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2014年07月15日

介護しながら復職したい

足の小指をぶつけるとすごく痛いですよね。
そして、なんだか悔しい気持ちになります(笑)

でも、その場に誰かいてくれると
一緒に笑って、少し気が楽になることがあるので不思議です。
ぶつけたのにはかわりないんですけどね。


さて、今回、ご紹介するHさんは、
お母さんの介護のために10年間勤務した透析クリニックを退職し、
ご実家に戻られた看護師さんでした。

お母さんが倒れ、介護が必要になってから2年。
デイサービスなどに通えるようになったことから、
Hさんは復職を考え、ご相談くださったのでした。
透析の経験をいかし、
介護をしながら長期的に就業できる
日勤常勤OKの透析クリニックを探していましたが、
通勤時間がかかったり、
準夜勤が深夜帯に及ぶ求人が多く、
なかなか希望にあう求人が見つかりませんでした。

そこで、
常勤から非常勤勤務に希望をかえることをご提案。
するとHさんは
「どうしても安定した収入が欲しいんです」
とおっしゃいました。

理由をお伺いすると、
実は、Hさんは
ずっと一人での自宅介護に悩んでこられたのでした。

親戚の方々はみな、お金の援助はしてくれるのですが,
「介護は、看護師のHさんが看るのが当たり前」
と思っており、
やむを得ない状況で助けを求めると、
「お金を出しているのにこっちばかり負担が増える」
と文句を言われてしまうのだそうです。

一人きりでの介護がきつくなり、
デイサービスを利用したのですが、
親戚から「サボっている」と言われてしまったHさん。

だからこそ、自分でしっかりと稼いで
文句を言わせないようにしたかったのです。

Hさんの場合、自宅介護は24時間のことです。
デイサービスを利用すれば、
お母さんも、他の人たちとのふれあいの機会ができますし、
Hさんも、収入を得られるだけではなく、
職場と言う外部につながりができ、
少しは気が楽になれることでしょう。

そこで非常勤ですが、日勤のみ週4日で、ご自宅にも近く、
待遇も希望通りの透析センターをご提案しました。
Hさんも興味を持たれ、面接することになりました。

対策も万全に面接当日をむかえましたが、
デイケアにお母さんを連れて行く前に
少しトラブルがおきてしまい、
さらに車が渋滞に巻き込まれ、
面接には20分も遅刻してしまいました。
面接での受け答えは完璧だったのですが、
遅刻が原因で採用は見送りに…。
介護に理解のある職場を探しましょうとお話し、
近所にもう一つ、透析クリニックではないのですが、
同法人の運営する
好条件のサービス付き高齢者向け住宅の求人が出たので、
ご提案しました。

Hさんは前回のショックから
「この前と同じ法人だし、やっぱり無理なのかも」
と消極的になってしまいました。

確かに個人応募の場合、
同法人で不採用になっていたために、
同法人の別の事業所で書類が通らないこともあります。
しかし、この法人とは長いお付き合いもあったので、
事情を話せば、面接を行ってくれると思いました。

Hさんの了承を得て、
Hさんが一人で自宅介護をされていることなど事情を話すと、
人事担当者から、
「自分の身内を見れる方なら歓迎です」
と言っていただけました。

この高齢者向け住宅では、利用者は健康な方で、
仕事内容は、イベント運営や利用者の健康管理・相談でした。
急なシフト変更があってもスタッフ同士で調整している
ということでした。

その話しを聞いて安心されたHさんは、
面接を受け、無事に入職することができました。


その後、様子が気になり、お電話すると、
仲間ができ、仕事を楽しんでいるそうです。

「うまくいかないこともあるけれど、
 手を差し伸べてくれる人に出会えてよかったです」
と電話口で泣かれてしまったときは、
私ももらい泣きしてしまいました。

在宅介護は、肉体的負担だけでなく、
精神的負担が大きいものですよね。
親族間のトラブルで介護以外の部分で心労が溜まることも。

ほんの少しでも外部で過ごせるだけでも、
介護者にとっては、リフレッシュになるのです。

ずっと一人で頑張ってこられたHさん。
これからは自分の時間も大事にしてくださいね。

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