2023.4.5
「勤務日に発症する体の不調が改善しない」急性期病棟に勤務して8年の看護師Hさん(39歳/女性)の場合
急性期病棟に勤務する看護師Hさんは、仲の良かった同僚が異動して気持ちが沈んだことをきっかけに、体調に異変が起きてしまいました。休みの日は元気で動けるのに、勤務の日は朝から不調な状況が続き、家族から「怠けている」と言われてしまったようです。申し訳なさと収入を得るために退職する決心はつかないものの、体調不良が続くため今回ご相談くださいました。状況が改善しないHさんに、アドバイザーからあるご提案をさせていただきました。
“怪我の功名”ということわざがありますよね。「大変な目にあったけど思いがけず良いことに巡り会えた」というたとえですが、転職活動においてもいえることかもしれません。辛くしんどい出来事があっても、その経験をとおして自分に合った職場に出会うこともあります。
今回は、心と体の不調から新しい道へ進まれた看護師Hさんのお話をご紹介します。
Hさんの気持ちが沈んだのは、最初は些細なことがきっかけだったそうです。
今まで仲の良かった同僚が別の科に移ってしまい、同じ院内なので変わらず仲良くしていたものの、共通の話題が減っていき、次第に距離を感じるようになったそうです。
「本当に情けない理由で、ダメですよね」と自分を責めていたHさん。
時を同じくして、Hさんの体調に異変が起こり始めました。休みの日はすっきり目が覚めて、家事も手際よくできるのに、勤務の日はなぜか強い睡魔を感じ、這うように起き出して、なんとか仕事に向かうような日々…。
年齢的な体調の変化とも思いましたが、休日には普通に生活できるので、仕事に問題があるのではないかと悩み今回ご相談くださったとのことでした。
女性は、30代から徐々にホルモンバランスを崩すことがあります。
ホルモンバランスの変化は、今までできていた当たり前のことが急にできなくなったり、精神的に不安定になったりと、さまざまな症状を引き起こします。
たとえ症状が和らぐ日があっても、その状態で頑張り続けるのは人目には見えない苦労を伴うものです。
Hさんも家族から「怠け者」と非難され、余計に自分を責めていきました。それでも「稼がなければ」というHさん。
できることなら今の病院のまま、気持ちが前向きになればと思い、しばらくお話を伺ってきましたが、Hさんの声は日に日に沈んでいきました。
そこで、思い切って環境を変えてみることをご提案。一緒に転職の可能性を探ってみることにしました。
Hさんは39歳で、同じ急性期病棟に8年勤めてきました。今後の働き方や看護への思いを伺っていくと、Hさんは最近、体力的に夜勤に負担を感じていたようです。
そこで希望する収入額を確認するため、生活を見直してもらい、希望給与を計算していただきました。
また、実はHさんがずっと「産科に興味があるけど経験外なので無理だ」と諦めていたことが分かりました。
そこで、希望給与額に合った産科の外来看護をご提案しました。以前から懇意にしている中規模病院の産科だったのですが、外来の看護師さんが妊娠のため退職予定で、ちょうど「そろそろ求人を出そうか」というタイミングだったのです。
Hさんは40歳を前に未経験の科への転職することに不安は感じながらも、やってみたかった分野への挑戦に興味を持ったご様子でした。
病院側へもHさんの経歴などを説明すると「一度、会ってみたい」と言ってもらえたので、お互いに感触をつかんでみるために、面談をセッティングさせていただきました。
すると双方とも好印象だったようで、話はとんとん拍子に進みました。
長く勤めてきたHさんだったので、引継ぎに多少の時間がかかったものの、その後無事に転職することができました。
「転職が決まってから不思議なくらい、朝起きられるようになったんです」とおっしゃるHさんの声は、もう沈んだものではありませんでした。
転職後、Hさんは勉強しながら元気に働いています。初めての科で戸惑うこともあるようですが、出産に携わることで気持ちが前向きになり、朝も普通に起きられるようになったそうです。
「大きな不満があるというわけでもないのに、なんだかやる気が出ない…」「思うようにできなくなった…」といったことは、誰しも起こる可能性があります。そのようなときは、自分を責めないでください。
今までの自分に変化を感じたら、状況に合わせた無理のない働き方を見直すタイミングと捉えてみてはいかがでしょうか。
それは、新しいキャリアのスタートかもしれませんよ。
体調不良によって「今の仕事が上手くいかない…」「続けるべきか分からない」とお悩みの場合、現状を見つめ直してみることで、新しい道が開いて問題が解決しやすくなります。心身の不調で不安を感じている看護師さんは、ここでポイントを確認してみましょう。
今の仕事が辛い、上手くいかないと感じる方は、「業務の何が負担なのか」「自身の努力で改善できそうか」といった点を整理してみましょう。自身の状況を冷静に見つめ直すことで、転職すべきなのか、転職することで抱えている問題は解決しそうかが判断しやすくなるでしょう。ここで重要なポイントは、家族や周りの意見に左右され過ぎず、自身の気持ちを重視することです。
「好きな仕事に携わりたい」「夜勤なしが良い」「月収○○万以上」など希望する勤務条件は看護師さんによって異なるでしょう。希望条件に優先順位をつけることで、効率的に仕事を探せます。どうしても譲れないというポイントが明確になったら、そのうえで自身の状況や生活に合った求人を探してみましょう。特に体調不良で前職を退職した方は、無理なく働ける職場がおすすめです。
今の職場で心身の不調が起きてしまい、「どうしたら良いのか分からない」「収入面で希望額があるので退職に踏み切れない」と悩んでいる方は、レバウェル看護に相談してみませんか?看護師に特化した転職エージェントのレバウェル看護では、業界を熟知したプロのアドバイザーが、お悩みや転職の希望条件をヒアリングします。豊富な求人の中から、ぴったりの職場を提案することが可能です。応募先の仕事内容や雰囲気をお伝えできるので、効率良く転職先を探せますよ。「まだ仕事を続けるべきか悩んでいる…」といった方は、相談のみでもご利用できますので、ご安心ください。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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