准看護師からERの正看護師を目指したい!目標の実現に向けた転職支援

2023.9.22

心電図モニターと処置室のイメージ

「看護師国家試験に合格してERの正看護師になりたい」准看護師として働きながら国家試験の合格を目指す准看護師のDさんの場合

ERの正社員として働くことを目標としている、准看護師のDさん。これまで4度の国家試験に挑戦したものの、残念ながら合格することができませんでした。そのため、「特養看護などの時間にゆとりのある病棟に転職して勉強時間を確保したい」と相談してくださったようです。そんなDさんのキャリアビジョンを叶えようと、アドバイザーはある職場を提案をしてみました。

「療養病棟に転職して、勉強時間を確保したいです」

「挫折は過程。最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ」

サッカーの本田圭佑選手の有名な言葉ですが、本当に努力し続けている彼が言っているとすごく納得してしまいますよね。

さて、今回のご相談ですが、4度の看護師国家試験に失敗したものの、あきらめずにチャレンジし続ける准看護師Dさんのお話です。

Dさんは将来、ERの正看護師として活躍することを目標に、准看護師の仕事をしながら看護師国家試験の勉強をしています。これまで、4回の試験を受けたそうですが、合格することができずにいました。

「療養看護などゆとりを持ちながら勉強時間を作って仕事したいんです」というのがDさんのご希望でした。

厚生労働省のデータによると、令和5年の第112回看護師国家試験の合格率は全体で95%とあります。一方、新卒者を除く既卒者の合格率は、36.5%(受験者数5,140のうち合格者は1,876)です。仕事との両立で勉強ができる時間が少ないためか、新卒者の合格率と比較して既卒者の合格率はかなり低くなっています。Dさんにとっても、准看護師の仕事をしながら受験勉強を進めるのは、ハードルが高いことでしょう。

療養病棟と救急病棟のメリット・デメリット

療養病棟で働くメリットは1人の患者さんとじっくり向き合い長い期間を通した看護計画が立てられることが挙げられます。
また、急変が少ないため、急な残業が比較的少なめでプライベートの時間を確保することが急性期よりはしやすいでしょう。

一方、救急病棟では重篤な症状の患者さんが多く、コミュニケーション自体が難しいほか、ある程度、回復した患者さんは一般病棟や回復期などに移動してしまうため長期的に1人の患者さんを看る機会はあまりありません。
急変などの予測できない仕事が入り、残業は多くなってしまう傾向があります。

とはいえ、医療や看護の知識が多く必要とされる現場のため、スキルを磨きたい人には良い環境です。

将来のキャリアを見据えた転職を提案

Dさんが1年後に正看護師資格を習得するには、この1年間、残業の少ない療養の看護で勉強時間を確保することも大切です。とはいえ、ERでの活躍を目標にしているDさんには、キャリアビジョンを実現するためにも救急病棟へ転職した方が効率的なのでは、と思いました。

しかしDさんは、救急への思いを持ちながらも救急病棟への転職については消極的なご様子。

「やはり、救急病棟の仕事と国家試験の勉強の両立は厳しいかな」と思い、Dさんの本当の気持ちを知りたいとじっくりお話しを伺うことにしました。すると、ご本人がひっかかっていたのは、「准看護師の身で救急に受け入れられるか」ということでした。

「ERでやりたいという気持ちと絶対に正看護師になるという思いがあれば、受け入れてくれる病院はありますよ」

そうお伝えするとDさんは、「やってみたいです」と明るい声で答えられました。

その後、Dさんの思いを理解してくれる病院を探してみると通勤範囲の2つの病院が面接を快諾してくれました。

チャレンジすることで自分に自信がついた

Dさんは両方に面接に行き、最終的には条件的に一致したERへの入職を決めることができました。

今、Dさんは業務に必死に食らいつきながら、帰宅後に勉強をするというハードな毎日を送っています。

「人生でこんなに頑張ったことはないってくらいきついです」

そう報告してくれたDさんですが、失敗続きで嫌いになりかけていた自分自身のことが嫌ではなくなったそうで、「疲れていても気持ちはとても前向きです」と嬉しそうにおっしゃっていました。

やる気次第で、道は開ける。4度失敗してもあきらめず頑張るDさんにとって失敗は、きっと過程になるでしょう。Dさんならきっと成功にたどりつけると思います。

Dさん、体調には気をつけて、自分の看護を見つけてくださいね。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

ここでは、正看護師を目指す准看護師さんに向けて、お悩み解決のポイントを紹介します。転職を迷っている方は、チェックしてみてください。

将来を見据えたうえで転職先を決める

転職の際は、目先の目的だけでなく、長期的な目線で転職活動を行うことが重要です。今回の相談例のように、「勉強時間を確保したい」といった目先の目標だけを見て転職先を決めてしまうと、正看護師資格を取得したあとの働き方に、やりがいが見いだせなくなってしまう可能性があります。

看護師の転職は、臨床経験年数も重要視されるのが一般的。正看護師資格を取得してすぐ退職するのは、現実的ではありません。そのため、長期的な目線をもって転職先を決めることが大切です。

資格取得に理解のある病院に転職する

准看護師として働きながら看護師国家試験に臨む場合は、正看護師の資格取得に理解のある病院への転職がおすすめです。また、相談者のDさんのように、正看護師になったあとのキャリアビジョンが明確かつ熱意が伝われば、採用の幅は広がるでしょう。
試験前後の勤務シフトを調整してくれる病院であれば、試験勉強を効率的に進められます。

レバウェル看護に相談する

転職を考えている准看護師さんは、看護師の転職に特化したレバウェル看護にご相談ください。あなたの悩みに寄り添い、勉強と仕事の両立が実現できる職場をご提案いたします。

また、レバウェル看護は正看護師の資格取得に理解のある病院など、転職サイトにはない准看護師の求人も豊富に扱っているのも特徴。1人で転職活動を進めるよりも、幅広い選択肢から転職先を選べるでしょう。そのほか、求人が出ていなくても、アドバイザーが病院に直接交渉できることもあります。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。

働くうえでの悩み相談してみませんか?
看護師さんのお悩み相談窓口」では働くうえでのまざまな悩みに寄り添います。看護師のキャリアパスに詳しいアドバイザーが1人では解決しにくい悩みにお答えします。
\転職するか決めなくても大丈夫/

この情報はお役に立ちましたか?

無料でさらに聞いてみる

「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。

インタビュー参加者全員にギフト券3,000円分プレゼント!