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2015年01月13日

友達の転職に影響されて・・・

“芝蘭の化(しんらんのか)”というのは、
孔子に関わる古書に出てくる言葉で、
「良い友人との交流から、感化された良い影響」
という意味です。

今回、ご紹介するKさんにも、
そんな良い影響を与えてくれる友人がいました。

Kさんが新卒で急性期病棟に配属され、
わずか3ヶ月の頃、
地域の周産期医療への取り組み強化に伴い、
病院にNICUが開設され、
KさんはNICUへと異動になりました。

不安なこと、つらい思いも多くありましたが、
それでも耐えてこれたのは、
同時に異動してきた
ご友人の存在と支えがあったからでした。

しかし、半年後、
そのご友人は回復期リハビリテーション病院へ
転職してしまったのです。

「友達と同じ病院を紹介して欲しい」
とお電話してきたKさんは
"焦りでいっぱい”という印象でした。

でも、転職は大きな人生の岐路。
目先の焦りや感情で決定しては、
後悔する可能性が大きくなります。

そこでKさんの看護キャリアを考えるため、
まず、現在の仕事について伺うと、
「NICUに看護師としてのやりがいを見出せない」
とKさんはおっしゃいました。

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新生児集中治療室(NICU)では、
早産児や低出生体重児などの集中治療のため、
保育器や人工呼吸器、微量の点滴、経管栄養の管理など、
看護師の高い専門性を要します。

しかし、急性期の早産児のケアなどでは、
ケアの熟練度が予後に影響するため、
ストレスを感じる看護師も多いと言われています。

また、採血や点滴など
医療行為のほとんどを医師が行なう上、
基本的に言葉によるコミュニケーションがないため、
看護スキルを学びたい看護師にとっては、
物足りなさを感じる場合もあるのです。

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Kさんは、NICUはもういいので、
とにかくご友人と同じ病院へ行きたいと
希望されました。
しかし、そこは人員が充足しています。
そうお伝えすると、
Kさんは「もういいです」と
電話を切ってしまいました。

しかし、ご友人に
「最後まで相談してみるように」と忠告され、
再びお電話を下さいました。

「他の病院でもいいから回復リハビリテーションがいい」
というKさんの強いご希望で、
ふたつの病院を提案しましたが、
結果は2つとも不合格。
どちらの事業所でも、言い方こそ違え、
1年未満での転職であることと、
「志望動機が不明確に感じた」
と言うのが不合格の理由でした。

Kさんに、そのことをお伝えすると、
転職したい本当の理由は、
“友人に置いていかれた”と感じたからだと
正直に教えてくださったのです。

私はKさんに
「これを機に、一緒にキャリアプランを考えましょう」
と言いました。

その後、数回の電話でのやりとりをしているうち、
Kさんは、自分の看護について考えることで、
NICUでの仕事にも身が入るようになった
とおっしゃっていました。
その上で、「もっと看護スキルを身につけたい」
というポジティブな意見が出てきたのです。

そこで、回復期リハビリテーションへ
患者さんをお送りする前段階にある脳神経外科はどうか、
とご提案してみました。
脳神経外科なら急性期でしっかりスキルも磨けます。

Kさんが興味を持たれたので、
脳神経外科で働く気持ちをしっかり固め、
病院を選定し、面接に臨みました。

結果は合格。
1年未満でも、
「1人前のナースに成長したい!」
というKさんの想いが
面接官に伝わったのです。

同じ転職でも、逃げ出すのではなく、
目標を見つけられたことで、
Kさんは成長できたと言ってくださいました。

Kさんがキャリアプランを
見つめなおすきっかけも、
転職への道のりも、
ご友人の存在が大きくありました。

ご友人の存在は、“焦り”にも、“励み”にもなります。
どちらにするのか、それは自分次第。
一番大切なのは、あなたの意思なのです。

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