お悩み相談室

1,000人以上の看護師さんとお会いしてきたキャリアアドバイザー達が、あなたのお悩みにお応えします。

2014年12月24日

介護と仕事の両立を目指して

結婚、妊娠、出産、子育てなど、
女性の人生には大きな転機がありますが、
“介護”もその1つだと思います。
ご家族の介護を担う女性は多く、
そのためにお仕事を断念される方もいらっしゃいます。

今回ご紹介する方も、
ご家族の介護と仕事の両立に
悩んでいらっしゃいました。


40歳のベテラン看護師Aさんは、
ご実家で70代のご両親と暮らしながら、
総合病院で10年以上勤務してきました。

ある時、お父様が脳卒中で倒れたため、
責任感が強いAさんは思い切って退職し、
お母様と共に、お父様の介護に専念されました。

そして、お父様の病状が落ち着くと、
Aさんはクリニックで日勤常勤のお仕事を始めました。

けれども、お父様の体調不良で欠勤すると、
院長から「いつ休むかわからない人は困る」と言われ、
Aさんは居づらくなって、また退職することに。

Aさんは、介護と両立できる職場を探すために
病院の日勤常勤の案件がないかご相談くださいました。

しかし、Aさんの家付近にある職場はどこも、
昼の勤務に加えて月数回の夜勤が条件でした。
するとAさんはしばらく考えた末、
「月に2、3回だったら夜勤できます」とおっしゃり、
高給与の療養型病院をご希望されました。

「介護しながらの夜勤は無理があるのでは?」
とお話したのですが、
Aさんは強く面接をご希望。
夜勤は月2回、という条件で面接を予定しました。

しかし、面接直前にAさんから、
キャンセルしたい、とご連絡がありました。
お母様が腰を痛めてしまったため、
Aさんがお父様のお世話をすることになったのです。

「またしばらくは仕事ができません」
Aさんは深い溜息をつき、
「働けないと思うと、イライラしてしまうんです」
と、辛い気持ちを打ち明けられました。

================

ある調査によると、ご家族の在宅介護を担う人のうち、
約80%が程度の差こそあれ、ストレスを感じているそうです。

家族介護には休みがなく、ゴールも見えないため、
介護者の身体的・精神的ストレスが日々蓄積する一方、
家庭内のことなので抱え込んでしまう傾向があります。
そのため、食欲低下・血圧上昇・免疫力低下・イライラ感・抑うつなどの
症状をきたすことがあります。

また、介護しているご家族に対して、
3人に1人はネガティブな感情を抱くとも言われ、
介護ストレスの深刻さが伺えます。

================

お話をお聞きしているうちに、
「グチを言ってしまってすみません」と謝られるAさん。
「ストレスは抱えこまずに、少しでもお話した方が良いですよ」
とお話ししました。
そして、Aさんが無理なく働ける職場を探し、
またご連絡することをお約束して、
お電話を終えました。

その1ヶ月後。
Aさんには高給与の訪問看護ステーションをご紹介しました。
夜勤やオンコールがないことに加え、
規模が大きいためスタッフが多く、
お互いをフォローし合える職場です。

訪問看護は未経験のAさんですが、
事業所にAさんの状況をお伝えしたところ、
ご家族の介護経験が現場で活かせるはず、
ぜひ面接したい、と言ってもらえました。

面接では、Aさんのキャリアと
看護への情熱が歓迎され、見事採用内定しました。

Aさんは安心して働けるようになり、
ご両親のための臨時の欠勤も可能になりました。
またAさんは嫁いだ妹さんにもお願いして、
介護に協力してもらうことにしたそうです。

「前より気持ちがずっとラクになり、人にも頼れるようになりました」
と、Aさんは明るい声でおっしゃいました。



たとえ大切な家族であっても、介護にはトラブルもストレスもつきもの。
でも、その経験が活かせる職場や、あなたの状況を受け止めてくれる職場も確かに存在するのです。

「介護しながら就職なんて、無理なのでは?」と思われている方も、
まずはご相談ください。

じっくりとお話を伺いながら、
あなたの働きやすい職場を考えていきたいと思います。

関連するキーワード

※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

キャリアアドバイザーからのメッセージ

転職のサポート以外にも、看護師さんのお役に立てることがあるんじゃないか。
そんな思いで、この「お悩み相談集」をつくりました。

たくさんの看護師さんとお話しさせていただいてきた私たち。
キャリアアドバイザーの中には、これまで1,000人を超える看護師さんとお会いさせていただいた者もいます。

もしかしたら、あなたと同じようなお悩みを感じている看護師さんがいるかもしれません。

病院での人間関係、仕事と家庭との両立、患者さんとのコミュニケーションなど……。
迷ったり、悩んだりしたときは、ぜひお気軽にご連絡ください。

おすすめ情報

ページトップへ