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2017年02月28日

夢がないことに引け目を感じないで

数か国で行われた内閣府の
『若者の意識調査(※)』で、
日本の若者は自己肯定感が低く、
将来に希望を持てない傾向にある
という調査結果が公表されていました。

物質的には不自由のない日本ですが、
長く続く不景気の風潮の影響で、
未来に期待感を持たない人が
多いのではないかと考えられています。

そんな中、将来の安心のために
看護師資格を習得する若い人が
増えているようですね。


今回、ご紹介するKさんも、
将来の安定を求めて
看護師資格を取った25才の方です。

しかし、ご相談いただいた時には、
新卒で入った急性期の環境が過酷で、
すでに退職されているとのことでした。

Kさんのご希望条件をお伺いすると、
教育がしっかり受けられるところで、
休みが取れるところ、
というご回答でした。

その希望条件の病院は、
かなりたくさんあります。
Kさんが多くの求人を知りたい
ということでしたので、
条件に合う求人を色々とご案内しました。

しかし、Kさんはどの求人を見ても、
ピンとこないようなのです。

そこでさらに、
どんな看護業務をしたいのか、
将来やってみたい看護はあるかなど、
条件を絞り込めるように質問をしました。

しかし、Kさんは
具体的なイメージがわかないご様子。

なんとか条件を出そうと
色々考えてくださるのですが、
休憩室が狭くないところ、
近くか院内にコンビニがあるところなど、
決め手にはならないご希望ばかり…。

このまま二人で悩んでいても、
良い転職ができないと思い、
いったん休職活動の話は置いておき、
仕事以外のお話をしてみることにしました。

するとKさんは、
今住んでいる賃貸住宅の悩みや
彼氏の不満に思うことなど、
プライベートの話を色々してくださり、
だいぶ打ち解けることができました。

そんな会話の中で、
新卒同期の友人・Mさんの話が
多く出てきました。

「Mはいつも目標があって、
 本当にすごい子なんです!」
そう話すKさんは、
友人を誇りに思う一方で、
自分のことを必要以上に下げるのです。

Kさんの本当の悩みは、
「自分には夢や目標がない」
ということなのではないか…。
そう感じました。

実は私も、中途採用で
今の仕事に就くまでは、
自分が何をしたいのかが
見えていなかったのです。

この仕事に就いて初めて、
誰かの役に立てるやりがいを感じ、
この仕事が好きで、
もっとできることを増やしたいと
思うようになったのです。

Kさんとはずいぶん親しくなれたこともあり、
そんな自分の経験もお話ししました。

するとKさんは、
「私もそうかも。夢のあるMがうらやましくて、
 自分が何もないつまらない人だって感じてたのかも」
と言いました。

自分のコンプレックスに気づいたKさんと
さらに話し合い、
“いろんな領域にチャレンジして、
 自分に合う職場を見つける”
という結論にいたり、
求職活動を再開しました。

さまざまな求人を検討し、
最終的に2交替制の混合病棟へ
給与アップで内定を決めることができました。
もちろん教育体制のしっかりした所です。


20代前半の看護師の中には、
知識や経験がないために、
自分の将来をイメージできず、
夢や目標を持たない方も
多くいらっしゃいます。

Kさんもまだ模索の段階ですが、
「自分がしていきたい看護を見つける」
という目標ができたことで、
看護の仕事に向き合えているようです。

夢がないことを
引け目に感じることはありません。
夢や目標は後から見つけても
良いのだと思います。

まずは目の前の仕事に真剣に取り組むこと。
そこから始めても良いのではないでしょうか。

※参考:内閣府 特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html

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