急性期は避けたい…忙しさから自分を見失っていた看護師が選んだ転職先とは

2023.9.15

急性期病院の廊下にベッドが並んでいるイメージ

「忙しいから急性期の病院は避けたい」三次救急指定病院に6年間勤務するSさんの場合

正看護師として、忙しいと評判の三次救急指定病院で働いてきたSさん。友人と会う時間や趣味を楽しむ余裕はなく、休日は寝ているだけの日々…。かなりお疲れの様子で、「とにかくゆっくりしたい」と転職をご相談くださいました。Sさんは、「忙しい急性期は避けたい」とおっしゃいます。療養型の病院をご希望とのことで、まずは見学していただきました。しかし見学後、浮かない表情のSさん。療養型病院の仕事内容がしっくりきていない様子でした。そこで、ほかの病院をご提案することに。Sさんはどのような転職先を選んだのでしょうか。

三次救急の忙しさから後ろ向きな気持ちに

自分の気持ちと考え方。自分が一番よく分かっているはずなのに、意外と見えていなかったりするものです。忙しくしている人はなおのこと。

誰かに相談してみて初めて、自分自身では分からなかったことに気づくときってありますよね。

今回ご紹介するSさんも、そんな、自分の気持ちが見えなくなっていた看護師さんでした。

Sさんは正看護師免許を取得して、県内でも忙しいと評判の三次救急指定病院に就職。6年間、看護師として着実にスキルアップをしてきました。

しかし、友人とは何年も会っておらず、趣味と呼べるものもなく、休日は寝ているだけの日々…。自分がそんな生活を送っていることに気づいたSさんは、急に後ろ向きな気持ちになってしまったのでした。

「とにかくゆっくりしたい」と療養型病院を希望

かなりお疲れの様子で、「とにかくゆっくりしたい」と転職のご相談をくださったSさん。

「忙しいから急性期の病院は避けたい」というのがSさんの一番のご希望でした。

三次救急で活躍されてきたSさんには、「ぜひ、面接したい」と多くの急性期病院から声がかかりました。しかしSさんは、ゆっくり働けそうな療養型の病院への面接を決めたのでした。

「三次救急からいきなり療養型ではギャップがありますよ」とお伝えしましたが、「急性期は忙しいからイヤ」とおっしゃるSさん。頑なな様子のSさんに不安を感じた私は、「面接の前に一度見学をされてみてはどうですか?」とご提案したのでした。

Sさんのように、忙しさを理由に転職を考える看護師の方は少なくありません。厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果資料2(p14)」によると、就業継続の予定について「他施設で看護職員として働きたい」と答えた看護職員は、全体の17.2%でした。「他施設で働きたい理由」としては、「休暇がとれない・とりづらいため」が24.5%、「超過勤務が多いため」が22.3%となっています。つまり、「今よりゆっくりできる職場で働きたい」という看護職員の方は多くいるといえるでしょう。

出典
厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」(2023年9月14日)

しっかり休日が取れる急性期病院をご提案

Sさんは初め、「療養型しか行く気がない」とおっしゃっていました。しかし、実際に見学したところ、「あまりに医療行為が少なくて、今までに身につけたスキルが失われないか心配」と、どこか浮かない表情でした。

そこで、急性期でもしっかりと休日を確保できて、なおかつ、Sさんのスキルを活かせる一般病院をご提案してみました。

すると、あれほど頑なだったSさんが、「急性期の病院も見てみたい」とおっしゃったのです。

最初はSさんが転職先として検討していなかった病院ですが、見学に行ってみて、「やっぱりたくさんの医療行為に携わっていたいです」と笑顔に。やはり、疲れて見えなくなっていただけで、Sさんにはやりたい看護があるようでした。

スキルを活かして無理なく働ける急性期病院に転職

急性期病院を見学したSさんは、その後面接を受けて、内定をもらうことができたのです。

そして転職後、「仕事は忙しいけど充実しているし、無理のない範囲で働けるので、休日を楽しめるようになりました!」と笑顔でお話ししてくださいました。

Sさんのスキルを活かしながら無理なく働ける職場をご紹介できて、本当に良かったです。

疲れているときや、気持ちに余裕がないときなどは、自分自身が見えなくなってしまうことがあります。

そんなときには焦らずに、誰かの意見に少し耳を傾けてみると、自分の本当の気持ちに気づけるかもしれませんよ。

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転職成功のポイント

転職先を選ぶ際には、自分のやりたい看護を明確にすることが大切です。「とにかくゆっくりしたい」と焦って決めるのではなく、自分自身と向き合って、納得して働ける病院を探しましょう。

自分のやりたい看護について考える

病院の忙しさに疲れきっていると、「もっとラクな職場で働きたい」と思うこともあるでしょう。しかし、転職をする際には、自分が納得してやりがいをもって働ける職場を見つけることが大切です。まずは、自分のやりたい看護や身につけたいスキルは何かをよく考えてから、転職活動を進めていきましょう。

面接の前に見学をする

今の職場に不満があると、少しでも早く辞めたいと感じるかもしれません。しかし、急いで転職先を決めても、仕事内容や職場の雰囲気がイメージと違えば、長く働き続けるのは難しいといえます。気になる病院を見つけたら、面接をする前に、まずは見学をしてみると良いでしょう。

希望条件を整理する

転職活動では、「急性期は忙しいからイヤ」と決めつけないことも大事です。「忙しい」職場を避けたいのか、「急性期」の仕事内容が苦手なのか、希望する条件を整理してみましょう。特に、これまで看護師としての経験を積んできた方は、「休みがとりやすい急性期病院」といった、一見少なそうな条件の求人も見つかる可能性があります。

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