2023.12.26
「未経験の分野に興味がある」医療センターで4年、がんの専門病院6年の経験したFさん(31歳)の場合
医療センターとがんの専門病院で勤務してきたFさんは、がん患者さんと接していく中で、緩和ケアに強い興味を抱くようになりました。「緩和ケア病棟での経験を活かし、より患者さんに寄り添った看護をしたい」という思いで、ご相談くださいました。お話を詳しくお聞きしていると、Fさんは在宅ケアにも興味を持たれているご様子。緩和ケアで有名な訪問看護ステーションを提案してみましたが、経験がないことに不安を感じていらっしゃいました。未経験分野への挑戦を後押しするため、アドバイザーがとある提案をいたしました。
初めてのことにトライする時は、いくつになっても緊張するものですよね。
大人になってからの方が、色々と考えてしまい、新しいものに飛び込めなくなる、ということもあるのかもしれません。
Fさんは、医療センターで4年、がんの専門病院で6年の看護の経歴を持つ、31歳の看護師さんです。
がん患者さんと接しているうちに、緩和ケアに強い興味を抱くようになったFさんは、緩和ケア病棟で自分の経験を活かし、より患者さんに寄り添った看護をしたいと思い、今回ご相談下さったのでした。
お話を伺っていると、Fさんは在宅ケアにも心惹かれているようでした。
そこで、緩和ケアで有名な訪問看護ステーションのご提案をしてみました。
そのような職場であれば、緩和ケアも在宅も経験することができるからです。
しかし、Fさんは「自分には在宅ケアができるほど経験が足りないので」とおっしゃるのです。
Fさんはやってみたい気持ちと、未経験の不安で気になっているけれど、一歩を踏み出せないようでした。
そこで、1日体験入職を行っていただきました。
訪問看護ケアステーションで1日、仕事の流れを体験し、実際の患者さんに接してみたFさん。
「実際に患者さんの前に立てば、目の前の患者さんの痛みに耳を傾ける、それは病棟の仕事と変わりないんですね」
また、ついてくれた職員の方にさまざまな質問もされていました。
体験入職で、特に私がおススメしたいのは、実際に働かれている方の声を聞くことです。
働いて見なければ見えない大変さ、それでも働いているメリットなどを直に聞くことが、何よりの参考になると思うからです。
特に初めてのチャレンジなら、納得してスタートして欲しいという思いがあります。
たとえば、訪問看護は「夜勤がない」というメリットがあります。しかし、事業所によっては当番で夜勤を作っている場合もあります。夜勤はなくても、電話対応をお願いされるケースもあります。
また、一人で訪問するという事業所も多くあります。慣れるまでは指導者がつきますが、人になったときは、重要な判断も自分でしなくてはなりません。
さらに、「緩和ケア」では辛い状況に立ち会うこともあるでしょう。
それでも、お仕事を続けているのはなぜなのか、良いことも悪いことも、実際の看護師さんの声を聞いて判断して欲しいのです。
現場を見て話を聞き、不安を払拭できたFさんは、今までの経験を活かすことができそうだと入職を決められました。
在宅での、終末期の見取りを含む在宅療養は、なかなか難しい現実があります。
主な要因としては、「家族が消極的なこと」と「介護力が不足している」ことが挙げられています。
問題は医療・看護の難しさより、看護できる人、環境の方にあるようです。
今のところ、都市部では緩和ケア病棟の病床数はあるようですが、地域格差もあり、さらに高齢化社会が進んだ場合、在宅の緩和ケアの必要性は増加していくことでしょう。
在宅ケアは、経験が深くないとできないわけではありません。もし、チャレンジしたいと思っている方がいらっしゃるなら、臨床2、3年であっても受け入れてくれる事業所もあります。
社会に必要とされる看護スキルを身につけることは、看護師としても、大切な家族の将来のためにも、きっとあなたの役に立つのではないかと思います。
興味を持たれている方は、まずはどんなものなのか、さまざまな現場の看護師さんの声をお伝えすることもできますので、ご相談いただければと思います。
未経験の分野へ挑戦する際は、可能であれば職場見学や体験入職をして、不安や疑問点を解消すると良いでしょう。以下では、お悩み解決のポイントを詳しくまとめました。
初めての分野に転職を検討していて仕事へ不安がある方は、職場見学や体験入職をすることをおすすめします。実際に働く看護師の姿や患者さまと関わることで、具体的な業務の流れや自身の経験が活かせることが見えてくるかもしれません。その際、気になった点は積極的に質問することで、より理解を深められ、前向きに転職できるはずです。
未経験の業務に対して、「前職は活かせる?」「患者さまとの関わり方に自信がない」と感じる方も多いでしょう。どのような看護師であっても、初めてのことに不安はつきものです。しかし、一歩踏み出すことで看護師としてのキャリアアップにつながりますよ。また、未経験の業務であっても、今まで得てきた知識や技術は無駄ではなく、どこかで活かせるはずです。看護の幅を広げることで、自身の成長にもつながるでしょう。
「気になる職場が、自分に合った業務や環境か判断できない」とお考えの看護師さんは、転職エージェントのレバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護では、専任のアドバイザーが転職活動に関するあらゆるお悩みや不安をお聞きします。そのうえで一人ひとりの経験や適性などをふまえて、最適な求人を紹介することが可能です。初めての転職で何から始めれば良いか分からないという方も、選考対策から条件交渉、面接日の調整まで幅広く行いますのでご安心ください。サービスはすべて無料です。
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