私は夜勤をこなす常勤看護師です。看護師歴はもうすぐ20年。そんな看護師ライフの中で出逢ったたくさんの看護師さんたち。私の看護師ライフを彩る思い出の中から、今回は夜勤で出逢った看護師の中でも、睡魔撃退のためにいろいろなことを試みるちょっと変わった看護師の生態をご紹介していきますね!
一昔まえのキャッチコピーで「24時間働けますか?」というものが流行りました。若い方々はご存じないかもしれませんが、そんなフレーズが街中で聞かれた時代があったものです。看護師の中でも夜勤をこなす者にとって眠気は大敵。そんな眠気を吹き飛ばすものとして、栄養ドリンク(エナジードリンク)やコーヒーなどのカフェインを多く含むものがお手軽なのかもしれません。
夜勤で多くの看護師がコーヒーなどを口にするのを見かけます。その中でも、スゴイ人が居ました。
栄養ドリンクの高級品(1本なんと2千円!)を持参してきたのです。しかもペアの私の分まで…。金額的にちょっと遠慮しましたが、「あなたが飲まないなら、私が2本とも!」とまで言うので、ありがたく頂戴しました。確かに身体が温まる感じがして発汗効果と若干の眠気予防になりましたが…。これはプラセボ効果かも?と思ってしまいました。でも栄養ドリンクに頼る気持ちもわからなくはないですよね。
ここで気をつけて置いて欲しいことがあります。それはカフェインの摂り過ぎによる”カフェイン中毒”です。カフェイン中毒は最悪の場合死に至ります。何事もほどほどがいいですね。
暑い真夏の夜のこと、氷枕の氷を交換しようと冷凍庫を開けたら…。大量の保冷バックとアイスノンが雪崩落ちてきたことがありました。アイスノンは確かに病棟にもあります。でもこんなに大量にあったかしら?在庫補充のミスかしら?などと思いながら片付けていると、それらには記名がされていました…。
「Aさん(夜勤のペアの人)、この大量のアイスノンどうしたの?名前まで書いてあるけど」
私がAさんに声をかけると、Aさんは記録をしなが振り返りました。額に小さな保冷バックを当てながら…。
Aさん:「病棟が暑いし、眠気覚ましに必要なのよ。あなたも使う?」 私:「え?えぇぇ?」
思わず開いた口が塞がりませんでした。クーリングは必要かもしれないけど、さすがにこの量は…。
Aさんにはそれ以降保冷バックの数を最小限に減らしてもらいました。患者さんの冷凍庫にまで、保冷するのはいかがなものなのでしょうか。冷やすことで眠気が覚めることはありますが、物には限度があります。それに冷やし過ぎても身体に良いわけでもないし…。ヤレヤレです。
ある日の夜勤ではじめてご一緒することになったBさんの話です。ちょっと手が空いた時間に荷物を
ガサゴソし始めました。おやつでも出すのかな?と思っていると、手には謎の物体が…。
Bさん:「ねぇ、あなた眠くない?私そろそろ眠い時間帯なのよね」 私:「まだ眠くはないですよ」
Bさんはその謎の物体を指にはめると笑顔で私の掌をぎゅーっと押してきたのです!
私:「うわ!なんですか?コレ!?イタタタ……」 Bさん:「ね?効くでしょう?」
謎の物体の正体は、ツボ押し器だったのです!
それがあんまりにも痛くて、眠気なんてどこかに飛んでいきそうです。(眠かったら効くんだろうな…)それにしても痛いのなんの。私は笑顔でありがとうを言い、逃げるようにその場を離れました。
なんでもBさん、夜勤で一緒になる人のツボを押しまくるんだとか。別名”ツボ押しのB”というらしいです。Bさん今度は眠い時に押してくださいね。
前述した保冷バックのAさんのように、眠気覚ましにクーリングをする看護師は実際のところ多いと思います。私の経験でも、ちょっとした眠気にはクーリングは効果的です。しかし、やはり何事も”ほどほど”に留めて欲しいです。
寒い時期に眠気覚ましだからと手を思いっきり冷やしていた看護師のDさん。Dさんはなんとその後シモヤケになり、皮膚科のドクターのお世話になりました。パンパンに赤く腫れた手は見るも無惨。業務も休まなければならなくなりました。困ったものですね。
やはり、2交替勤務の夜勤は長時間労働です。仮眠はありますが眠たい・眠いときは誰にでもあるのではないでしょうか。そんな時に勧められたのが、”動くこと”でした。私が新人だった頃の主任が”ウォーキング”で眠気発散を推奨していたのを思い出しました。
主任:「ほら、あなた眠そうよ。ラウンド行きなさい」 私:「主任、ラウンドはつい10分前にも…」
主任:「いいのよ。さっさと歩いてきなさい」 私:「…はい…」
このように何度もラウンドした晩がありました。患者さんの睡眠妨害になっていなければいいのだけれど…。と心配になり、すっかり眠気が覚めました。効果はあったのかもしれませんね。
同僚の中には歩くだけではなく、ストレッチなどいろいろな運動をしていた人がいます。動くことは良い眠気ざましなんですね。
皆さんもよくあることかもしれないのですが、眠い時に饒舌になる人いませんか?気持ちはとてもよく分かるのですが…。
Eさんは同僚からも患者さんやそのご家族からも評判の良い看護師なのです。あるいっときを除いてなんですけど。Eさんは夜勤で睡魔に襲われると、とても饒舌になるのです。
饒舌になるだけなら良いのですが、独語も多くなりうるさいに近いレベル。こちらが注意を要する業務をするときにはちょっと黙ってて、と言ってしまいます。
饒舌になる、おしゃべりをする、こんな人はご用心。記録をしながらなどの”ながらおしゃべり”には要注意です。ながらおしゃべりの人の記録物が訂正印だらけだったことがありますよ。アッと思い当たる方は、落ち着いておしゃべりするように心がけてみてくださいね!
夜勤をする看護師の皆さん、それぞれの睡魔撃退法があるかと思います。
皆さんはここにご紹介したちょっと変わった撃退法はマネしないでくださいね。しっかり睡眠をとっておくなど、夜勤に備えておくことがベストですね!
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