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2014年10月21日

立ち止まることの重要性

いろんな物事がうまく行かないときってありますよね。

どうしてもやる気が起きない。
進みたい方向に進まない。
人の言動待ちで動けない。
へこむことが続く・・・。

なんでだろう?
早く抜けたい。
そんな思いを抱えたまま、
どうすることもできず、
やがて自分自身を嫌になったりして・・・。


今回のお悩み相談くださったKさんは、
3年前に看護師試験に落ち、
そのショックから立ち直れず、
准看護師で新卒として入職した老健も3ヶ月で辞めてしまい、
その後、フリーターとして、
漫画喫茶に3年ほど勤めている方でした。

看護師をあきらめたKさんにとって、
その3年は、
ただむなしく過ぎていく月日に感じていました。

ある日、受付に「隣の人がおかしい」とお客様から報告を受け、
様子を見に行ってみると、
個室の中から咳き込む音が聞こえました。

Kさんはノックをし、声をかけましたが、
相手は咳き込み、返事もできない様子。

「もしかして、このお客様はぜんそくなのでは?」
そう考えたKさんは
ドリンクのコーナーに駆け出し
緑茶をカップに淹れました。
そして、もうひとつ空のカップを取り、
ブランケットと一緒にすぐお客様の元へ。

「扉をあけます」と声をかけ、中に入ると
案の定、喘息で苦しそうなお客様が
シートに横になり苦しまれていました。

Kさんは、自分は准看護師だと名乗り、
自身もぜんそくの経験もあるので対処させてくださいと言って、
少しでも堰が楽になるようにお客様を座らせました。
ネクタイを緩め、体が冷えないようにブランケットをかけ、
紙コップを渡し、
少し前かがみで痰を出せるように背中をタッピングしました。

少し落ち着いたところで
気管を拡げるカフェインを取れるぬるい緑茶を飲んでもらいました。

次第に落ち着きを取り戻したお客様は
感謝の言葉を残し、
迎えに来た家族の方と帰っていきました。
周囲のお客様もスタッフも、Kさんの素早い対応に感心されました。

「やはり看護をしたい!」と気づいたKさんは、
ネットで『看護のお仕事』を見て、お電話を下さりました。

しかし、3年のブランクで、
希望する病院への入職は難しい現状がありました。

「私、3年も無駄にしたんですね」と言うKさんに、
私は、それは違うとお答えしました。

確かに3年の間、Kさんは看護スキルを
磨いてこなかったのは事実です。

でも、別の仕事の中で学んだこともあったはず。
何より、その3年があったからこそ、
看護の仕事が心底好きだということを
実感されたのではないでしょうか?

人は誰でも、失ってから大切なものに気付く、
そんな側面をどこかで持っていると思います。

一見、マイナスに見える時期にも、
学んでいることは多くあるはずです。
すべては、自分の考え方次第で、
“学び”に変えることができるのです。

Kさんはこの3年間で身についたことを
振り返って私にそれを教えてくださることで、
自分自身でも3年間に得たものを実感されたようでした。


その後、Kさんは
電車で通勤圏内の総合病院に応募し、
採用され、入職しました。
今は正看護師を目指し、仕事と勉強に頑張られています。


看護師は、さまざまな理由でブランクを抱える方がいます。
中でもうつで休職されていた方などは、
その期間のご自身を責める傾向があると感じています。

しかし、そうした期間も意味があるはずです。
何もしていなかったのではなく、
目に見えない病と闘っていた時間は、
きっと今後の看護に活かすことができます。


人生には立ち止まることがあってもいいんです。
その時期に感じてたことを学びに変えていければ、
それはきっと、意味のある時間です。

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※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

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