子どもの将来と収入面の不安を解消したい!職場選びの方向転換に必要なこと

2023.4.12

教育費を入れる封筒のイメージ

「保育園併設・日勤のみの高給与求人を探したい」内科病棟の日勤・非常勤で働くKさん(32歳/女性)の場合

内科病棟の日勤看護師で非常勤として働くKさんは、今後の生活のために収入アップを目指していました。高給与・内科系の日勤常勤・保育施設を併設していることを転職先の必須条件としているKさんは、ぴったりの求人を提案されても浮かないご様子。詳しく話を聞いてみると、提案した事業所の病児保育の受け入れは小学3年生までのため、お子さんの小学4年生以降を心配していました。そこで、アドバイザーはKさんの背中を押すべくある助言を行いました。

希望は今暮らしている地域で子育てができて収入が上がる職場

私はコーヒーが好きなのですが、最近、会社で飲まないようにしています。そうすると、帰宅してからの最初の一杯が本当に美味しく感じるのです。1日頑張った自分へのささやかなご褒美としています。
少し先を考えること。転職のときには、とても大切なことだと思います。

関西地区で働く看護師のKさんは32歳のシングルマザーです。お子さんの保育園の関係で夜勤や週末の勤務ができず、内科病棟で日勤のみの非常勤をしています。
今後の生活のためには収入アップが必要と考えたKさんは、日勤のみの正社員の仕事を探してご相談くださいました。

Kさんのご希望は、高給与で内科系の日勤常勤、保育施設を併設していることが必須条件でした。
これらの条件をもとに探してみると、隣の市に保育施設のあるリハビリ病棟の日勤正社員の求人が見つかりました。病児保育の受け入れ施設もあるので、お子さんが病気や体調不良になったときも安心です。
給与もこれまでより高く、Kさんはたいへん喜んでくださいました。

実際にKさんが見学に行かれたところ、保育施設も病棟も雰囲気が良かったとのこと。しかし、なぜかKさんは浮かない様子です。

本当はもう少し先の将来が心配…

お話を伺ってみると、Kさんはお子さんの将来を心配されていました。見学した病棟に保育施設があるのは良いのですが、病児保育の受け入れは小学3年生まででした。
そのため、小学4年生以上になると、急な発熱といった場合に仕事へ影響します。できれば転職後は、お子さんのためにも環境を変えたくないとおっしゃるKさん。

「近くに親がいてくれたら助かるんですが」Kさんはポツリとつぶやきました。

「実家の近くで職場を見つけることも可能です」

現在勤めている病院では子育て中のナースが多く、休みの融通がきく職場だからこそ、頑張れたKさん。
小さなお子さんを育てながら頼れる人もなく、転職を決心したKさんは、本当は不安だったのです。

そこで、Kさんに思い切って「九州で職場を探すこともできますよ」と提案してみました。
Kさんのご実家は九州ですが、ご両親に心配をかけたくなくてシングルマザーになってからも関西で活躍してきました。

しかし、九州のご両親の協力の元で働けるなら、お子さんに何かあったときに助けてもらうことが可能です。ご実家は九州でも郊外なので、関西地区よりも給与の水準は下がりますが、ご両親に頼れることでKさんの不安も和らぎます。

Kさんはしばらく考えてから「子どものためにも、親に連絡してみます」とおっしゃって、電話を終えました。

子どもと実家で暮らしながら通える病院を選んだ

数日後、Kさんは九州で転職することを決意。ご実家近くを探すと院内託児所のある総合病院の求人が見つかりました。
それからのKさんは行動が早く、ご実家に1泊して面接に行かれ、無事内定をとりました。

後日Kさんからは、お子さんと一緒にご実家で暮らしながら通勤しているとお聞きしました。お子さんも院内託児所に溶け込み、Kさんも仕事や環境に慣れたそうです。

「あの時背中を押してもらって本当に良かったです」Kさんは元気な声でおっしゃいました。
Kさんは看護学校時代から関西で暮らしてきたので、九州に戻るきっかけがつかめなかったとのこと。
将来を見据えて考えることで、Kさんが安心できる職場選びができて良かったです。

給与・勤務形態・保育施設の有無など、転職条件はたくさんありますが、大切にしたいポイントによっては職場選びの方向が変わることもあります。

転職活動の際は、現在どうしたいかだけでなく、将来どうなりたいかを考えることも重要です。仕事探しのときは、これからの自分を見据えて考えてみると良いかもしれません。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

お悩み解決のポイント

子育てと仕事を両立したいと考えている看護師は、転職において最優先にしたいことは何か、将来的に成し遂げたいことは何かを考えてみましょう。下記では、お悩み解決のポイントをご紹介します。

最優先にしたい条件は何かを考える

転職の際は、収入面を確保したいのか、ワーク・ライフ・バランスを整えたいのか、キャリアアップを優先したいのかなどの優先事項をよく考えましょう。転職ですべての条件を満たすのは難しいため、最優先事項を叶えるために、転職の方向転換を検討した方が良い場面もあります。たとえば、今回のように子どものことを一番に考えるなら、理想の給料が叶えられなくても、福祉厚生の充実と日勤の正社員で働ける求人を見つけることは可能です。

将来叶えたいことも踏まえて仕事探しをする

看護師が子育てと仕事を両立するなら、現在の希望だけでなく、将来達成したいことも踏まえて仕事探しをしましょう。目先の希望条件だけでなく、ライフスタイルやキャリアを考えて、どのように看護師として活躍していきたいかを見据えることが重要です。たとえば、キャリアアップ制度が充実している環境なら、はじめの基本給が低い場合であっても、ステップアップをするにつれて高い給料を受け取れるでしょう。転職活動の際は、ライフプランやキャリアプランを具体的に描き、それらを叶えられる環境を選びます。

レバウェル看護に相談する

「希望に合った求人は見つかるけど、最優先の条件を満たせない」「子どもに関して不安が残るのでより良い求人を探したい」と条件が複数ありうまく整理ができないときは、レバウェル看護の転職支援サービスをご利用ください。

レバウェル看護では、プロのアドバイザーがあなたの転職状況をヒアリングし、希望条件の優先度や将来のプランも踏まえて求人をご提案いたします。子育てやライフプランについて見つめ直した際、転職活動中に条件が変わったとしても、柔軟な対応が可能です。アドバイザーが親身にサポートいたしますので、転職が初めての方も安心できますよ。また、LINEやメールで連絡ができますので、働きながらの転職活動を勧めやすいのがメリットです。

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