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2014年06月10日

55歳まだ勉強し続けたい

先日、スマートフォンで撮った写真を
面白く編集できるアプリを使いこなす
ご高齢の方を見かけました。
かなり高度な加工をされていて、
すごいと感動すると、
「好奇心と探究心が強いだけです」
とご謙遜されていました。

いくつになっても学びの気持ちを持ち続けているって
すごいと思います。


今回、ご紹介するKさんは
55歳の准看護師さんです。

産婦人科の病床のない診療所で16年勤務した後、
介護施設に転職しました。

介護施設に勤めるようになって5年。
今まで准看護師2人でやってきた体制が配置換して、
正看護師との2人体制にかわり、
20年以上公立病院の一線で働いてきた正看護師と
2人で組むことになったそうです。

Kさんはこれまで、内科経験がない分、
参考書などで自学し、処置などを行ってきました。

しかし、正看護師さんが来て、
スキルや利用者に対する見方、仕事の段取りなど、
何もかもが自分より高いレベルであることを
痛感させられました。

そして、正看護師さんから毎日、
Kさんの未熟さを指摘されているうち、
次第にミスを繰り返すようになっていったのです。

それでもKさんは、
指摘された部分を改善しようと
ネットの動画サイトなども利用し、
処置法や知識を勉強していました。

そんなある日、利用者の一人が、
「突然、手が震え、汗をかき、めまいがする」
と言ってきました。

はじめての症状にKさんが戸惑っていると
正看護師さんがやってきて、
「低血糖症でしょ。そんなことも知らないでよくも看護師と名乗れるわね」
と利用者の目の前できつい言い方をされてしまいました。

Kさんはその場に立っているのもつらいと思いましたが、
とにかく正看護師の指示にしたがい懸命に対応しました。

しかし、それ以降、利用者の方たちが、
Kさんをまったく頼ってくれなくなり、
Kさんは転職を決意したのです。

「定年まで年数は少ないですが、もっと学びたいです」
学ぶ環境のない中、独学でがんばってこられ、
それを打ち砕かれてもなお、
学びたいと思い続けている
Kさんの決意に、とても胸を打たれました。

でも、55歳で病棟での看護経験がないということで、
受け入れてくれる事業所はなかなか見つかりませんでした。

条件より教育環境を優先し、
Kさんの思いをアピールして探していると、
「そんなにやる気のある方なら是非来て欲しい」
と言ってくださる急性期の病院が見つかりました。

すっかり自信を喪失されていたKさんに、
面接を行ってくださった看護部長さんは
「一緒に頑張っていきましょうね。
 研修もあるので、どんどん成長していってくださいね。
 何でも聞いてくださいね。」
と優しい言葉をかけてくださいました。

Kさんはとても感動されたようで、
「早く成長して、定年まで勤めて恩返しします」
と返事をし、その場で内定が決まりました。


ある程度の年齢になってからの転職は
不安もあるかと思います。

それでも、本気の想いがあれば、
はじめるのに遅いということはありません。

できるだけの情報やサポートはしたいと思いますので、
とりあえずご相談くださると嬉しいです。


さて、Kさんですが、入職から半年後、
めきめきと知識を学び
医療行為スキルも吸収され、
電子カルテも覚えて、
PCでの書類作成も始めたそうです。

「今度、外部研修にも行かせてもらうんですよ!」
とうれしそうに話してくださいました。

私も新しいことを始めてみようかな、
と勇気を頂いた今回のケースでした。

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