お悩み相談室

1,000人以上の看護師さんとお会いしてきたキャリアアドバイザー達が、あなたのお悩みにお応えします。

2014年01月07日

理想の訪問看護をしたい

日本医療労働組合連合会による
看護職員の労働実態調査が行われ、
「健康だと感じている看護師が3分の1強しかいない」
という結果が発表されていました。

病名がつくような病気ではなくても、
半数以上の看護師が「翌日に疲れが残っている」と回答しており、
中には「休日にも回復しない」と訴える看護師もいます。

看護師さんは過酷な労働の中でも
目の前に患者さんがいると頑張ってしまうものですよね。

=============

今回ご紹介するYさんは、
過酷すぎた総合病院での勤務で体調を壊し、臨床を離れ、
無理のない範囲で働ける訪問看護ステーションを見つけ、
10年間勤務されてきた看護師さんでした。

手際のよいYさんは
患者さんに必要なことをしっかりとこなしながら、
庭木のお花をベッドの横に飾ったり、
手が届く位置にティッシュをかけられる工夫を行ったりするなど、
プラスの気遣いで利用者の方に喜ばれていたそうです。

『Yさんが来ること』を患者さんに喜んでもらえるようになり、
それがYさんにとっても“やりがい”になっていました。

ところがここ最近、オンコールがどんどん増え、
今まで休みが取れていた日曜祝日も勤務を入れられるようになり、
患者さんとのコミュニケーションもろくに取れないまま、
次へ次へとあわてて移動する日々となり、
最近では、休日明けでも
まったく疲れが抜けない状態になってしまったと言うのです。

「また病棟の時のように体調を壊してしまうのでは・・・」
という不安を抱えたYさんは、
今回、ご相談下さったのでした。


お話を詳しく聞いてみると、
職員を増員する予定はないのに、
訪問看護の利用者を増やし続けていて、
同じ時間内で何件も担当するようになってしまい、
事業所に戻ってからも、
給与は出ないのに報告書を作成で、
長い残業を強いられているというのです。

「私がやらなきゃ、困るのは患者さんだから」
というYさん。

前に病棟で体調を崩されてから復帰するのが大変だったYさんは、
事業所に相談しましたが、
「10年も勤めてきたYさんが頑張るのは当たり前」
と思われているようで、
求人広告すら出してくれなかったそうです。


Yさんは今後も訪問看護をつづけたい
という希望をお持ちでした。

この地域で長く訪問看護をしてきたYさんは、
現在求人を出している大手の2つの事業所は、
内部の悪評を知っているので除外して探して欲しい
とおっしゃいました。

またYさんは、
その地域の病棟で夜勤をしている看護師の平均年収より
高い給与をもらっており、
小規模な訪問看護ステーションでは、
その同等の給与は出すことは難しく、
条件に合うご紹介先はなかなか見つかりませんでした。

Yさんの健康面を考え、
少しでも早くご紹介したかったのですが、
この時は、『いい求人が出たら連絡します』
というスタンスにならざるを得ませんでした。


それから2~3週間、さまざまな事業所を何度もあたり続け、
『近くの病院併設の訪問看護ステーションが増員予定』
という情報を看護部長さんから頂くことができました。

その病院はエリアの中でも給与水準が高く、
評判もわりとよい病院だったので、
すぐにYさんにご提案。
Yさんも「ぜひ、そこに行きたい」とおっしゃって頂けました。


Yさんは経験も人柄もとても評価が高く、即日に内定を頂けました。
ただ、Yさんから、
「子供の進学費用などを貯めたいので給料がもう少し上がらないか」
というご相談を頂き、再び病院と交渉をすることに。

病院の基本規定より高かったので、始めは難色を示されましたが、
病院側に何とかがんばっていただき、交渉成立。
Yさんは無事、給与アップの条件で入職することができました。
しばらくしてその訪問看護ステーションに伺った際、
Yさんが他のスタッフと楽しそうに談笑している姿を見かけました。

Yさんの笑顔に、
また理想の看護をできているのだなと思い、
とてもうれしく、力をもらうことができました!


健康であることは失ってから気づいても遅いもの。
あなたの体を守れるのは、あなた自身です。
自分のSOSを聞き取ってあげてくださいね。

関連するキーワード

※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

キャリアアドバイザーからのメッセージ

転職のサポート以外にも、看護師さんのお役に立てることがあるんじゃないか。
そんな思いで、この「お悩み相談集」をつくりました。

たくさんの看護師さんとお話しさせていただいてきた私たち。
キャリアアドバイザーの中には、これまで1,000人を超える看護師さんとお会いさせていただいた者もいます。

もしかしたら、あなたと同じようなお悩みを感じている看護師さんがいるかもしれません。

病院での人間関係、仕事と家庭との両立、患者さんとのコミュニケーションなど……。
迷ったり、悩んだりしたときは、ぜひお気軽にご連絡ください。

おすすめ情報

ページトップへ