2024.2.8
「家庭との両立ができる環境で働きたい」急性期病院から保健師に転職し働いているFさん(女性)と「病棟の仕事になじめずほかの仕事も気になる」急性期勤務4年目のKさん(女性)の場合
Fさんは急性期病院で3年勤務した後、保健師として転職した元気いっぱいな方です。子育てと仕事を両立するために夜勤のない職場を選んだものの、実際は残業が多く、お子さまを家で待たせてしまうこともあるようでした。保健師求人を探しているものの、「家庭と両立ができる環境で働けるなら看護師求人も検討したい」とのご相談でした。
もう一人のKさんは、落ち着いた雰囲気が印象的な急性期勤務4年目の看護師さんです。スキルを身につけるため、3年間は急性期病棟で頑張ってきたものの、「どうしても病棟看護になじめない」と違和感を抱いていたようでした。ちょうど引っ越すことになり、これを機にキャリアを考え直してみようとご相談くださいました。
お二人がそれぞれの経験や特性を活かせる転職ができるよう、アドバイザーがサポートさせていただきました。
先日、子供のサッカーチームを教えている友人から、選手の攻撃・守備のポジションを交換したところ、劇的にチーム力が上がったという話を聞きました。
今までの形が良いと思っていても、変えてみるとさらに良かったということもあるのかもしれませんね。
さて、今回ご紹介する看護師さんは、四年制大学で看護師と保健師の資格を習得された二人の看護師さんのお話です。お二人はたまたま同時期にご相談くださいました。
一人目にご紹介するFさんは急性期病院で3年勤務した後、1年前に保健師として転職されました。Fさんはとにかく元気いっぱいの方で、話すだけでこちらまで元気になるようでした。
ご主人も看護師というFさんご夫婦。一人息子のお子さまを育てるために、2人で協力して仕事と育児を両立することにしているそうです。その一環として、Fさんは夜勤がない職場で保健師として勤めていらっしゃいました。
ところが、今の職場は残業が多く、夜勤に出勤されるご主人とうまくバトンタッチができていない状態。お子さまを一人ご自宅で待たせてしまうこともしばしばあるようでした。
Fさんは転職にあたり、保健師求人を探しているものの、家庭との両立ができる環境で働けるなら看護師での勤務も検討したいとのこと。
そこで私は残業が少なく、人間関係が良好な環境を探し、デイサービスの日勤常勤をご提案しましたが、Fさんはハローワークでたまたま見つけられた近隣の保健師求人に転職されました。
ところが、1ヶ月もせずに「前の職場と環境が変わらなかった」と再度、転職のご相談をいただいたのです。
“保健師の求人”という条件だけで飛びついてしまった結果、転職が上手くいかなかったというFさん。
そこで、今回は慎重に選んでいただこうといくつかタイプが違う求人をご提案し、見学と面接を何度も重ねていただきました。
その結果、前の転職時にご提案したデイサービスにご入職が決まりました。
入職後、しばらくして様子を伺うと「残業が少ないのでちゃんと育児ができています」と喜んでいらっしゃいました。
「施設でのイベント企画は結構得意なので、楽しいですよ」とおっしゃるFさんの声は、明るく弾んでいました。
もう一人、今回ご紹介するKさんは急性期で4年目の女性看護師さんでした。まだ20代の方ですが、お話をしているだけで、なんだか落ち着きを感じる方。
Kさんは、新卒の時期から「とにかくスキルを身につけよう」と3年間急性期病棟で頑張ってきたものの、「どうしても病棟看護になじめない」と、違和感をずっと抱いていたそうです。
今回は、ご家庭の事情で急遽引っ越すこととなり、これを機会にキャリアを考え直してみようとご相談くださったのでした。
Kさんは医療機関以外の職場が気になるというので、福祉施設や企業看護、保育園などさまざまな看護師の職場環境を一緒に検討してみました。
その中でKさんは、企業看護師と保健師に興味を持たれたのですが、それぞれのメリット、デメリットをお話ししたところ「医療と繋がっていたいです」とKさん。そこで、保健師の求人に集中して探すことになりました。
保健師の求人は看護師に比べると多くはありません。しかし、偶然にもKさんが住む場所からほど近いセンターで、前任の保健師さんが急に辞めてしまったため、「すぐにでも働ける人を紹介して欲しい」とご連絡をいただきご紹介がかないました。
仕事に慣れたころ、Kさんにご連絡してみると、「いろいろなケースに合わせて情報を調べたり、アドバイスしたりする仕事が自分に合っているみたいです」とおっしゃっていました。
そのようなKさんの落ち着いた話し方も、きっと相談者の方に安心感を与えるのだろうな、と感じました。
Fさんは保健師から看護師に、Kさんは看護師から保健師に。
同じ事業所ではありませんが、まるで入れ替わるようにお2人の転職をサポートさせていただきました。
その後のお2人を見ていると、どちらも“適材適所”という印象を受けます。多くの転職サポートをさせていただいていると、その人にとっての最適な場所があるんだな、と実感します。
転職は生活に大きな変化を伴うので、実際に行動に移すのはなかなか難しいことです。
ですがもし、「無理をしているな」と感じるのであれば、今の働き方を見直してみてはいかがでしょうか。自分に合う職場が見つかるきっかけになるかもしれませんよ。
ここでは、生活スタイルの変化やキャリアの見直しなどによって転職を検討する看護師さんに向けて、「自分に合った職場を見つけるポイント」を紹介します。
看護師が転職先を探す際は、今の状況に合った仕事を考えることが重要です。特に「夜勤を続けるのが難しい」「フルタイムで働くのは大変」といった理由で転職する方は、前職の仕事内容や給与だけで決めるのは避けてください。条件の良さを重視して転職してしまうと、結局働きにくさを感じて短期退職へつながる恐れも。どのような場所であれば無理なくいきいきと働けるのかを身近な人と一緒に考えたうえで、転職先を選ぶことをおすすめします。
これまでの経験もふまえて、今後看護師としてどのような仕事がしたいのかを明らかにしましょう。「介護分野に興味がある」「特定の分野の上位資格を取得したい」「保健指導がしたい」など、キャリアプランは人によって異なるものです。応募先で今までの経験や実績が活かせるのであれば、面接時に具体的に伝えてみてください。やりたい業務に携わることが、看護師として長く活躍できるポイントといえます。
「自分にとってマッチした職場かどうか客観的に判断しにくい」とお悩みの場合、第三者に相談することで解決することもありますよ。看護業界に特化した転職支援サービスの「レバウェル看護」では、専任のアドバイザーが一人ひとりに合った形で転職活動をお手伝いいたします。前職の退職理由をお聞きし、適性や希望条件などをふまえて最適な職場を紹介することが可能です。そのため、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
未経験の求人でも応募する場合も、豊富な求人の中から未経験可の職場をご紹介。レバウェル看護では選考対策も行うので、応募先にしっかり強みをアピールでき、内定に近づけます。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
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