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2016年05月24日

走り続けた看護師の職を離れて…

人は余裕がないとき、
いつもの判断ができないことがありますよね。
後になって、
「ああ、なんであんな行動を取ったんだろう」
と思うことも…。

でも、どんなこともきっと、
その時、必要があって起こったことなんじゃないか、
私はそんな風に思うことがよくあります。


今回、ご紹介するNさんは、
有名な循環器病院で新卒から5年間、
走り続けてきた看護師さんでした。

スキルが身につき、後輩指導の要領も掴み、
仕事には自信を持ってきたNさんでしたが、
多忙すぎる日々に次々辞めていく同期たち…。
肉体的にも精神的にも限界を感じていたNさんは、
「あなたもやめればいいのに」
と辞めた同期に言われ、
あまり深く考えずに退職したそうです。

それから半年間は何もせず過ごしていましたが、
次第に焦りを感じ始め、再就職を決意。
しかし、復帰することが怖く感じ、
今回、私どもにご相談くださったのでした。

多忙な病院の第一線で頑張ってこられたNさんは、
仕事には誇りと自信を持っていらっしゃるのですが、
転職の話になると急に
怖くなってしまうというのです。

そこで“何が怖いのか”を探ると、
すると前職の頃、気分で態度が豹変する先輩がいて、
長い間、我慢し続けてきたことだとわかりました。

怖いときは本当に恐ろしいのですが、
落ち着くと「ごめんね」と、
とても優しくしてくれたので、
嫌いになることもできず、
ずっと戸惑っていたNさん。
「あの時は新卒からだったから頑張れたけど、
 またああいう人の下につくかもしれないと思うと
 耐えられる自信がないです」
とおっしゃいました。

転職を繰り返したくないし、
次の職場では長く勤めたいNさんは、
「看護師以外の仕事の方がいいのかも」
と考えるようになったというのです。

Nさんが思いつめていらっしゃるので、
思い切って看護師以外の求人も
みてはどうかとご提案しました。
せっかく退職したのです。
金銭的にも時間的にも余裕があるNさんは、
この退職を活かして、
人生設計を考えなおしたっていいのです。

予想外の提案に驚かれたようですが、
どんな職業につきたいのかを考え、
具体的に求人を探してみることになりました。

3日後、Nさんからご連絡があり、
実際に他の仕事を探してみて、
「やはり自分は看護師に戻りたいと
 確信を持つことができた」
と教えてくださいました。
Nさんは看護の仕事に
誇りもやりがいも持っていました。
ただ、多忙すぎた環境や合わな過ぎる人間関係の中、
自分を見失ってしまっていたのです。
そして、見失った自分は、
自分にしか探し出せないのです。

Nさんの意思が固まり、
看護師の求人の検討が始まりました。
人間関係や労働環境を考慮して、
前職ほど忙しくはないけれど、
スキルを活かしてやりがいを持って働ける
総合病院をご提案すると、
Nさんも大変気に入ってくださいました。

しかし、入りたいという思いが強まるほど、
「退職理由やブランクが問題なんじゃない?」
「嘘をつかないと受からない?」
とNさんは転職への不安を抱かれるように。

しかし、Nさんは
スキル、経験、人がら共に問題はありません。
「看護師を続けたい、長く働きたいという
 正直な気持ちを伝えれば大丈夫ですよ」
とお伝えし、面接へ送りだしました。
結果は内定決定でした。


「不安でいろんなことが見えていなかった」
というNさんですが、
今は厳しくも協力し合える仲間の中で、
今までの自分を評価してもらえているとのこと。

「あまり考えずに退職したけど、
 今は転職してよかったと思います」
と言っていました。

無意識でご自身が出したSOSに反応し、
しっかり未来を掴んだNさん。
看護師の仕事をしていれば、
またつらいこともあるかと思いますが、
きっとNさんなら
乗り越えていけると思います。

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