2023.11.14
「助産師経験がないために転職先が見つからない」看護師から助産師資格を取得したKさん(女性)の場合
産婦人科病棟で看護師として勤務していたKさん。分娩介助へのあこがれから28歳で助産師資格を取得します。その後、大学病院・総合病院と経験しますが、助産師が足りているなどの理由から、助産師経験が浅いKさんは分娩に関わることができませんでした。助産師資格を取得したものの分娩に関わることのできないKさんに、レバウェル看護のアドバイザーはあるサポートをします。
先日、小学校時代の友人にばったり会いました。クラス一のわんぱく坊主だった彼が、なんとドクターになっていました。
久しぶりに卒業文集を開くと、彼は将来の夢に「医者になりたい」と書いていました。夢を持ち続け、持ち前のパワーで実現したんですね。
今回ご紹介するKさんも、そんなエネルギッシュな方でした。
Kさんは産婦人科病棟で看護師として勤務するうちに、分娩介助にあこがれて助産師を志します。
28歳で助産師資格を取得して、大学病院の産科病棟に就職しましたが、“助産師”が足りているという理由で“看護師”として勤務することに。分娩に直接関われないまま2年が過ぎました。
どうしても分娩介助がしたいKさんは、思い切って大学病院を退職し、転職サイトで総合病院の産婦人科を見つけて“助産師”として就職しました。
しかし、その病棟は新人教育が手薄で、未経験のKさんはなかなか分娩に関われなかったとのこと。それどころか2ヶ月後にベテラン助産師が入職すると、Kさんには内科病棟へ異動の辞令が出たそうです。
Kさんはやむなく退職し、再度転職活動を始め、通える範囲の病院を探して面接に挑みました。けれども、「現場での助産師経験がない」という理由から、次々と応募先に断られてしまいました。そんなとき、“お悩み相談室”をご覧になり、ご相談くださったのです。
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『「産婦人科医療施設の動向」施設情報調査2022より(p2)』によると、2006~2022年の16年間で産婦人科施設数は、5,946施設から4908施設と17%減少しているとあります。一方、同資料の総常勤助産師数(p6)を見ると上記と同じ16年間で助産師数は17,987人から26,683人へと45%の増加。施設数は減少傾向にあるものの、助産師数は増えていることが分かります。
助産師は専門性が高く高度なスキルを必要とされることから、即戦力となる経験者の方が転職時に有利になるのでしょう。助産師の需要は減ることはないものの、未経験での転職は厳しい面があります。
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「どうしても助産師として仕事がしたいんです」Kさんは、魅力ある先輩助産師の分娩介助の思い出や、分娩介助にかける思いを熱く語られました。
しかし、Kさんの転職のネックはやはり、助産師経験がないことです。
Kさんは転居も可能とのことなので、隣の県の助産師教育に注力している病院を見つけ、連絡を取りました。
しかし案の定、先方からは「中途採用でもあるため助産師は経験者の方が良い」と言われてしまいました。
一度は断られてしまいましたが、諦めずに環境に恵まれなかったKさんが、短期間に2度転職した経緯を詳しくご説明しました。さらに、Kさんがとてもやる気があることと、未経験だからこそ成長できる環境を求めていることを強調すると、なんとか面接の承諾が得られました。
Kさんには、現場への理解を深めてから面接に挑めるように、病院から頂いた新人教育プログラムをお渡しし、事前準備をしていただくことにしました。
その成果もあり、面接でKさんは病院の教育内容を熟知したうえでご自身の意見も伝えられ、病院長や師長に好印象を与えられたようです。
面接では、Kさんの出産への思いと明るくエネルギッシュな人柄が伝わり、見事内定が決まりました。
「あきらめずに頑張って良かった!」本当に嬉しそうなKさん。私も心から嬉しく思いました。
Kさんは後日お電話で、毎日やりがいを感じているとご報告くださいました。「おかげさまで」と何度も言われましたが、Kさんが強い思いを持ち続けていたからこそ、ここまで来られたのだと思います。
求めていた職場に出会えることは本当に嬉しい事ですよね。困難なことが多くても、「夢を持つこと」を大切にしてください。その気持ちがエネルギーとなって、道が開けてくると思いますよ。
キャリアアップを目指して転職したのに、思うようにキャリアを積めず悩んでいる方は多いでしょう。転職を成功させるには、「応募前に職場環境を十分に確認する」や「仕事に対する熱意を伝える」ことがポイントです。下記で詳しく説明するので、チェックしてみてください。
業務内容や教育制度の内容が、自分の希望に合っているか・自分のスキルに見合っているかを応募前にしっかり確認しておきましょう。相談者のKさんの場合、労働条件や教育制度が合っていなかったために、転職を繰り返すことになってしまいました。
キャリアアップを目指すには、転職を繰り返すよりも同じ職場で経験を積む方が効果的といえます。入職後のミスマッチを防ぎ、やりがいをもってキャリアアップを目指すためにも、応募前の情報収集を十分にしておきましょう。
Kさんのように経験が浅いことがネックになり、転職がスムーズに進まない看護師さんは、仕事に対する熱意や成長の意欲を強調することが大切です。「応募先の仕事に興味を持ったポイント」や「転職後、どのように自分のスキルを活かせるのか」など、実際のエピソードを盛り込むなどして具体的にアピールするのがポイント。即戦力を求める職場の場合は難しいかもしれませんが、教育制度が整っているところであれば、採用選考で興味を持ってもらえるでしょう。
「今の職場ではキャリアアップが望めない」「自分のスキルを活かせる職場へ転職したい」という方は、レバウェル看護へご相談ください。希望条件やこれまでの経歴をヒアリングしたうえで、あなたに合った職場をピックアップしてご提案いたします。また、応募先のニーズに合わせて応募書類の転職や面接対策などもサポート。1人で転職活動をするよりも効率的に進められます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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