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2014年06月17日

不採用続きで・・・

先日、就職活動をしている後輩がOB訪問に来ました。
連続不採用ですっかり意気消沈していたので、
「数多く受けても、どれも中途半端になれば、余計に自信をなくすよ」
とアドバイスしました。

その後、内定が決まった後輩から
『あの時、「内定をもらう」ことが目的になっていたと気づき
 働いていくイメージを考えて直したら内定が決まりました!』
と御礼の葉書をもらい、ホッとしました。


さて、今回ご紹介するFさんは、
数年前に事故に遭われてしまい、
物は握れるけれど、細かい作業ができない程度の障害が
左手に残ってしまった看護師さんでした。

Fさんは自分で求職活動をしましたが不採用が続き、
今回、「医療行為の少ない施設を紹介して欲しい」
とご相談下さったのでした。

Fさんは3年半の急性期の経験があり、
常勤勤務も可能だったので、
左手の障害のことを伝えた上でも、
医療行為の少ない施設から
面接OKをもらえました。

Fさんが「一人で大丈夫です」と言うので
面接への同行はしませんでしたが、
なんと面接した3つの施設全てから
不採用の連絡がきたのです。

担当者に不採用の理由を聞いてみると、
どの施設でも、
面接の間、Fさんの言葉の中に
「自分は病院で働けないから、施設で働く」
というニュアンスが伺えたというのです。
それは施設の方にしてみると、
採用したくないと感じられたことでしょう。

不採用のことをお伝えすると、
Fさんは「看護師を続けられるならどこでもいい」
とどこか投げやりな言い方をされました。

ああ、やっと本心を言って下さったな、
と感じた私は、
そこからFさんとじっくりお話しをさせて頂きました。

看護師になったきっかけ。
学生時代のこと。
急性期で仕事していた頃のこと。
事故で手が使えなくなったときのこと。
不採用が続いたときの気持ち・・・。

「私、どうしたらいいでしょうか?」
というFさんは、
自分を見失ってしまっていたことに
気付かれたようでした。

Fさんのお話の中で、
知識がなく病気になってしまった患者さんに
病気の知識を伝えたり、予防法を伝えることに
自信とやりがいを持っていたことを感じたので、
「どこで看護師をやるかではなく、
 その場所で何ができるかが大切なのではないですか?」
とお話しし、
Fさんに少し考えてもらうことになりました。

後日、Fさんから
面接した施設に謝罪したい
というお電話を頂きました。
「自分にチャンスをくれたのに失礼な態度だった」
とおっしゃるのです。

3つの施設に連絡を取ると、
ひとつの施設から
「もう一度、面接をしてもいい」
と言ってもらえました。

2度目の面接には私も同行しました。
Fさんは、不採用続きで
自分のことも周りのことも見えなくなっていたこと、
本当にやりたいことは
健康な生活をサポートすることだと
正直な気持ちをアピールできたようでした。

担当者の方からは、
「うちの職場はチームワークなので、
 一人でも気持ちが向いていない人は入れたくない。
 でも、しっかり考え直して来てくれたFさんなら歓迎します」
と言って頂け、採用が決まったのでした。


入職後、Fさんからメールを頂きました。

左手を怪我したことは悲しかったけど、
そのおかげで変われた気がする
と書いてありました。

「『どこで』じゃなく、『ここでできる事』を頑張っていきます」
と言ってくださったFさん。

もう自分を見失うことはないだろうと思いました。


不採用が続くと
自己否定された気持ちがしてしまい、
本来の目標や自分らしさを
見失ってしまうこともあります。

でも、もしかしたら
それはチャンスなのかもしれません。

一人で心細いときは、相談してください。
誰かに話すことで、
見えなくなった自分の中に
もう一度、本当の自分を
見つけられるかもしれませんよ。

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