お役立ち
2016.6.9
疲れて帰ってぐっすり眠ったはずなのに、なんだか余計に疲れてしまったことってありませんか?
目覚めたらなんだか身体が痛くてスッキリしない…なんて、せっかく眠ったのに残念ですよね。
今回は、そんな「寝起きの背中の痛み」についてまとめてみたいと思います。
寝起きに背中が痛いのには、いくつかの原因が考えられます。その一部を上げてみたいと思います。
*姿勢の悪さ
骨盤の歪み、猫背などでの体の歪みのせいで、変な体制のまま布団に沈んでしまい、負荷がかかってしまうことがあります。
*怪我
打撲、骨折などの怪我の痛みの場合もあります。また湿度や気温のせいで古傷が痛むということも。
*肩こり
肩こりの原因は人によりますが、肩こりが背中まで影響を与えることがあります。
*腰痛
看護師さんに多い腰痛。この腰痛の痛みが背中まで影響をおよぼすこともあります。
*神経痛
胸椎椎間関節症や肋間神経痛などもそうですが、骨と骨の間でクッションのように働く神経が圧迫されて痛むことがあります。
*骨の痛み
ヒビが入っていたり、骨折などで痛むことがありますが、骨折の場合はかなりの痛みです。
*ストレートネック
本来ゆるやかなカーブを描く首の骨が、まっすぐ前に突き出している状態です。骨と骨の間にゆとりがないためにときに神経を圧迫し、頭痛や吐き気が起こることも。
*筋肉疲労
筋肉の疲労回復が思うように進まず、痛みを感じます。筋筋膜痛症候群なども筋肉疲労で起きます。
*血行不良
血液やリンパの流れがスムーズでないと疲労回復できず、背中に痛みを感じることがあります。
*悪夢による筋肉の緊張
睡眠中に悪夢を見ることで筋肉が緊張し、目覚めても体が疲労している状態です。(※ただし、悪夢は一晩に繰り返しみることで、心が受け入れやすいように物語を編成していくという浄化作用もあると言われていますので、必ずしも害があるだけではないようです)。
*歯切りし・歯の食いしばり
睡眠中、無意識で歯をくいしばっていたり歯ぎしりをしたりすると、かなりの力がかかってしまい、全身が硬直して背中に痛みを感じることがあります。
*副腎疲労
本来、ストレスを解消するために活躍する腎臓の一部が、ストレス過多のために疲労し、痛みを発します。(※内臓疾患にも当てはまります)。
*胃や膵臓、肝臓、胆嚢などの炎症により、背中に痛みの現象が現れることがあります。
*心筋梗塞や狭心症の兆候として、背中に痛みを感じることがあります。
*血流が悪い
寝具が合わないと体内の血液やリンパ液の循環が悪くなり、疲労回復を妨げ、背中に痛みを感じることがあります。
*腰の位置
腰が寝具に沈みすぎると、体の歪みになり、背中などの負担がかかっている箇所に痛みが出ます。
*首の角度
首が圧迫され、血流やリンパの流れが悪くなったり、首の角度の悪さで全体の姿勢が歪んだりして、背中に痛みが出ることがあります。
*寝具の素材
マットレスが柔らかすぎる、布団が硬すぎるなどで体に負担がかかり、背中が痛むことがあります。
*寝具のサイズ
身体に合わないサイズの寝具に無理やり眠ったり、人やペットと共に寝ることで、身体を十分に伸ばせないまま長時間過ごし、背中などに痛みが出ます。
上記、どの原因によって背中が傷んでいるのかによって、改善方法は違ってきます。特に内臓疾患や病気の兆候の場合は、少しでも早く受診することが必要です。
内科や総合内科、怪我や外傷の場合は外科、整形外科など、神経痛の場合は、神経内科やペインクリニックがおすすめです。
しかし、背中の痛みの原因はつきとめられないことも多く、聞き慣れない疾患の場合、それを知らない医師も少なくないかもしれません。
受診後も改善が見られない場合は、セカンドオピニオンや幅広い科目を受診してみるといいかもしれません。
*ストレッチ
就寝前に肋骨周りをストレッチすることで改善する可能性があります。
*寝る前に湯船につかる
身体を芯からあたためることで、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐし、寝ている間の背中の痛みを軽減します。
*マッサージ
血行促進と筋肉疲労をやわらげます。強すぎる刺激は逆効果で、もみかえしを起こすケースもありますので、自分に合うマッサージを選んでください。
*食事
血流を良くしたり、疲労回復させる食事を取ったりすることで、痛みの軽減を助けます。
*寝具の調整
寝ている時の姿勢が正くなるように、寝具を自分の身体に合わせます。専門家に相談するといいですよ。
*寝返りをうつ
就寝中にまったく動かない方は、血流が滞り、同じ箇所に体重がかかってしまうので、寝返りを任意的にうつことで、それを防ぎます。家族に頼んだり、睡眠サイクルに合わせた目覚ましサイクルで、寝返りを行うようにしてください。
*姿勢矯正
マッサージなどの一時的な改善策ではなく、日頃の姿勢自体を修復していきます。長期間の施術を受ける必要があります。また姿勢を支えるための体幹トレーニングも有効です。
「寝ると余計に疲れてしまう…」とお悩みの方は、一度、自分の痛みの原因を考えてみてはいかがでしょうか?忙しさの中で、「なんとかなる」「いつものことだから」で済ませてしまっている方も、もしかしたらその背中の痛みは大事なサインかもしれません。
快適な睡眠は、健康の証です。上記を参考に自分の身体について考えてみませんか?
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