「あなたは使えない」といわれる毎日…自信を取り戻した考え方とは?

2023.9.19

pastとfutureの木のブロックが置かれているイメージ

先輩看護師から「どうしてできないの?」「あなたは使えない」ときつく言われ続け、自信を失ってしまった保健師のAさん(27歳)の場合

大学病院の看護師として3年間勤務した後、透析や慢性期の病院へ移って1年間勤務していたAさん(27歳)。直近では、保健師として人間ドッグ・健康診断を行う専門病院に勤務していました。看護師として一定の転職経験のあるAさんですが、今回、教育担当になった先輩看護師から「どうしてできないの?」「あなたは使えない」と言われ続け、自信を失ってしまいます。噂が広がるのを恐れて誰にも相談できなかったAさんは、レバウェル看護に胸の内を明かしてくれたのでした。そこでアドバイザーは「ある提案」をします。

自分に自信がない…それでも働ける職場はあるの?

ふと思い返すと、そのときの悲しみや悔しさがありありとよみがえる。そのような経験をした看護師さんもいるのではないでしょうか?

Aさんは、転職してすぐに戦力になろうと必死に頑張っていたものの、周りの先輩たちほど早く業務がこなせず、上司から「あなたは使えない」と言われてしまった保健師さんでした。

Aさんは現在27歳。大学病院で看護師として3年間勤務した後、転居にともない、透析や慢性期の病院へ移り1年間、看護の仕事をしていました。その後、保健師の募集に魅力を感じたAさんは、ホテルのように綺麗な内装と接客で有名な人間ドッグや健康診断を専門とする病院に転職することになりました。

しかし、そこでAさんの指導についた先輩は、院内で一番怖いと言われている方でした。初めての環境、初めて知ることでも、「どうしてできないの?」「あなたは使えない」と初日からきつく言われ続けたそうです。

それでも、少しずつできるようになればと頑張っていたAさん。先輩たちの早いペースに追いつこうとしたものの、焦りがミスを呼び、余計に焦ってしまうという悪循環をいつも感じていたそうです。そして、日々浴びせられる厳しい言葉は、Aさんから保健師としての自信だけではなく、自分の存在価値さえ奪い去ってしまったようでした。

しかし、看護師さんの世界は狭いもの。周囲の誰かに相談すれば、噂が広がってしまうかもしれません。Aさんは誰にも言えない苦しみを抱え、今回、レバウェル看護にお電話をくださったのでした。

自信を失ったときに必要なのは「10年後のキャリアビジョン」

「こんな私でも働ける病院なんてないですか?」と言うAさん。

自信を失ってしまったAさんに必要なのは、きっと「長期的な視野」だと思った私は、「10年後に良かったと思える病院を探しましょう」と提案しました。長期的なキャリアプランを考えれば、今の苦しさも、悩んでいることも、「将来へのプラス経験」に変えることができるはずです。

一口にキャリアプランと言っても、看護師さんの数だけキャリアプランはあります。たとえば、「認定看護師の資格を取ること」「師長になって人をまとめる役割につくこと」あるいは「自分の大事な人を介護できるスキルを身につけること」など、人によってさまざまです。

また、看護師は長く続けていける仕事であり、そこには人生の出来事も関わってきます。結婚や出産、親の介護があるかもしれません。あるいは海外に移住することがあるかもしれないのです。

ですから、キャリアプランを立てるには、長期的な視野で「10年後にこうするためには」を考えると同時に、「5年後にこうなっているためには」「1年後までにこれをしよう」「3ヶ月以内にこんなふうに行動しよう」など、目的へ向かうための段階的な目標を考えることも大切といえます。

Aさんとは、「もし、この病院で働いてみたら」という仮説を立て、いろいろな形態の医療機関や職務内容などを具体的にイメージしながら話し合いました。先の成長を考えているうちに、Aさんの中に少しずつ前を向く気持ちが現れてくるように。そこで今度は、「将来」を考えるために「過去」を省みることにしました。

将来と過去を具体化することでキャリアビジョンが明確に

将来と過去を具体的に考える過程でAさんは、「そもそも看護師としての経験が少ないのではないか」という思いを抱くようになりました。そこで「中規模の総合病院でまずは5年間経験を積み、そこで自分がもっと深めたい分野があれば挑戦してみる」というキャリアプランを立てました。もう自信のないAさんはいませんでした。

Aさんは言いにくいこともすべて話してくださったので、二人三脚で、「逃げる」ではなく「進む」ための転職をすることができたのです。もちろん、転職ですべての問題が解決できるわけではありません。過去に受けた先輩からの言葉は、Aさんの心に中に残るかもしれません。それでも、もしこれから辛いことがあったときに、「あのときよりはマシだ」と思えば、踏ん張れることもあるはずです。

数年後にAさんの環境は変わるかもしれません。しかし、今回しっかりとキャリアプランを考え抜いたからこそ、きっとこの転職は、Aさんにとって貴重な経験の一つになっていることでしょう。

もし、目の前が真っ暗になるような辛いことがあったら、少し先のことを考えてみてください。そのとき感じた辛さがどこまでも続いているわけではないことに、気づけるかもしれませんよ。

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転職成功のポイント

ここでは、職場の先輩や上司からのきつい一言に傷ついてしまった看護師さん向けに、その対処法をご紹介します。辛い気持ちのまま職場に留まるのは精神衛生上良くありません。限界を感じる前に、下記のような対処法を試してみてください。

10年後のキャリアビジョンをはっきりさせてみる

今の状況だけ見つめても解決先は見えてきません。人によっては難しいと感じるかもしれませんが、できる範囲で「10年後の自分がどうなっていたいのか」を考えてみましょう。将来の目標がはっきりすれば、そこから逆算して「5年後」「3年後」「1年後」「半年後」「3カ月後」というようにキャリアプランを考えることも可能です。そうすると、今の職場に留まるべきなのか、転職して新たな環境での一歩を踏み出すべきなのかが見えてくるはずですよ。

過去を振り返って自分に足りないものを洗い出してみる

将来を考えるのと同じように、自身の過去を振り返ることも大切です。これまでどのような経験やスキルを身につけてきたのか、一度紙やメモアプリに書き出してみましょう。書き出す過程で、自分の強みが分かると同時に、将来のキャリアプランを達成するために足りない経験やスキルも見えてきます。そのうえで、足りないと思った経験やスキルを身につけられる職場や環境はどこかを考えてみましょう。

レバウェル看護に相談してみる

「対処法を試してみたけど自分のキャリアビジョンが見えてこない…」と悩みの方も、「キャリアプランが明確になったから転職したい」と前向きに検討している方も、ぜひレバウェル看護にご相談ください。レバウェル看護は看護師転職を専門とする転職エージェントです。看護師転職に精通したキャリアアドバイザーが悩みや疑問に寄り添いながら転職活動をサポートします。「看護師としての自信がない…」という方もアドバイザーが丁寧にご相談に乗るので、二人三脚で解決策を考えていきましょう。サービスは無料なので、気軽な気持ちでご利用くださいね!

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