2023.6.1
業務経験のある婦人科系のクリニックに転職したい 婦人科から美容皮膚科に転職したYさんの場合
大学病院の婦人科で2年、美容皮膚科クリニックで1年勤務してきたYさん。夜勤の負担がないクリニックで働いていましたが、看護技術を磨ける環境で働きたいと思い直し、転職を決意しました。これまでの業務経験を活かし、婦人科系のクリニックを希望されていましたが、クリニックは即戦力が求められるため、アドバイザーは別の角度から仕事のご提案をしました。
先日、駅前のパン屋が閉店していました。がっかりしながらいつもと違う帰り道を歩いていると、住宅街に新しくできたパン屋さんを発見!美味しくて、お気に入りのお店になりました。そんな風に予想外の場所でお気に入りの店が見つかると、なんだか得した気分になりますよね。
今回ご紹介するYさんは、新卒から大学病院の婦人科で2年勤務したのち、夜勤の負担がない美容皮膚科クリニックへ転職し、その場所で1年間活躍した看護師さんです。
Yさんは美容クリニックで働くうちに、「もっと看護技術を磨けるような経験を積みたい」と思うようになりました。そこで、業務経験のある婦人科系のクリニックへ転職を希望され、私どもにご相談くださったのです。
看護師が美容クリニックから病棟へ転職する場合、医療機関によっては美容クリニックでの就業期間をブランクと捉える可能性もあります。なぜなら、美容に関する現場で求められるスキルと、病院の病棟で求められる看護スキルに違いがあるからです。
美容クリニックで働く看護師は、美容機器を使用した施術を担当します。病棟のように患者さんの怪我や病気の治療を行わないため、医療現場に必要な知識・技術が身につきにくい傾向にあるのが実態です。よって、応募先から専門スキルが不十分であることを懸念される可能性もあり得るでしょう。
一方で、病棟の常勤勤務に疲れを感じた看護師が、土日休みで夜勤のない美容クリニックへ転職を希望される場合もあります。こちらのパターンですと、美容クリニックで経験を重ねるごとに、病棟で活用していた看護技術が薄れていくため、転職前にキャリアを考えることが必要です。
どちらも同じ看護師の仕事ですが、労働環境や仕事内容には大きな違いがあります。転職において何を優先したいのか、将来も見据えたうえで考えなければなりません。
Yさんは経験のある婦人科で、同じクリニックという形態なら転職しやすいのではと考えられたようです。しかし、クリニックはどこも少人数で回しているため、即戦力でないと採用されません。無理に入職しても、Yさんが大変な思いをする可能性が高いのです。
私はYさんに、看護師の人数がクリニックより多い婦人科病院も視野に入れてはどうかとお伺いしました。すると、Yさんは「医療行為から離れていたのでいきなり病棟はちょっと…」とおっしゃられました。
そのようなとき、以前から懇意にしている専門病院から人を紹介してほしいと問い合わせがありました。そこでYさんの経緯を話してみると、「うちは未経験の方でも、1からしっかり教育しますよ」との返答が。
さっそくYさんに説明してみたところ、興味はあるものの、やっぱり不安とのことでした。
その旨を院長先生に伝えると、「慎重なのはいいことだよ。一度見に来ればいいんじゃない」とおっしゃってくださったのです。Yさんもせっかくならとひとまず見学に行くことになりました。
Yさんには未経験の科でしたが、専門性が高く、クリニックに近い部分もあります。病床数は少ないですが、最新設備が整っており、遠方からも患者さんが集まってきます。
院長先生は58歳の男性で、冗談ばかりをいう愛嬌のある方です。患者さんだけでなく、スタッフからも好かれており、院内は明るい雰囲気にあふれています。
Yさんを案内してくれた看護師長さんは、「みんな基本的に優しいですし、厳しくするところはしっかりしますよ」とおっしゃっていました。
後日、Yさんから連絡があり、「もう一度、病棟看護を学びたくなりました。あの病院なら頑張れる気がします」とのご返答が。今度は看護師長さんとの面接を設定し、Yさんは無事内定を獲得できました。
Yさんは「まだ自信はないですけど、これからつけていきたいです」と頼もしい言葉をくださいました。入職から3ヶ月経った現在も、Yさんは前向きに頑張っていらっしゃいます。来月からは夜勤も月2回入られるそうです。
同じ看護師でも、環境によって身につくスキルは違います。
看護技術に自信がないという方でも、自分に合う教育環境はきっとあります。初めから無理だと決めつけずに、さまざまな可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
思いもしなかったところで、あなたに合った職場が見つかるかもしれませんよ。
看護師が転職を成功させるには、自分のスキルを不安視せずに前向きに取り組むことが重要です。自分がどのような職場に向いているのか分からない場合は、医療分野に特化したアドバイザーに相談することをおすすめします。
未経験や経験の浅い分野に転職する場合、自分のスキルを不安視しすぎないようにしましょう。転職の不安は誰にでもあるものです。詳細を調べずに「自分には無理」「向いていない」と判断すると、挑戦する姿勢がなくなってしまいます。職場によっては、新人教育制度やサポート体制が充実しているところもあるので、転職の可能性を広げてみましょう。
「自分のスキルが転職先でどれほど通用するのか」と不安に感じてしまう方は、アドバイザーのサポートを受けるのも手です。
レバウェル看護では、あなたの希望条件はもちろん、アドバイザーの視点で向いている求人をご提案いたします。気になる職場の見学もできるので、実際の雰囲気を感じ取ってから応募の可否を決めることが可能です。相談だけのご利用にも対応しており、サービスへの登録はWeb上からいつでもできます。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
記事検索
よく検索されているワード
2024.3.19
2024.3.18
2024.3.15
2023.7.26
2020.3.20
2022.9.5
2020.3.20
2019.3.12
2020.10.21