ズルカンの『看護師メシ』
2020.4.9
新人看護師の頃にすごくお世話になっていたものがある。それは、コンビニだ。
実家を出て、初めての一人暮らしと就職。元々料理が趣味だったが、新人時代の私にそんな余裕はない。
すぐ食べたい。一刻も早く食べたい。
「お腹が空いている人にはとにかく早く食べさせてあげることが大事」という某漫画のセリフがあるが、遅い時間に帰っても、作る気力もなく一人で外食する勇気もなかった。
そんなとき、私の住んでいた寮はコンビニが隣にあったため、ほぼ毎日そこで明太子パスタとチキンを買う。
野菜が不足していることくらい重々承知していたが、私は、サラダを買うならチキンを買う。サラダを買うならチョコを買う。サラダを買うなら漫画を買う。
と、反サラダ派のような謎の誓いを立てていた。
そして、店員に覚えられるくらい足繁く通いすぎて、「あ、あと・・」「はい、チキンですね」という会話になるまで成長?したのだった。
久しぶりに実家に帰って、野菜を食べたら全身が浄化されるような感じで泣いてしまったのはまた別の機会に。
【『看護師メシ』バックナンバー】
『看護師メシ』vol.3 ~休憩室を襲う「カップ焼きそば」~
『看護師メシ』vol.4 ~特別感がある「パン屋さんのパン」~
【プロフィール】
中山有香里
看護師?イラストレーター。著書に『ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術『悲しいくらい人に聞けない看護技術』(メディカ出版)
Twitter:@musashi_0303
Instagram:zurukan.yukari33
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