病棟未経験から小児科の看護師になりたい!譲れない夢を叶えた決断とは?

2023.9.21

小児科の診察室のイメージ

「小児科で働きたい!」新卒から3年間、児童養護施設に勤務したOさんの場合

小児科で働きたいと思って、看護師免許を取得したOさん。しかし、お母様に介護が必要となったため、ご実家近くの児童養護施設に入職されました。それから3年が経ち、お母様が回復してきたので、小児科の看護師になるために上京されたのです。転職活動を開始したものの、どの病院も書類審査で不採用となってしまい、悩んだOさんは私どもにご相談くださいました。病棟未経験から小児科で働くのは難しいと分かっていながらも、Oさんの熱意は変わりません。アドバイザーは、Oさんと話し合って転職先を探していきます。

病棟看護の経験はないけど、小児科で働きたい

先日、友人が、「4歳の息子にサッカーをさせたいのに、どうしても卓球をやると言って聞かない」と話していました。

結局、息子の熱意に負けて卓球クラブに入ることになったそうですが、今では友人の方が、道具や教室などを調べて、熱心になっているようです。

熱意って伝染するものですね。

さて、今回ご紹介するOさんは、子どものころ入院したときに優しくしてくれた看護師さんにあこがれて資格を取った看護師の方です。

Oさんは、「小児科で働きたい!」と思っていました。しかし、新卒のとき、お母様に介護が必要な状態になったため、ご実家近くの児童養護施設に入職したのでした。

それから3年が経ち、お母様がだいぶ回復されたので、小児科の看護師になる夢を叶えるために、上京されたのです。

転職活動を始めたOさん。小児科の求人に応募しても、どこの病院も書類審査の時点で不採用となってしまいます。悩んだOさんは、私どもにご相談くださいました。

厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果資料2(p28)」によると、退職経験のある看護職員の15.1%が、「他施設への興味」を退職理由として挙げています。このことから、Oさんのように、看護師としてのスキルを身につけるために転職する方は、多くいると考えられるでしょう。

出典
厚生労働省「看護職員就業状況等実態調査結果」(2023年9月15日)

子どものころからの夢を叶えたいという強い熱意

小児科の書類審査に通らなかった要因は、病棟看護の経験がないことでした。

そこで私は、「まずは小児科のある総合病院で成人の臨床経験を積んでから、小児科への異動願いを出してみてはどうですか?」というご提案をしました。

しかし、「3年も我慢してきたから、早く小児科で働きたいんです」というOさん。

小児科は人手不足のため常に忙しく、新人教育ができる病院はあまりありません。難しいとは分かっていましたが、強い熱意を持ったOさんを教育してくれる小児科はないか、いくつかの病院にあたってみました。

しかし、病棟経験がないと困ると断られてしまったのです。

そこで小児科に近い周産期をご提案してみましたが、「無理を言っているのは分かっていますが、引っ越しても良いので、小児科で働けませんか?」とおっしゃるOさん。

私は、Oさんの気持ちを聞いて、「上京したばかりなのに再び引っ越しても良いというOさんの熱意に応えたい!」と思いました。

あきらめず、夢だった小児科へ転職

全国に範囲を広げて、ほかのエリアのコンサルタントにも呼びかけてみると、他県に小児科と内科の混合病棟の求人が見つかりました。

その病棟なら、成人と小児看護の経験を積めます。そして将来、小児科のみを希望する場合は、「経験あり」という条件で職場探しをすることができます。

Oさんにご紹介すると、「それなら嬉しい」とのお返事でした。病院側からは、「ぜひ一度会ってみたいですね」と言っていただけました。

面接の予定は決まったものの、必ず内定がもらえるとは限りません。Oさんには、しっかりと対策をしてから、面接に挑んでいただきました。

その結果、看護部長から、「Oさんの熱意に期待してますよ」という言葉をいただき、内定をもらえたのです!

しばらく経ってご様子を伺うと、「未経験で小児看護は無謀でしたね。でも、大変でも、頑張ります!」と、小児科ナースになった喜びを伝えてくださいました。

Oさんは、感謝の言葉をかけてくれましたが、私や病院を動かしたのは、Oさんの熱意です。

やっと踏み出した夢への第一歩。焦らず、小児科ナースとして頑張っていってくださいね、Oさん!

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転職成功のポイント

ここでは、希望の診療科への転職を成功させるためのポイントをご紹介します。「新たな分野にチャレンジしてみたい」と考えている看護師の方は、参考にしてみてください。

目的のために視野を広げて探してみる

転職を考えたら、希望条件に優先順位をつけてみましょう。何を優先するかは、人それぞれ違います。まず、「小児科で働きたい」といった、最も重視する条件を転職の目的に置いてみましょう。そうすれば、「今の家から通える場所に求人がなければ、転居も視野に入れる」というように、視野を広げた転職活動ができるでしょう。

熱意をアピールする

「病棟未経験から、小児科で働きたい」という目標がある場合は、なぜその仕事がしたいのかをアピールすることが大切です。譲れない希望であることが伝われば、どうすれば叶えられるのかを、アドバイザーと一緒に考えられるでしょう。さらに、病院側に熱意が伝われば、期待して採用される可能性があります。

レバウェル看護に相談する

「今までと違う診療科で働いてみたい」という方は、レバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護は、看護師の転職を専門とした転職エージェントです。アドバイザーが、豊富な看護求人から、あなたの希望に合った転職先をご紹介。また、転職活動で悩んだ際には、一緒に考えて、複数の選択肢をご提案させていただきます。サービスはすべて無料なので、「どんな職場が自分に向いているのか迷っている」という方も、ぜひ気軽に利用してみてください。

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