このままでは体調を壊してしまう…今の給与を維持しながら理想の職場へ!

2023.9.19

虫眼鏡で十字マークを覗いているイメージ

「疲れが抜けない日々で体調を崩しそう…」訪問看護ステーションに勤務する看護師Yさんの場合

総合病院の過酷な勤務で体調を壊し、臨床を離れていたYさん。その後、無理のない範囲で働ける訪問看護ステーションを見つけて10年間勤務されていました。しかし最近になってオンコールが増え、今まで休みが取れていた日曜祝日も勤務を入れられるように。訪問看護を続けたいものの、「また病棟のときのように体調を壊してしまうのでは…」という不安から、転職を考えるようになったそうです。

過酷な労働環境のなかで限界に…体調を崩す前に転職を決意

日本医療労働組合連合会の「日本医労連・全大教・自治労連「2022 年看護職員の労働実態調査」記者発表資料(p.8)」によると、「休日でも回復せず、いつも疲れている」と回答した看護師が27.1%、「疲れが翌日に残ることが多い」と回答した看護師が51.3%でした。慢性疲労を感じている方が全体の約8割を占める計算です。病名がつくような病気ではなくても、非常に多くの看護師さんが疲労を感じており、働きやすい労働環境を整えることが大切であることが分かります。

そうはいっても、看護師という仕事の特性上、過酷な労働のなかでも目の前に患者さんがいれば無理をして頑張ってしまうものかもしれません。

今回ご紹介するYさんは、総合病院での過酷な勤務で体調を壊したことがきっかけで、一度臨床から離脱。その後、無理のない範囲で働ける訪問看護ステーションを見つけ、10年間勤務されてきた看護師さんです。

Yさんは、患者さんに必要なケアを手際よくこなせる方。庭木のお花をベッドの横に飾ったり、手が届く位置にティッシュをかけられる工夫を行ったりするなど、プラスの気遣いで利用者の方に喜ばれていたそうです。「Yさんが来ること」を患者さんに喜んでもらえるようになり、それがYさんにとってもやりがいになっていました。

ところがここ最近、オンコールがどんどん増え、今まで休みが取れていた日曜・祝日も勤務を入れられるように。患者さんとのコミュニケーションもろくに取れないまま次へ次へとあわてて移動する日々が続き、休日明けでもまったく疲れが抜けない状態になってしまったそうです。

「また病棟勤務の時のように体調を壊してしまうのでは…」と不安をになったYさんは転職を決意し、今回レバウェル看護へご相談くださったのでした。

お話を詳しく聞いてみると、今の職場では職員を増員する予定はないのに訪問看護の利用者を増やし続けており、その結果1人の看護師が同じ時間内で何件も担当するようになってしまったとのこと。事業所に戻ってからも報告書を作成しなければならないので、長いサービス残業を強いられているというのです。

「私がやらなきゃ、困るのは患者さんだから」というYさん。

以前、病棟で体調を崩されてから復帰するのが大変だったことを心配したYさんは、事業所に相談しましたが、「10年も勤めてきたYさんが頑張るのは当たり前」と思われているようで、求人広告すら出してくれなかったそうです。

出典
日本医療労働組合連合会「看護職員の労働実態調査」(2023年6月12日)

今と同程度の条件の転職先を探すために多方面から情報を収集

Yさんは今後も訪問看護をつづけたいというご希望をお持ちでした。しかし、Yさんの現在の収入はその地域の病棟で夜勤をしている看護師の平均より高いことが判明。地域の小規模な訪問看護ステーションでは、その同等の給与を出すことは難しく、条件に合うご紹介先はなかなか見つかりませんでした。

さらに、現在求人を出している大手2つの事業所は、「内部の悪評を知っているので除外して探して欲しい」というご希望も加わりました。Yさんの健康面を考えれば、少しでも早く求人をご紹介したかったのですが、このときは「いい求人が出たら連絡します」というスタンスにならざるを得ませんでした。

それから2~3週間、いくつもの事業所を何度もあたり続け、「近くの病院併設の訪問看護ステーションが増員予定」という情報をある看護部長さんから聞くことができました。その病院はエリア内でも給与水準が高く、評判も比較的良い病院だったので、すぐにYさんにご提案。Yさんにも「ぜひ、そこに行きたい」とおっしゃっていただくことができました。

内定後に給与アップを交渉した結果、より良い条件で入職が決定!

Yさんは経験も人柄もとても評価が高く、病院から即日に内定をいただくことができました。ただ、Yさんから、「子どもの進学費用などを貯めたいので給料がもう少し上がらないか」というご相談をいただき、再び病院と交渉をすることに。

病院の基本規定より高い給与条件を交渉したので、はじめは難色を示されましたが、病院側に調整していただき、交渉成立。Yさんは無事、給与アップの条件で入職することができました。

しばらくしてその訪問看護ステーションに伺った際、Yさんがほかのスタッフと楽しそうに談笑している姿を見かけました。Yさんの笑顔に、また理想の看護をできているのだなと思い、とてもうれしく、力をもらうことができました!

健康面の不調に気づいてからでは遅い場合も。あなたの身体を守れるのは、あなた自身です。自分のSOSの声を聞き逃さないようにしてあげてくださいね。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

ここでは、体調を崩してしまったときの転職に関するお悩み解決のポイントをご紹介します。辛いときこそどのようにすれば良いのか、ここで確認しておきましょう。

体調を崩したときは無理をせず職場に相談する

患者さんを思うと「頑張らなければ…」と思うかもしれませんが、自分の健康を守るのも看護師の仕事を続けるうえで重要な要素です。このままでは体調に支障を来す恐れがあると感じた場合は、無理をせずまずは職場の上司に相談してください。その際、残業を月に何時間行っているのかや、人手が足りない根拠を伝えられると説得力が増すでしょう。

職場に相談して解決しない場合は転職を行う

残念ながら、職場に相談しても抱えている問題が解決しない場合もあります。そのようなときは、心機一転して転職を検討してみるのがおすすめです。転職を行う際は、自分がやりたいことや職場に求める条件などを整理してから、できるだけ在職中に行いましょう。ただし、体調が著しく悪い場合は、無理をせず先に退職することも検討してみてください。雇用保険の失業手当を受給しながら、ゆっくり転職活動を行うことも可能です。

交渉力のあるレバウェル看護に相談する

「今の仕事が大変過ぎて転職活動まで手が回らない…」「転職しても状況が変わらなかったらどうしよう…」と不安な方は、看護師転職専門のレバウェル看護に相談してみることをおすすめします。求人サイトには記載のない非公開求人や病院への直接交渉などにも対応しているため、幅広い範囲から仕事をお探しすることが可能です。給与や条件に納得がいかない場合は、担当のキャリアアドバイザーが交渉を代行。より良い条件での転職を目指せますよ。

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