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2013年03月05日

在宅ケアへのチャレンジ

初めてのことにトライする時は、
いくつになっても緊張するものですよね。

むしろ大人になってからの方が、
色々と考えてしまい、
新しいものに飛び込めなくなる、
ということもあるのかもしれません。


Fさんは、医療センターで4年、
がんの専門病院6年の看護の経歴を持つ、
31歳の看護師でした。

がん患者さんと接しているうちに、
緩和ケアに強い興味を抱くようになったFさんは、
緩和ケア病棟で自分の経験を生かし、
もっと患者さんに寄り添った看護をしたいと思い、
今回、お電話下さったのでした。

お話を伺っていると、
Fさんは在宅ケアにも心惹かれているようでした。

そこで、緩和ケアで有名な訪問看護ステーションの
ご提案をしてみました。

そこでなら、緩和ケアも在宅も
経験することができるからです。

しかし、Fさんは
「自分には在宅ケアできるほど経験が足りないので」
とおっしゃるのです。

Fさんはやってみたい気持ちと、
未経験の不安で、
気になっているけれど、
一歩を踏み出せないようでした。

そこで、1日体験入職を行って頂きました。

訪問看護ケアステーションで、
1日、仕事の流れを体験し、
実際の患者さんに接してみたFさん。

「実際に患者さんの前に立てば、
 目の前の患者さんの痛みに耳を傾ける、
それは病棟の仕事と変わりないんですね」

またついてくれたナースに
さまざまな質問もされていました。

体験入職で、特に私がおススメしたいのは、
実際に働かれている方の声を聞くことです。

働いて見なければ見えない大変さ、
それでも働いているメリットなどを
直に聞くことが、
何よりの参考になると思うからです。

とくに始めてのチャレンジなら、
納得してスタートして欲しい
という思いがあるのです。

例えば、訪問看護は「夜勤がない」というメリットがあります。
でも、事業所によっては、
当番で夜勤を作っている場合もあります。
夜勤はなくても、電話対応をお願いされるケースもあります。

一人で訪問するという事業所も多くあります。
もちろん慣れるまでは指導者がつきます。
1人になった時は、
重要な判断も自分でしなくてはなりません。

「緩和ケア」では辛い状況に立ち会うこともあります。

それでも、お仕事を続けているのはなぜなのか、
いいことも、悪いことも、
実際の看護師さんの声を聞いて判断して欲しいのです。


実際の現場を見て、話を聞き、
不安を払拭できたFさんは
今までの経験を生かすことができそうだと
入職を決められました。


在宅での、終末期の見取りを含む在宅療養は、
なかなか難しい現実があります。

主な要因としては、
「家族が消極的なこと」と
「介護力が不足している」ことが
あげられています。

問題は医療・看護の難しさより、
看護できる人、環境の方にあるようです。

今のところ、都市部では
緩和ケア病棟の病床数はあるようですが、
地域格差もあり、
さらに高齢化社会が進んだ場合、
在宅の緩和ケアの必要性は増加していくことでしょう。

在宅ケアは、経験が深くないとできないわけではありません。
もし、チャレンジしたいと思っている方がいらっしゃるなら、
臨床2、3年であっても受け入れてくれる事業所もあります。

社会に必要とされる看護スキルを身につけることは、
看護師としても、
大切な家族の将来のためにも、
きっとあなたの役に立つのではないかと思います。

興味を持たれている方は、
まずはどんなものなのか、
いろんな現場の看護師さんの声を
お教えすることもできますので、
質問だけでもして頂ければ、と思います。

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