルアップではなくても、転職に求めるものはなんでも良いと思います。大切なのは、「自分らしく過ごせる場所で働けること」です。
転職相談では、スキルアップや向上心を持たれている方のお話が多い傾向にありますが、「特に希望がない」というのは悪いことではありません。反対に、「現状に満足している」のは良いことでしょう。
とはいえ、今の職場に不満が無くても、転居などでやむを得ず転職しなければならないケースもあります。やむを得ない転職の場合は、希望条件がなかなか思い浮かばず、求人の選び方が分からなくなってしまうかもしれません。
そんな時は、転職のプロであるレバウェル看護のアドバイザーにご相談ください。プロとして、「転職はこんな可能性もあるんだ」と感じていただけるよう、幅広い視野での求人提案をしたいと思っています。
「どこでも良い」と思って転職先を決めてしまうのは、転職後に働きにくさを感じてしまう可能性があるため、おすすめできません。複数の病院を比較したうえで、「ここに転職したい」と思える職場を探すことが大切です。ここでは、「希望条件が無い」「どうやって転職先を決めたら良いのか分からない」という方に向けて、転職成功のポイントを紹介します。
まずは少しでも興味を持った病院、もしくは引越し先の自宅から近い病院などの見学に行くことをおすすめします。相談者のDさんのように「希望条件がない」という場合は、「どんな働き方があるのか分からない」のかもしれません。
今の職場以外の病院を実際に見学してみることで、新たな看護観を知れたり、働き方を見たりできます。さまざまな病院の働き方を見て比較することで、「こんな働き方がしたい」「この働き方は向いていなさそう」といった希望条件がみえてくるでしょう。
看護業界では、スキルアップやキャリアアップなどを目的に転職する方が多い傾向にありますが、看護師が転職を決めるポイントはキャリア・スキル向上だけではありません。
Dさんは病院の福利厚生の一環であるサークル活動への興味から、転職先を決めました。Dさんのように、サークル活動やクラブ活動、院内イベントなど、業務内容以外にも目を向けてみるのも良いでしょう。広角的な視点を持つことで、自分らしく過ごせる職場を見つけられるはずです。
転職先に求める条件を明確にできずに悩んでいる方は、「レバウェル看護」の活用がおすすめです。レバウェル看護のアドバイザーは、看護求人に関する知識が豊富なのが特徴。アドバイザーが丁寧にヒアリングをして、強みや特性を把握したうえで、あなたに合った職場を探すサポートをします。土地勘のない地域への転職の場合、引越し先の自宅からの通勤時間を考慮したうえで、求人をご提案することも可能です。
また、交代勤務の看護師さんのなかには、病院見学に行きたくても「希望する病院とのスケジュール調整する余裕がない」という方もいるでしょう。レバウェル看護では、アドバイザーが病院見学や面接のスケジュール調整をします。仕事終わりや休日に求人先とのやり取りをするタイミングを図らなくても良いので、効率的に転職活動を進められるでしょう。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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