前の職場に戻りたいけど引き止めされている看護師が円満退職するまでの流れ

2023.7.5

ペンの横に四葉のクローバーが添えられている退職願が置かれているイメージ

「前職の総合病院に戻って無理のない勤務がしたい」専業主婦を経てクリニックで1年間勤務しているTさん(28歳/女性)の場合

新卒で5年間総合病院で働き、結婚を機に専業主婦として生活していたTさん。無理せず働ける環境で看護師に復帰しようと思い、自分で見つけたクリニックに就職しました。しかし、そのクリニックは人材不足で業務の負担が大きく、休みの日も取りにくい職場でした。人間関係も合わず、クリニックでの勤務を後悔したTさんは、前職の総合病院に戻りたいと思うようになりました。Tさんが希望の働き方を実現できるよう、アドバイザーが退職の流れをサポートしました。

クリニックの仕事がハードで前職の総合病院に戻りたい

現在28歳のTさんは、新卒で総合病院に5年間勤めたのち、結婚を機に退職され、専業主婦をされていました。新婚生活にも余裕ができ、「無理せずに働ける職場を探そうかな」と思ったTさんは、ご自身で見つけたクリニックで勤務を開始しました。
ところが、Tさんの予想に反し、そのクリニックの仕事はかなりハードなものでした。

最低限の人数で業務をまわしているため、1人にかかる負担が大きく、残業も多かったのです。代わりになるスタッフがいないので休みも取りづらく、急な用事があるときや体調が悪いときも、無理しなければなりません。顔を合わせるスタッフは毎日同じで、業務以外のコミュニケーションも必要でしたが、Tさんと気の合う人はいませんでした。

それでも、仕事だからと1年間頑張ってきたTさんは、「思い込みでクリニックは楽だと決めつけてしまった。 もっと調べればよかった」と後悔したようです。

総合病院で働いていた頃は、患者さんの入れ替わりが激しく、重症度の高い方も多く、業務レベルも高かったとのこと。看護師の人数が多いので、業務も休みもみんなでカバーでき、気の合わない人とあまり関わらなくてもよかったそうです。
「寿退社した前職に戻りたいけど、うまくいかないかもしれない」と悩んだTさんは、今回ご相談下さったのでした。

私は、特徴の異なる4件の病院とクリニックをご提案し、それぞれの内容を比べていただこうと思いました。しかし、Tさんの気持ちは、すでに前職の総合病院に戻ることで固まっていました。
私はアドバイザーとして、Tさんがご希望の転職先で、無理のない勤務ができるよう交渉してみました。総合病院側は、Tさんの以前のお仕事ぶりを知っているので、勤務形態を変えても歓迎するとおっしゃられました。

転職が決まる前に今の職場に退職したいことが知られてしまった

Tさんにその旨をご報告すると、「やっぱり転職は難しいかもしれない」と返答がありました。
詳しくお伺いしてみると、現在のクリニックで同僚に転職の話をしてしまい、強く引きとめられている、と言うのです。
上司から呼び出されたTさんは、「人がいないのはわかっているよね。急にやめられたら困るよ」と告げられてしまったそうです。

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相談者が希望の転職先で働けるよう円満退職をサポート

私は、もう転職はできないと言うTさんに、「転職先の総合病院には入職時期を待っていただくよう交渉するので、退職をやり遂げましょう」と伝えました。

まず、Tさんには転職の意思を固めてもらい、「そこで何を目指すか」という目標を考えてもらいました。転職後の目標が明確なら、職場側から引き止めることが難しくなるからです。

次に、退職時期を明確にし、引き継ぎのスケジュール計画を立てたうえで、上司に仕事を辞める旨を伝えてもらいました。就業規則に基づき、退職者が丁寧な対応を心がければ、引き止めをはじめとしたトラブルを避けられます。

退職の流れを一つひとつアドバイスし、内容を確認しながら、クリニック側に迷惑がかからないようTさんの転職をサポートしました。最終的には、直属の上司からも「頑張ってね」とエールを送っていただいたようです。

円満に退職し前職の総合病院に戻って家庭とのバランスが取れるようになった

無事にすべての手続きを終えたTさんは、元の総合病院に入職されました。
現在は、家庭と仕事の両立がバランス良くできているそうです。

「病院側にとって納得のいく退職」は、転職を考えるうえで重要な要素といえます。
どうしたら円満退職できるのかわからない場合は、些細なことでもご相談下さい。あなたが気持ちよく次のスタートを切れるよう、丁寧なアドバイスをさせていただきます。

誰かに聞いて欲しい悩みはありませんか

お悩み解決のポイント

ここでは、現職を辞めたいけど引き止めにあっている看護師のお悩み解決ポイントを解説いたします。希望の職場で活躍するためにも、トラブルを避けることが重要です。

転職理由を明確にして引き止めを避ける

看護師が仕事を辞めるときは、転職理由を明確にしましょう。別の職場で取り組みたいことや現職では達成できないことをあらかじめ伝えておけば、過度な引き止めを受けにくくなります。転職するときは職場の就業規則に基づき、余裕を持って辞めることの旨を伝えることが重要です。

引き継ぎをしっかりして円満退職を心がける

現在の職場を円満退職するには、後任者にしっかりと引き継ぎしましょう。看護現場の場合は担当の患者さんを受け持っている場合もあるので、患者さんやご家族に挨拶しておくことも必要です。また、急な仕事が発生することも考えられるため、退職日までに余裕をもたせながら計画的に引き継ぎを行います。

レバウェル看護に相談する

レバウェル看護では、円満退職をして自分らしい働き方を叶えたい看護師の転職活動をサポートいたします。転職や退職に関する相談へ対応いたしますので、自分がつまづいているポイントに気づき、最善の方法を導くことが可能です。入職時期や働き方に関する交渉も代行いたしますので、希望の勤務スタイルを実現できますよ。

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