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2016年02月09日

「私なんか」なんて言わないで!

先日、ある著名なマラソン選手が
「スタート前の“気持ち”が勝利の秘訣」
と言っていました。
スタート前に、悪天候やコースの難所などを
“嫌だな”と思うとメンタルがやられ、
結果に響いてしまうそうです。

言葉を発したり、書くことは、
人に強くイメージを抱かせるものなんですよね。


さて、今回、ご紹介する看護師のMさんは、
新卒で入職した総合病院を半年で退職。
ほかの転職サイトで病院を探し、
3箇所で面接を受けたものの、全て不採用に。
その後私どもにご相談くださったMさんは、
「私でも受かる病院、紹介してください」
と、おっしゃっいました。

ご希望条件をお聞きしているとMさんは、
「私なんかを受け入れる病院、ホントにあるんですか?」と一言。
投げやりな言い方が気になり、
退職までの経緯をお聞きすると、
「なんでそんなことまで聞くんですか!」
と憤慨されるMさん。

退職までの状況が分かれば、
よりピッタリな職場を探せますよ、と話すと、
Mさんはしぶしぶ語り始めました。

Mさんは、看護学校卒業後、
国家試験が不合格だったため、
付属の総合病院への就職が、
一時保留になったそうです。
その後、1年間勉強し、
翌年の国家試験に合格。
改めて働き始めたMさんでしたが、
配属された外科病棟の先輩たちから、
“国試に落ちた新人”として
マークされてしまったのです。

術前・術後のケアはもちろん、
採血や注射も1人ではさせてもらえず、
仕事はナースコールへの対応や雑用ばかり。
Mさんは先輩からバカにされ続け、
「私なんか使いものにならない」と思い詰め、
退職しました。

その後、転職しようと受けた病院の面接でも、
退職理由がどうしても言えなかったそうで、
「1年遅れちゃったし、私なんか看護師は無理なのかも」
とMさんはおっしゃいました。

私は思わず、
「その、“私なんか”っていうの、やめましょうよ!」
と言ってしまいました。

「そんな職場環境なら、誰だって続きませんよ!
 立派に資格を取得されたのだから、
 Mさんは、誰がなんと言おうと看護師さんです!」
思わず熱くなり、“しまった!”とあわてていると、
Mさんは「そうですね…」と言って
黙ってしまいました。
泣いていらっしゃったのです。

しばらく沈黙が続き、私は
「…きつい言い方をしてすみません。
 でも、あきらめないでください。
 成長できる職場を一緒に探しましょう。」
と申し出ました。
Mさんはゆっくりと心を決めたように、
「もう一度外科病棟できちんと学びたいです」
とご希望を言ってくださいました。

そこで、人間関係が良く、教育体制も整っている、
地域密着型の総合病院を提案しました。
2年後には急性期病棟も開設されるので、
入職すれば今後もスキルアップも可能です。

面接当日は私も同行しました。
「もう“私なんか”なんて言いませんから」と、
1人で面接へ向かうMさんを見送り、
私は別室でお待ちしていました。
そして、Mさんは無事に内定。
面接後の晴れやかなMさんの笑顔は印象的でした。

その後、Mさんは、
新しい病院で先輩ナースの指導を受け、
採血や点滴もできるようになりました。
毎日勉強で忙しいけれど、
やりがいを感じているとのこと。
「もっと頑張って、自信をつけたいです」
と張り切っておられました。

前向きな気持ちで再スタートできたMさん。
本当に良かったです。


つまづきを気にして気持ちが落ちたままだと、
新しいスタートで再びつまづいてしまいます。

言葉は気持ちに影響し、
プラスにもマイナスにも響きます。
ネガティブな言葉は、
自分をますます傷つけてしまいます。
どうしても気持ちが落ち込むとき、
まずはプラスの言葉を使ってみませんか?
少しだけ、気持ちが
未来を向けるかもしれませんよ。

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※相談事例は、個人が特定できない形で掲載しています

キャリアアドバイザーからのメッセージ

転職のサポート以外にも、看護師さんのお役に立てることがあるんじゃないか。
そんな思いで、この「お悩み相談集」をつくりました。

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