2023.12.15
「親せきから文句を言われないように自分でもしっかり稼ぎたい」お母さまの介護のため透析クリニックを退職したHさんの場合
介護のために10年務めた透析クリニックを退職し、2年ほど休職していたHさん。お母さまがデイサービスに通えるようになったため、復職を決意します。しかし、家族の介護をしていると、条件が限られてしまいなかなか希望にあう求人が見つかりません。面接を受けた職場もトラブルにより不採用に…。そこで、アドバイザーはある職場を提案します。
足の小指をぶつけるとすごく痛いですよね。そして、なんだか悔しい気持ちになります(笑)
でも、その場に誰かいてくれると一緒に笑って、少し気が楽になることがあるので不思議です。ぶつけたのにはかわりないんですけどね。
さて、今回、ご紹介するHさんは、お母さまの介護のために10年間勤務した透析クリニックを退職し、ご実家に戻られた看護師さんでした。
お母さまが倒れ、介護のために2年間休職していたHさん。お母さまがデイサービスに通えるようになったため、Hさんは復職を考えて、レバウェル看護にご相談くださいました。
Hさんは、介護をしながらでも長期的に就業できるように、日勤常勤が可能で、これまでの経験を活かせる透析クリニックを希望。しかし、通勤時間がかかったり夜勤があったりして、なかなか希望にあう求人が見つかりません。
常勤となると、夜勤があることが大半です。そこで、私は常勤から非常勤勤務に希望を変えることをご提案しました。するとHさんは「どうしても安定した収入が欲しいんです」とおっしゃいました。
理由をお伺いすると、実は、Hさんはずっと1人での在宅介護に悩んでこられたことを話してくださいました。
Hさんによると、親せきの方々はお金の援助はしてくれるが、「介護は、看護師のHさんがやるのが当たり前」と思っているとのこと。やむを得ない状況で助けを求めると、「お金を出しているのにこっちばかり負担が増える」と文句を言われてしまうのだそうです。
親せきに頼れないため、デイサービスを利用することにしたHさん。デイサービスは介護者の負担を減らすのに有効で、利用者さまにとっても外での関わりは良い刺激になるでしょう。しかし、デイサービスを利用することに対して親せきから「サボっている」と言われてしまったのだそうです。「だからこそ、自分でしっかりと稼いで文句を言わせないようにしたかった」と話してくださいました。
いくつか求人を探してみたところ、ご自宅の近くに非常勤で週4日、日勤のみで働けて、待遇も希望どおりの透析センターの求人が出たのでご提案しました。希望された常勤ではありませんが、Hさんは興味を持たれ、面接することになりました。
対策も万全に面接当日をむかえましたが、デイサービスにお母さまを連れて行く前に少しトラブルがおきてしまい、さらに車が渋滞に巻き込まれ、面接には20分も遅刻することに。面接での受け答えは完璧だったのですが、遅刻が原因で不採用になってしまいました。
デイサービスに行く前のトラブルで、面接に遅刻してしまったHさん。介護に理解のある職場を探しましょうとお話し、透析クリニックではないのですが、近所に同法人の運営する好条件のサービス付き高齢者向け住宅の求人が出たので、ご提案しました。
Hさんは前回のショックから「この前と同じ法人だし、やっぱり無理なのかも」と消極的になってしまいました。
確かに個人応募の場合、同法人で不採用になっていたために、同法人の別の事業所で書類が通らないこともあります。しかし、この法人とは長いお付き合いもあったので、事情を話せば、面接を行ってくれると思いました。
Hさんの了承を得て、Hさんが1人で在宅介護をされていることなど事情を話すと、人事担当者から、「自分の身内を見れる方なら歓迎です」と言っていただけました。
この高齢者向け住宅の利用者さまは健康な方で、職員の仕事内容は主に、イベント運営や利用者さまの健康管理・相談とのこと。急なシフト変更があってもスタッフ同士で調整しているようです。
その話しを聞いてHさんは安心したようで、面接を受け、無事に入職することができました。
その後、様子が気になりお電話すると、仲間ができ、仕事を楽しんでいるそうです。
「うまくいかないこともあるけれど、手を差し伸べてくれる人に出会えてよかったです」と電話口で泣かれてしまったときは、私ももらい泣きしてしまいました。
在宅介護は、肉体的負担だけでなく、精神的負担が大きいものですよね。親族間のトラブルで介護以外の部分で心労が溜まることも。
ほんの少しでも外部で過ごせるだけでも、介護者にとっては、リフレッシュになるのです。
ずっと1人で頑張ってこられたHさん。これからは自分の時間も大事にしてくださいね。
家族の介護と仕事を両立させたい看護師さんに向けて、転職成功のポイントを紹介します。介護をしながら転職を検討している方は、参考にしてみてください。
希望条件に合った求人が見つからない場合は、条件を広げてみるのも選択肢の一つです。ご家族の介護をしている場合、「夜勤に入れない」「○曜日は休みたい」ということもあるでしょう。非常勤は常勤と比べて安定した収入は期待できませんが、比較的柔軟なシフトで働けるのが特徴です。ご家族の介護で勤務時間が限られる場合は、非常勤の求人を視野に入れることで転職先の選択肢が増えるでしょう。
介護に理解のある職場であれば、「夜勤に入れない」「○曜日は休みたい」などに対する理解が得られやすく、転職のハードルが下がることがあります。また、ご家族の体調不良により、急な欠勤や早退が必要になった際も、柔軟に対応をしてくれるところも。もし、介護経験がある方がいれば、家族を介護する大変さを理解してくれるため、相談に乗ってくれたり、快くサポートしてくれたりするでしょう。介護と仕事を両立させるには、転職先の介護に対する理解度も重要です。
「介護と仕事を両立したい」「希望条件に合った求人が見つからない」という方は、看護師の転職をサポートするレバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護では、これまでの紹介実績から、「介護に理解がある職場か」「これまで介護をしながら転職した方はいるか」を考慮したうえで、あなたに合った求人をご提案いたします。
また、給料交渉や面接日の調整などといった応募先とのやり取りも、アドバイザーが代行。介護で忙しい方も、効率的に転職活動を進められます。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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