2023.9.29
「看護師未経験で条件も多いけど転職したい」准看護師を取得後に出産し、看護歴のないKさんの場合
准看護師の免許を取得後すぐに妊娠・出産し、看護経験のないまま家庭に入られたKさん。その後は子育てしながら弁当屋で勤務していましたが、お店の閉店に伴い退職することに。保育園継続のため急いで転職が必要なKさんは、ご主人の勧めもあり看護師として働くことを決意します。しかし、「未経験である」「仕事内容や勤務時間に制限がある」といった点から、なかなか上手くいきません。どのような状況でも明るく前向きなKさんの転職をサポートしようと、アドバイザーがとある提案をしました。
一緒にいるとき、些細なことでも笑ってくれて、こちらまで楽しくなるような人っていますよね。
今回、ご紹介するKさんは、とにかく周りを明るくするパワーを持った元気いっぱいのママさんナースでした。
Kさんは准看護師資格をとってすぐに妊娠され、そのままお仕事をすることなく、家庭に入られました。
2歳になったお子さんを認可保育園に預け、近くの弁当屋で1年ほど働いていたKさんでしたが、急にそのお店が閉店することに。
Kさんの地域の認可保育園は、入園条件が「月15日以上で1日に5時間以上勤務」というものでした。この条件を満たしていないと子どもを預かってもらえなくなるため、急いで次の仕事先を見つけたいと、今回ご相談くださったのでした。
前職は家から5分という便利さで弁当屋のパートを選んだKさんですが、せっかくの資格がもったえないとご主人に言われたこともあり、今回は看護師の求人を探してみようと思われたそうです。
しかし、Kさんには多くの制約がありました。
准看護師でまったくの未経験。採血や点滴はNG。育児のための細かい勤務時間の指定があり、なおかつ扶養の範囲内のみで夜勤はできません。
さらに、Kさんのお住まいの地域は看護師として働ける事業所数が非常に少なかったのです。
「頑張るので、なんとかお願いします!」と花が咲いたような元気な声でおっしゃるKさんに、思わず「任せてください!」と答えていました。
しかし、Kさんの条件を受け入れてくれる事業所はなかなか見つかりません。
Kさんとお話する機会があれば、きっと気に入っていただけると思い、とにかく会ってもらえるようお願いしました。しかし、細かな希望条件を見て、どの事業所からも断られてしまいました。
任せていただいたのになかなか決まらないことを謝罪すると、「自分では話さえ聞いてもらえなかったから、すごいですよ!」とKさんは明るく言ってくださいました。
保育園の来年度の審査もあるので、弱音を吐いている時間はありません。
そこで、懇意にしている病院の看護部長さんに直談判してみることに。その病院では条件的に無理であるものの、近くに全国展開している法人の老健がオープンするという情報をくださったのです。
さっそくその法人の本部に電話をし、Kさんのことをお伝えしてみました。
その法人では新規施設ができた際、最初はグループ内の施設で経験を積んだスタッフが運営を行い、ある程度の体制ができてから新規スタッフを募集する仕組みなので、求人はまだ出ていないようでした。
しかし、いずれは地元の方を採用していくのであれば、Kさんはとにかく人柄が良いので、「今から先輩と一緒に経験を積めば、新規の求人を取った際に指導できる人材になるはず」とお願いしてみました。
そして、やっと面接を受けられることになったのです。
さらにKさんの事情を考慮して、本部の方が、できたばかりの老健まで面接に来てくださいました。
Kさんは、「経験がないからこそ基礎から全部覚えます!」と元気よく意欲を伝えました。
すると人事の方は、医療行為はあまりなく、介護士と一緒に仕事することもあるので、そういう意識の方がうれしいと言ってくださり、Kさんは無事内定をもらえました。
その後、保育園も無事に継続利用できたそうです。
今回は、とにかくKさんが明るく前向きだったことで私もパワーをいただけましたし、難しい条件の求職でも内定がもらえたのだと思います。
Kさんなら未経験でもきっと大丈夫ですね。
笑顔には、自分を奮い立たせ、周りを動かす力があります。
私もKさんを見習い、どんなに困難なときも前向きに笑顔を忘れずにいきたいと思いました。
看護未経験であったり、看護師歴が浅い方の中には、「転職したいけど働ける時間が限られている」「難しそうな業務は避けたい」と考える方もいるでしょう。難しい条件の中で自分に合った職場を見つけるには、諦めずに求人を探すことが大切です。以下で、転職を成功させるポイントを確認してみてください。
希望条件が多く転職活動が上手くいかない方もいると思いますが、看護師として働くうえで、優先したい条件があるのは珍しいことではありません。条件にマッチした職場を見つけるには、諦めずに多くの求人を探すことが大切です。今回のAさんのケースを例にすると、最初に提案した病院は条件外でしたが、同グループの施設に相談したところ、無事面接まで進むことができました。少しでも多くの情報を集めることで、応募できる求人の幅が広がるでしょう。
看護経験がなくても、転職活動において好印象になる面は、積極的に応募先へ伝えてください。今回紹介したAさんの場合、紹介先の施設もタイミング的に難しかったものの、もともと明るく前向きな人柄をアピールしたことと、職場の求める人材にマッチして入職が決まりました。自身の性格や強みを振り返り、「真面目さ」「積極的に学ぶ姿勢」「コミュニケーションスキル」など看護師として必要な要素が伝えられると、内定に近づけることも。また、人によっては看護師以外の前職の経験が活かせる可能性もあるので、自身のアピールポイントをまとめておくと良いでしょう。
「自分一人では希望条件に合った求人が探せない」「転職が初めてなのでアピールポイントも分からない」とお悩みの方は、レバウェル看護を活用してみませんか?レバウェル看護では、看護業界を熟知したアドバイザーが丁寧に現状や条件をヒアリングするため、希望にマッチした職場が見つかりますよ。看護経験がなくても、個々の性格や適性を踏まえ、面接や応募書類でアピールすべきポイントもお伝えします。また、家庭の事情で早めに転職先を決めたいという方も、豊富な情報を基に求人を紹介できますので、一人で転職活動するよりも効率良く仕事を探せるでしょう。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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