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2014年03月05日

辞めなくてよかった

普段、私たちは
「もっとこうだったら」
「なんでこうじゃないんだろう」と
他の何かと比較して、
現状の不満を言ったりしてしまうものですよね。

でも、本当にそれを失ってみてはじめて、
今までの居場所がかけがえのないものだった
と気づいてしまうこともあるものです。


さて、今回は、一般病院に3年勤める
Hさんのお話をご紹介します。

最初にご相談を受けた時、
ご希望を伺うとHさんは、
「〇〇じゃないところ」、「〇〇はしないところ」
という言い方をいくつもされました。

このまま、転職先をご紹介しても、
Hさんが納得いく転職はできないのではないか、
そう感じた私は、まずはじっくりと
Hさんの“現状の不満”を
お伺いすることにしました。

すると、様々な不満のすべてが
実はひとつの起因につながっている
ということに気づきました。

それは、
日勤のみの看護師さんと
夜勤可能な常勤の看護師さんが
はっきりと二分している、
ということでした。

Hさんは常勤の看護師さんです。

Hさんがずっと感じている不満は、
日勤の看護師さんが頻繁に早退や休みを取っており、
そのカバーを常勤の看護師がしている
という点でした。

しかも、
看護師長さんは外部研修や管理業務に追われ
現場のことはノータッチで、
実質、現場を仕切っている主任さんは、
「子どものことはしかたないから」と
改善を考えてはくれないというのです。

ご相談を受けている時、
いつもならお話をしている途中から
「ここをオススメしよう」と思える病院が
いくつか浮かんでくるのですが
しかし、今回はイメージが浮かびませんでした。

Hさんにご希望を伺っていても、
「やりたくないこと」ばかりで、
「やりたいこと」が見えてこないのです。

Hさんは本当は転職をしたくないのではないか。
話を聞くほどにそう思えてなりませんでした。

そこで、Hさんにそのことをお話しし、
まずは師長さんに気持ちを伝えてみてはどうか、
と提案をさせていただきました。

Hさんは「わかりました」と言って下さったのですが、
その後、連絡がつながらなくなってしまったのです。

せっかくご相談いただいたのに何もできなかった、
そう、ずっと悔やんでいましたが、
1ヵ月後に、Hさんからメールが届いたのです。

そこには、
Hさんがその後、他の転職サイトに登録し、
条件のいい事業所に面接にも行ったこと、
しかし、雰囲気が合わないように感じられ、
入職はされなかったことなどが書かれていました。

そして、私の話を思い出して下さり、
思い切って師長さんに不満を訴えてみたところ、
師長さんが他の看護師にもヒアリングを行い、
この問題をみんなで話し合える場を作ってくれたそうです。

そこでHさんは、
日勤の看護師さんたちが、
迷惑をかけていることをいつも申し訳なく感じ、
その分、努力していたことを知ったそうです。

それは些細なことでしたが、
日勤の看護師さんたちの“思い”を知った後は
同じようなことが起きても、
それほど不満を感じなくなったそうです。

Hさんは同僚のことも、仕事内容も
気に入っていたけれど、
長く働いているうちに不満が出てきて、
今の病院の良い部分が見えてなくなっていた
とお話ししてくれました。

「あの時、辞めなくて良かったと思っています」
と最後に書いてあり、ほっとしました。


現状に不満を抱えている時、
転職をしてみる解決方法で
新しい一歩を踏み出された方も
たくさんいらっしゃいます。

でも、もし、
今の環境に愛着があったり、
やりがいを感じているならば、
今の場所でできることがないか
試してみてください。

転職はいつでもできます。
だからこそ、安心して、
今の環境が自分に必要かどうかを
じっくり考えてみて下さいね。

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