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2013年01月31日

新生児集中ケアの認定看護師を目指して

Tさんの第一印象は、
落ち着いた礼儀正しい方でした。

でもご相談を受けている中で、
静かな中に強い熱意があふれていることがわかったのです。

九州のとある県出身のTさんは30代、
地元の産科クリニックに勤めて6年になります。

2交代制で、夜勤は多いときで月に10回もあり、
休みがとれるのは月に4,5日というハードワーク。

けれど、不満に思ったことはありませんでした。

一人ひとり異なるお産の過程に立ち会い、
出産の喜びを共有できるこの仕事に、
いつも感動をもらっていたからだそうです。

そんなTさんは、
3月11日の東日本大震災で、
昔からのご友人が命を落としてしまう経験をし、

「少しでも多くの命を救うことはできないだろうか」

という思いが頭から離れなくなったそうです。

そして、
生れてくる赤ちゃんの命を一人でも多く助けるための、
高度な知識と技能を身につけたいと、
強く思うようになりました。

そのために、
新生児集中ケアの分野で
認定看護師の資格を取ろうと考えたのです。

けれど、
認定看護師のコースがある学校を受けるためには、
NICU(新生児特定集中治療室)で、
3年以上の勤務経験を積まねばなりません。

NICUは大学病院や公立病院にあることが多いのですが、
大学病院・公立病院では、
配属や異動の希望が通りにくいため、
入職してもNICUで勤務できるとは限りません。

ですから、必ずNICUで働きたいと思ったら、
私立の総合病院に、
NICUに配属希望ということで入職するのが、
一番確実でした。

そこで私は、
県内の私立病院をあたってみたのですが、
そもそもNICUを設置している事業所が少ないこともあって、
どこも求人がありませんでした。

そのことをTさんにお伝えしたところ、

「全国どこの病院でもかまいませんから、
なんとかNICUで働けるところを探していただけませんか?」

とのお返事がきました。

「Tさんの意思はここまで固かったのか!」

私もハッとしました。
慣れ親しんだ土地を離れるというのは、
相当の覚悟だと思います。

しかも日本中どこでも…
Tさんはそれほどの決意で資格を目指されていたのです。

そこで私は、
社内の各エリア担当チームに連絡をし、
文字通り全国の求人を探してもらいました。

各エリアのプロフェッショナルが、
一斉に動いて情報を収集し、
首都圏、関西圏などから6件の候補が寄せられました。

その中からTさんは、
住環境が落ち着いているイメージのある
神奈川県の病院で働くことに決めました。

1人のアドバイザーだけでは、
全国の求人情報を集めるのは難しい面があります。

今回は、社内のアドバイザー達が連携して、
それぞれの情報収集力を発揮したからこその、
チームプレーだったと思います。

「Tさんが大きな夢に向かっていくための、
小さな一歩をサポートできた」

そのことに、
私も、一緒に求人を探したアドバイザーたちも、
感慨深い思いを抱きました。

2012年の時点でも、
新生児集中ケアの認定看護師の数は
全国でも300名を満たしません。

Tさんは数年後、
その中の一人に名を連ねていることでしょう。

Tさん、
新しい土地で慣れないこともあるかもしれませんが、
夢に向かって進んでいってください。

アドバイザー一同、応援しています。

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