お悩み相談室

1,000人以上の看護師さんとお会いしてきたキャリアアドバイザー達が、あなたのお悩みにお応えします。

2015年06月23日

復帰に“遅すぎる”はありません

職を離れた看護師さんが
復帰する時に気にされる“ブランク”。
医療技術は年々進歩している上、
体力的にも厳しいお仕事であるため、
ブランクが長いほど不安がふくらみ、
復帰をためらう方が多いようです。

今回ご紹介するAさんも、
15年のブランクに悩んでおられました。

37歳の正看護師のAさんは
一般病院の内科病棟に就職しましたが、
妊娠のため半年で退職。
子育てが一段落したらすぐに、
復帰しようと考えていました。
しかし、その後は親御さんの病気で、
看病と介護に追われる日々が続き、
15年が経過してしまいました。

最近になって介護が一段落したため、
Aさんはついに復帰を決心。
臨床経験がほとんどないAさんは、
教育体制が整った病院の日勤常勤を探して
ご相談くださいました。

しかし、Aさんを受け入れてくれたのは、
通勤に1時間かかる病院1箇所のみでした。
「15年もブランクがあるから仕方ないですね」
と言いつつ、Aさんは面接をご希望されました。

ところが、面接直前にAさんから
「通勤する自信がないからキャンセルします」
というご連絡がありました。
「非常勤で良ければ、もう少し近い病院がありますよ」
とお話しすると、
「やっぱり無理です、看護師はあきらめます」
と言うAさん。

復帰に向けて勉強を始めてはみたものの、
なかなか覚えられないし、
採血も点滴も未経験同然だから、
今からできるとは思えない、とのこと。
実際に看護師として働くことを想像したら、
Aさんは急に怖くなってしまったのです。

そこで私は、
Aさんの不安を和らげるために、
ご自宅近くの老人保健施設をご提案しました。
主な業務は入居者の健康管理なので、
医療行為に自信がなくても働きやすく、
ご家族の介護を経験されたAさんにとっては
多少なじみのある環境だと思います。
日勤の看護師は複数体制なので、
わからないことを相談することもできます。

Aさんが、
「施設は仕事がきつそうだし、人間関係も不安です」
とおっしゃるので、
看護師による介護ケアはほとんどなく、
スタッフの人間関係が良好な職場ですよ、
とお話しました。
けれどもAさんはため息を付いて、
看護師として働くこと自体に自信がない、
というのです。

「やっぱり、私にはもう無理じゃないかしら…」
とおっしゃるので、
「まずは見学してみてから、
 無理かどうか考えてはいかがでしょう。
 何もしないであきらめたら、
 後悔することになるのでは?」
とお話ししてみました。

Aさんはしばらく考えてから、
「見に行くだけでもいいのなら」と、
老人保健施設を見学することにされました。

その結果Aさんは、
「ここなら働けるかも」と
面接をご希望され、
スムーズに内定が決まったのです。

就職後Aさんは、
「働きやすい職場で、すごく良かったです!」
とお電話くださいました。
初日はとても緊張したけれど、
仕事をわかりやすく教えてもらえて、
職場にもすぐになじめたとのこと。
Aさんは、看護師として復帰できたことを
たいへん喜んでくださいました。

あの時あきらめてしまわずに、
Aさんが活躍できる職場が見つかって
本当に良かったです。


復帰の際には
さまざまな不安があると思いますが、
お一人お一人の状況に応じて、
働きやすい職場を探すことができます。

復帰しようかどうしようかと迷っている
看護師のみなさん。
ブランクが長くても、
“遅すぎる”ということはありません。
「復帰したい」と思ったその時が
チャンスなのですから。

関連するキーワード

※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

キャリアアドバイザーからのメッセージ

転職のサポート以外にも、看護師さんのお役に立てることがあるんじゃないか。
そんな思いで、この「お悩み相談集」をつくりました。

たくさんの看護師さんとお話しさせていただいてきた私たち。
キャリアアドバイザーの中には、これまで1,000人を超える看護師さんとお会いさせていただいた者もいます。

もしかしたら、あなたと同じようなお悩みを感じている看護師さんがいるかもしれません。

病院での人間関係、仕事と家庭との両立、患者さんとのコミュニケーションなど……。
迷ったり、悩んだりしたときは、ぜひお気軽にご連絡ください。

おすすめ情報

ページトップへ