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2016年06月28日

気持ちと身体がすれ違う苦しさ

スポーツは心・技・体のバランスだといいますよね。
若いとスタミナはあるけれど、
経験やメンタルコントロールはベテランの方が
上手にできることもあります。
そんな心と体のバランスが取れる時期に
活躍する選手って多いですよね。


さて、今回ご紹介するGさんは、
新卒で循環器病棟に入職され、
つらいことがあっても
「2年で心電図を読めるようになる!」と
意気込んで頑張られていた看護師さんでした。

成長への努力を惜しまなかったGさんですが、
1年半ほどしたころ、
急に原因不明の胃腸炎に襲われ、
しばらく休みをもらうことに。

その後、何度も復帰しようとしましたが、
その度に原因不明の胃腸炎に襲われ、
精神科へも受診しましたが改善せず、
半年間、自宅で療養を余儀なくされました。

「仕事がしたい! 早く一人前になりたい!」
という思いばかりが募るGさんは、
環境を変えてみたら仕事ができるかもと、
今回、転職のご相談をくださったのです。


体調面を考えると、急性期の常勤はまだ厳しい現状。
しかし、Gさんは、看護部長から
「新人はストレスがあって当たり前。現場に戻ってきなさい」
と言われているというのです。

ただ現職に戻ると、
またひどい胃腸炎に襲われるのではないか、
と強い不安を感じているようでした。

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2014年に日本看護協会が実施した調査では、
2013年度の新卒看護師の離職率は7.5%と言われており、
年々、減少傾向にあります。

これは大規模病院などで、
教育研修体制を充実させたためと言われていますが、
中小規模の病院では、
教育体制の整備をできている事業所に
まだまだ偏りがあるのが現状です。

また1年目で向上心にあふれていた新人看護師が、
身体的・精神的な体調不良で
休職や離職に入る事例は毎年起こっており、
真面目で頑張り過ぎるからこそ、
心や身体に無理が出てしまう問題は、
長く看護の現場で課題となっています。

看護師を育てる環境や見守る体制、あり方は、
看護師不足の進む今、
社会全体に早急に求められているのです。

http://www.nurse.or.jp/nursing/faq/pdf/jyukyuchosa.pdf
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「仕事がしたい」という思いはあるのに、
身体が言うことをきかないGさん。

休養せずに仕事を続けていきたいなら、
心と体のバランスを取ることを考えましょうと、
Gさんと働き方について話し合いました。

そして、「まだ経験を積みたい」
というGさんのご希望を受け、
急性期でも日勤常勤を探すことになりました。

いくつかの事業所をあたってみたところ、
Gさんの体調を考慮した上で、
「夜勤に月1、2回入ってくれるなら」という条件で
面接をしてくださる看護部長さんが見つかりました。

面接当日、Gさんはかなり緊張された面持ちでしたが、
看護への想いだけでなく、
体調面の不安も正直に話すことができ、
Gさんに対する病院側の理解にも
とても安心されたようでした。

看護部長さんも、
「長く働いてくれる人材と感じました」と喜んでくださり、
今回は双方にとって良い形で
転職を決めることができました。

Gさんが働き始めてしばらしくしてからご様子をうかがってみると、
和やかな雰囲気でとても働きやすいとのこと。
体調も回復方向だと教えてくださいました。

「前職は教育熱心な環境で、自分も燃えていましたが、
 本当はプレッシャーだったのかもしれません」
とGさんは振り返って話されていました。

人は時に心と体がズレてしまうことがありますが、
心がサインを出したり、体がサインを出したり、
相互で支えあっているのだなと感じます。

Gさん、何度でも始め直すことはできます。
そして、今までの努力も、きっとあなたの力になっています。
不安にならずに、どうかじっくり、
なりたい看護師を目指してくださいね。

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