養護教諭を諦め病院へ転職を考えるも…臨床経験の少ない看護師が決めた職場

2023.12.14

クリニックの受付のイメージ

「常勤の養護教諭を目指していたけど…」クリニックに勤務する看護師Hさんの場合

「養護教諭になりたい」という夢を持ち、看護系大学を卒業したものの、常勤の仕事が見つからずに契約社員で学校に勤めていたHさん。「やはり看護師として経験を積もう」と考え直し、クリニックで産休代理として勤務しました。より大きな病院で看護系経験を積もうと考えるも、臨床経験が浅いことで上手くいかず悩むHさんに、キャリアアドバイザーがとある提案をいたしました。

目指していた養護教諭は難しく、病院への転職を考えるも…

高校時代の友人は、調理の専門学校を目指していたものの、金銭的な事情で断念し、高校を卒業後、飲食店の調理場でアルバイトを始めました。勤務先の店で腕をあげた友人は、その後自分で得た収入で専門学校へ行き、調理免許を取得し、現在は自分の店を構えるまでになりました。

どのようなルートをたどっても、目標を目指すことをやめなければ、すべては「経験」という強味にできるのですね。

今回ご紹介するHさんは、「養護教諭になりたい」という夢を持ち、看護系大学を卒業した方です。しかし看護教諭の常勤の仕事が見つからず、契約社員として3箇所ほどの学校で勤めたのち、「やはり看護師として経験を積もう」と考え直したそうです。その後は取り急ぎ、産休代理の非常勤を募集していたクリニックで勤務している看護師さんでした。

産休していたスタッフが間もなく復帰されるということで、今回ご相談くださいました。

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少子高齢化が進んでいることもあり、公立学校の統合や廃校は増加傾向にあり、養護教諭の需要は、現在の時点では多いとは言えません。

しかし、学校内での養護教諭の重要性は昔から変わることなく、非常に大切なものです。生徒の病気や怪我の対応はもちろん、精神的なケアであったり、生徒の問題に気づく大切な役割も担っています。

こうしたことから、「養護教諭の複数配置が必要なのではないか」という声も挙がっており、今後の議論によっては、養護教諭の需要が高まるかもしれません。

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産休代理で入ったクリニックのドクターから、「まずは大きい病院で経験を積んだほうがいいよ」と言われたHさんは、近隣の大きい病院は県立や大学病院など求人をご自身で探してみたそうです。しかし年度の途中での募集はほぼなく、採用担当者からは「臨床経験がないとね」と断られてしまったとのことでした。

職場の規模に関わらず、看護師として経験を積める職場を提案

「教諭になる夢もダメで、看護師としてもスタートが遅れてしまって、何もかも失敗しました」と言うHさん。

Hさんになんとか希望を持っていただきたいと、近くの求人を探してみたところ、電車で行ける整形外科のクリニックが日勤常勤の募集をしていました。

大きな病院でなくても、「まずは看護師として働き、どういうキャリアを積んでいくのか考える機会にしてみてはどうか」とHさんにお話してみました。

Hさんも「ぜひ、働いてみたいです」とおっしゃったので、クリニックの採用担当者にHさんの人柄ややる気を伝えてみたところ、「臨床が未経験でも丁寧に教育を行いますので大丈夫ですよ」と言っていただけました。その後面接を受けたHさんは、無事、内定をもらうことができたのです。

成長できる職場でやりがいを感じながら勤務

比較的小規模なクリニックですが、教育体制がしっかりしていて、スタッフ全員でフォローしながら教育してくれる環境です。

入職後にHさんから、「忙しいですが、患者さんに関わってお礼を言われるのってすごくうれしいことですね」と、看護師の仕事にやりがいを感じているとご報告をいただきました。

どのような経験も、学ぼうという姿勢を持ち続ければ、学ぶべきことはあるものです。

夢への道がまっすぐに進めなくても、そこを目指す気持ちを失わなければ、いつか近づくことができると思います。

また、思いかけず進んだ道で、新しいやりがいを見つける看護師さんも多くいらっしゃいます。
自分のやりたいことに就くだけが『理想の仕事』ではありません。

自分のやり方を見つけ、自分らしく働ける環境にしていく、そんな働き方も『理想の仕事』なのだと、ご紹介させていただいた多くの看護師さんを通じて感じています。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

転職成功のポイント

ここでは、臨床経験の少ない看護師さんが転職を成功させるポイントを紹介します。同じようなお悩みを抱え、自分に合った職場をお探しの方は、ぜひチェックしてみましょう。

目指していた仕事が難しい場合は今できることを考える

看護師として働きたい場所があったものの、なかなか上手くいかない場合、ほかの選択肢を見つけてみるのも一つの方法です。今回のHさんは、養護教諭を目指していたものの、希望する常勤の求人が見つからなかったため、「病院で看護経験を積もう」と決心しました。看護師の就業先は、企業・保育園・病院・クリニックなどさまざまです。少しでも興味を持つ場所があれば、積極的に求人を探してみましょう。

職場の規模に左右されず求人を探してみる

「将来を見据えて看護スキルを磨きたい」「とにかく幅広い看護経験を積みたい」と考えている方の中には、規模の大きな病院を希望する方も多いでしょう。実際、大学病院や公立病院は手厚い研修や新人指導を受ける機会は多いといえます。しかし、クリニックや小規模な病院であっても、職員同士フォローし合う体制があったり、マンツーマンでじっくり仕事を教えてもらったりできる職場もあります。まずは希望条件や適性、キャリアプランを明確にして、自分らしく働ける転職先を見つけてみてください。

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「看護師歴が浅いので転職が上手くいくか不安…」「看護スキルを磨きたいけどどのような職場が合っている?」とお悩みの方は、ぜひレバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護では、経験豊富なアドバイザーがあなたの転職活動をサポートします。希望条件やこれまで経験、今後の目標をふまえてぴったりの職場を紹介することが可能です。そのため、自分一人では探すのが難しい、ぴったりの転職先に出会えるでしょう。
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