「人間関係が怖い…」不安を抱えた看護師がいきいき働けるようになるには?

2023.7.10

病院の受付と廊下のイメージ

「看護師としてもう一度頑張りたい」人間関係が原因で職場を退職したIさん(20代)の場合

看護師免許取得後、病床数500床の都立病院に就職した新人看護師のIさん。Iさんは「患者さんのために」という気持ちで、毎日朝早くから遅くまで一生懸命仕事をしてきましたが、人間関係に関する不安から体調不良になり2年目で退職されていました。退職後のIさんは地元に帰り、セーブしながら働けるクリニックで1年勤務。体調が回復してきたIさんは、「また都心の病院でしっかりスキルを磨いていきたい」と思い、今回相談してくださいました。

「自分だけが嫌われている」と感じていた日々

当時の体調不良の原因についてお伺いすると、「実はどうしても苦手な人がいたんです」と辛そうに語るIさん。

その苦手な人とは、2年目の移動で同じ部署になった先輩でした。

誰とでも比較的うまくやっていけるIさんでしたが、その先輩には初対面からなぜか「嫌われている」と感じることが度々あったそうです。

気にせず普通にしようと思っていても、その人がいるだけでミスをするようになってしまい、どんどん苦手意識が強まってしまいました。

「みんなにはわからないように私にだけキツイ言い方をしたり、無視したりするんです」

周囲に相談するのは陰口のようでイヤだと思い、誰にも言えずに我慢していたIさんでしたが、夜勤でその人と組む日は憂鬱で仕方なかったとのこと。

シフトを何度もチェックしたり、その人がいたら別の通路に回ったりと神経過敏になってしまい、とうとう体調を崩されてしまったのでした。

不安があっても、看護師としてもう一度頑張りたい

一般的に都立病院や大学病院など母体が大きい有名病院では、患者さんの数が多く、仕事が激務になりがちです。仕事の忙しさに加えて、Iさんのように職場の人間関係に悩みを抱えてしまう方は多いでしょう。その結果、新卒で離職する看護師の方もいるのが現状です。

日本看護協会の「病院看護実態調査」によると、2022年の新人看護師の離職率は10.3%でした。この結果から、約1割の新卒看護師が離職していることが分かります。

1年目というのは仕事を覚える段階なので、できないことが多いのは自然なことです。まだ看護師として右も左も分からない時期に心無い言葉を浴びせられ、自信を喪失してしまう看護師は少なくありません。

当時の辛い記憶を正直に話してくれたIさん。「それでも看護師として、もう一度頑張りたい」と言うIさんのために、安心してスキルを磨ける場所をご紹介したいと思いました。

Iさんは、エリアはこだわらないということだったので、たくさんの選択肢から仕事を探すことができました。

多くの選択肢の中からご提案したのは、それなりに忙しい病院ですが、教育体制がしっかりしていて、職員同士がいつも楽しそうな雰囲気で、外部の人間にも親しく話しかけてくださるオープンな雰囲気の急性期の病院。

Iさんの体調面や不安についてを職場の看護部長さんにお話しすると、「慣れるまでは夜勤週2日からでも良いですよ」と言ってくださいました。

Iさんもその病院を気に入ってくれたのですが、「また体調を崩してしまうのでは」という不安を消すことができないようでした。そこで引越し先を探しに来るタイミングで、一緒に病院見学を実施。スタッフの方に質問したり、仕事の様子を見たりと、職場への理解を深めていただきました。

緊張は解けなかったようですが、「なんとか頑張ってみます」と面接に挑み、看護部長さんの理解もあって、内定をもらうことができたのでした。

出典
日本看護協会「病院看護実態調査」(2023年4月27日)

不安をなくしていきいきと働ける場所を見つけた

それから1年と7ヶ月。今でもその病院に連絡すると、看護部長さんに「Iさんは本当によく頑張ってますよ」というお声をいただきます。

体調不良や人間関係のことで不安を抱いていたIさんが、いきいきと働いている様子を知り、、こちらまで嬉しくなりました。

「どのような仕事をするか」も大事ですが、「誰と一緒に働くか」というのもすごく大事なことです。

人間関係の細かな雰囲気や入職後の環境など目に見えない部分をしっかり伝え、看護師さんの転職の不安をなくすお手伝いができることに、改めて喜びを感じさせてもらったケースでした。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

お悩み解決のポイント

人間関係が原因で退職した方は、次の転職先でも「怖い人や苦手な人がいたらどうしよう」と不安を抱いてしまうこともあるでしょう。自分に合う職場を見つけるためには、本当の気持ちを正直に伝えて、そのうえで受け入れてくれる職場を探すことが重要です。ここでは、転職のポイントをまとめました。

事前に職場の雰囲気や環境を調べる

人間関係に不安がある方は、事前に職場の雰囲気や環境を調べておくと良いでしょう。病院によっては、実際に働いている看護師の声を公式サイトに載せていることがあります。また、面接前の採用担当者とのやりとりの中で、職場見学をさせてもらえるかどうか聞いてみるのもおすすめ。職場見学をすることでスタッフ同士の雰囲気を掴めたり、実際に自分が働くイメージが沸いたりするでしょう。

不安を正直に伝える

転職の悩みを第三者に相談するときは、自身が不安に思っていることを正直に伝えるのがポイントです。たとえば、体調不良で退職したことに対して「根性がないって言われるかも」「自己管理能力を問題視されるのでは?」と負い目を感じてしまう方もいるでしょう。しかし、悩みの本質を打ち明けてもらえないと、話を聞いた方も適切なアドバイスができません。お悩みを解消するためにも、相談の際はあなたの不安を隠さずに伝えてみてください。

レバウェル看護に相談する

職場環境への不安がある方は、看護師向けの転職エージェント・レバウェル看護の利用がおすすめです。レバウェル看護はご提案する求人について詳しく調べており、実際に働いている人への職場インタビューも実施しています。そのため、応募前に職場の情報を詳しく知ることができ、転職前の不安やミスマッチの可能性を減らすことができるのがポイント。
また、求人に応募するかどうかはじっくり検討していただけるので、「求人を紹介されたら必ず応募しなきゃいけないのかな…」と不安な方もご安心いただけます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

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