長年働いた職場で引き止められて…円満退職のためにアドバイザーがしたこと

2023.9.28

聴診器と筆記用具、スマホ、本のイメージ

「夢のために転職したいが強い引き止めを受けている」一般病院で16年働くEさんの場合

同じ一般病院で16年勤務し、幅広い経験を積み重ねてきたEさん。訪問看護ステーションを立ち上げるという夢のために、訪問看護の経験を積むため転職のご相談をくださいました。希望条件をもとに病院併設の訪問看護ステーションに転職が決まり、いざ退職の旨を伝えると看護部長さんから強い引き止めにあってしまいました。Eさんが長く勤めた病院を円満退職できるよう、アドバイザーが交渉に努めました。

将来の目標のために訪問看護の経験を積みたい

同期入社した同僚が出産のために退職することになりました。めでたいことですが、一緒に頑張ってきた仲間が去っていくのはやっぱり寂しいものですね。

先日求人をご紹介したEさんも、退職時にたくさんの仲間に惜しまれ、引き止めを受けた看護師さんでした。新卒から16年間、同じ一般病院で勤め、急性期から慢性期まで幅広い看護を経験されてきたそうです。

次第に「将来、自分で訪問看護ステーションを立ち上げたい」という夢を持つようになったEさん。勤めていた病院では訪問看護を行っておらず、訪問看護の経験を積むため、私どもに転職のご相談をくださったのでした。

私は、Eさんの条件に合った企業系の訪問看護ステーションと、病院併設の訪問看護ステーションをご提案しました。

面接に行かれたEさんは、「どちらも印象が良かった」としばらく迷っていらっしゃったのですが、初めての訪問看護なので「病院併設のステーションのほうが安心感がある」と入職を決められました。

経歴も人柄も申し分なかったため、想定より高い給与を提示してもらえ、Eさんに大変満足していただけました。

こちらの病院に内定が決まったのが11月末で、入職は4月の予定でした。ところが、辞めるという話を進めていたEさんがいざ退職を申し出ると、猛烈な引き止めを受けたのです。

相談者が直接話しにくいことを代わりに伝える

長年同じ病院で活躍してきたからこそ、職員からも患者さんからも人望の厚いEさん。「引き止めがつらくて、転職できないかもしれない」と悩んでしまいました。

私は、Eさんの訪問看護ステーションを立ち上げるという夢を理解してもらうことが、円満な退職に結びつくのではないかと考えました。
そこで、Eさんを強く引きとめているという看護部長さんにお時間をいただき、Eさんが直接言いづらい転職への思いを代わりに伝えました。

看護部長さんは、「夢は応援したいけど、今はまだEさんが必要なんです」となかなか納得してくれません。
もちろん法的拘束力はないので、強引に転職することもできましたが、16年勤めた病院を気持ちよく退職し、新しいスタートを切って頂きたいと思いました。

アドバイザーの交渉により円満退職を実現

その後も4回ほど訪問し、2月頃にようやく看護部長さんから「Eさんの思いはよくわかりました」という言葉をいただくことができました。

看護部長さんには、経験のある看護師さんの求職があった場合、できる限り優先的に人材をご紹介するというサポートを約束させていただきました。

Eさんは転職が初めてだったので、引き継ぎの要点・返却物の確認・書類の作成など、退職のアドバイスをしながら、入職の準備を進めました。

Eさんが退職された日は、非番の職員や過去に退職された先輩方も集まり、みなさんに気持ちよく送り出してもらえたそうです。
「看護部長に『みんなのためにも頑張りなさい。お疲れ様でした』と言ってもらえたんです!」Eさんは嬉しそうに涙声で教えてくださいました。

Eさん、夢を叶えてくださいね!!

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引き止められても円満に退職するためのポイント

将来のために転職を考えている看護師は、引き止めをされたとしても辞めるという意思を強くもつことが重要です。転職の際はしっかりと引き継ぎを行い、円満退職を目指します。以下でそれぞれのポイントを確認してみましょう。

円満退職に向けて準備をする

引き止められるということは職場に必要とされているからでもあり、できるかぎり慣れ親しんだ職場を円満に退職したいものです。そのためにも退職の申し出は上司としっかりとコミュニケーションを取り、これまでの感謝を伝えたうえで退職の意思を伝えるようにしましょう。
退職が決まったら、業務の流れや受け持つ患者さんのリストなどをまとめ、引き継ぎの準備をします。後任者へスムーズに引き継ぎできるようにしておくと、トラブルを避けながら職場をあとにできますよ。退職日直前に慌てることのないよう、効率的に引き継ぎを進めておくのがポイントです。

引き止められても退職の意思を強くもつ

転職は人生に関わる決断です。現職からの引き止めを受け入れてしまうと、本来進みたかった道にたどり着けずに後悔する可能性があります。退職理由が「違う分野のスキルを積みたい」「叶えたいキャリアプランがある」というように、今の職場では将来の希望が叶わないことの場合、引き止めにあいにくいといえます。夢のために転職する際は、将来の具体的なキャリアプランや仕事を辞めるという決意を明確にアピールするようにしましょう。

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