
本記事では、専門家監修のもと親子のふれあいや育児支援を学べる講座を開講する法人と、AIと人による24言語対応の通訳ツールを展開する企業、そしてオーダー靴や特殊加工で歩行の悩みを解消する事業所をご紹介します。
日々の看護業務での負担緩和はもちろん、患者さんやそのご家族との関わりに役立つ工夫をお探しの看護師さんは、ぜひ参考にしてみてください。現場での困りごとや日常の不安を減らし、より気持ちにゆとりを持って毎日の仕事やケアに向き合えるヒントが見つかるはずです。

子どもたちの健やかな笑顔を守り、産後うつを未然に防ぐことで、誰もが安心して育児に向き合える社会を目指して活動する一般社団法人 乳幼児子育てサポート協会。
代表自身の経験や当事者から寄せられるリアルな声をもとに、妊娠中から出産直後、育児期まで途切れることのない伴走型の支援を届けています。
孤立しがちな親が頼れる居場所を全国各地に開拓しながら、親子の自尊心を育む関わり方を伝え、その想いを共有できる専門家の育成にも注力しています。
定期的な子育て実態調査を通じて現場の声を可視化し、行政への政策提言や、社会全体で子どもを見守る機運の醸成を推進。専門家監修の講座や調査活動を土台に、自治体や関係機関と手を携えながら、地域で親子に寄り添い続ける法人です。
退院指導や日々の看護の中で、退院後の親御さんが一人で育児不安や不調を抱え込んでいないか、思いを巡らせる場面はないでしょうか。
実際、医療の届かない日常空間で孤立が深まる環境では、心の負担や悩みが顕在化しやすいため、医療と地域をつなぐ予防的な関わりの意義に目が向けられています。
こうした取り組みの一つとして挙げられるのが、同法人が認定する「乳幼児子育てインストラクター ベビーマッサージコース」の資格取得講座です。

同法人では産後うつ予防には「親子のスキンシップ」と「社会との繋がり」が欠かせないと捉えています。赤ちゃんと肌を触れ合わせ、視線を交わすことで分泌されるオキシトシンは、お互いの心を和らげ、深い愛着形成を促します。こうした触れ合いは親御さんの抑うつ感やストレスの軽減につながり、心身の安定を保つ手助けとなります。また、教室自体が同じ悩みを抱える親同士で気兼ねなく会話できる場となり、孤独感を和らげる役割も果たしています。
講座では、マッサージの手技や準備、手遊び歌などの実技に加え、解剖学や赤ちゃんの皮膚についての専門知識はもちろん、0歳児の発達と関わり方、自尊心を育む声かけ法、親とのコミュニケーション法まで幅広く習得できます。講義内容は、桜美林大学の山口創教授や明星大学の星山麻木教授が監修しており、発達心理学や生理学的な根拠に基づいたアプローチを学べる点も特徴です。
受講は各自のペースで進められ、修了後も365日24時間対応の質問受付や定期的な面談など、一人ひとりの目的や目標に合わせた手厚いサポート体制が整えられています。
看護の知識に、手技だけでなく親子への関わりや発達に関する専門知識を組み合わせることで、退院後の生活を見据えた地域での親子支援において、寄り添いの幅をさらに広げられるのではないでしょうか。
人々の暮らしに変化をもたらすコミュニケーションの向上や業務の効率化を目指し、遠隔テレビ通訳やAI通訳・翻訳などの事業を展開している株式会社スマートボックス。神奈川県横浜市に本社を構え、社会や組織、人々のつながりを支える情報やサービスの提供に努めています。
同社は、多言語テレビ通訳や手話通訳をはじめ、AI通訳、電話通訳、オンライン会議通訳、動画の吹替翻訳、施設向けのDX支援まで幅広く手がけているのが特徴です。行政機関の窓口や宿泊施設、建設現場、観光関連施設など、さまざまな現場や接客シーンに合わせた通訳ツールを提供しています。
さらに近年では、教育機関や保育現場、福祉の場など、地域社会を支える公共性の高い領域でも導入が進んでおり、幅広い分野の取引先から厚い信頼を得ています。スマートフォンやタブレットを活用し、手軽で安全な環境のもとで対話を円滑にする提案を行っている企業です。

医療や看護の現場で外国人の患者さんと向き合う際、言葉の壁によるやり取りの難しさを実感したことがある方も多いのではないでしょうか。症状の聞き取りや各種手続きなど、正確さが求められる場面では、確実な意思疎通への配慮が欠かせません。
そうした場面のサポートとして活用できるのが、音声認識AIと通訳オペレーターによるテレビ電話を組み合わせた多言語通訳サービス「ドコツーAI MIX」です。
同サービスは、AI通訳とオペレーター通訳の2方式をボタン一つで手軽に切り替えられる仕組みを導入。状況や用途に合わせて柔軟に選択できるため、慌ただしい看護の現場でもスムーズな対応が可能です。
AI通訳の技術には、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が研究開発を手がけたニューラル翻訳エンジンを組み込んでいます。さらに、翻訳された文章を再度日本語へ変換して確認できる逆翻訳機能を搭載。認識の齟齬を防ぎながら安心して会話を進められます。
また、IDごとに頻出フレーズを保存できる定型文登録機能も利用できるため、受付や問診時のルーティン業務の効率化にも有効です。

一方、オペレーター通訳では、日本語能力試験1級の保持者や帰国子女といった語学力の高い人材を採用。そのうえで、ビジネスマナーや業界特有の対応に関する研修を実施しています。高い接続性と安定した通信環境が整えられており、どのスタッフが担当しても確実なサポートを受けられる体制です。
対応言語は、日本語や英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語のほか、東南アジア諸国や中東、ヨーロッパの言語など計24言語に対応しています。日本を訪れる外国人や在留外国人の方々の多様な言語圏を幅広くカバーする構成です。
また、システム自体は24時間365日いつでも稼働しているため(※オペレーター通訳は一部言語を除く)、早朝や深夜の救急対応、時差のあるやり取りでも安心感があります。
導入にあたっては、特別な専用機器を用意する必要はありません。手持ちのスマートフォンやタブレット、PCなどのブラウザからログインするだけで利用を開始できます。
言葉の壁による不安を和らげ、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合うための環境づくりにおいて、選択肢の一つとして知っておきたいサービスです。
福井県福井市に拠点を置く長尾製靴所は、足に不自由を抱える方のための靴作りや既製品の加工、修理を手掛ける工房です。代表であり、一級義肢装具製作技能士の長尾浩和氏は、義肢装具製作会社で小児用装具や下肢装具の製作に長く携わった経験を生かし、2000年に創業しました。
「足の不自由な人の靴もオシャレにカッコ良く」をモットーに掲げ、木型作りから完成に至るすべての工程において、自社での手作りに真摯に向き合っています。
創業当初はアパートの一室からスタートし、その後工房を構えて靴制作の環境を整えました。さらに靴の改造や長靴の加工、一般的な靴修理へと対応範囲を拡大。ヒモ靴からマジックベルトへの変更をはじめ、脚の長さの違いに応じた左右の高さ調整や、足関節の負担を軽減する靴底加工など、一人ひとりの要望に応える柔軟な対応が特徴です。定期的に学会や講習会に参加して知識や技術を取り入れながら、多様な足の課題に合わせた丁寧な調整を行っています。
病気や怪我、後遺症によって足に歩行上の不自由さを抱える患者さんから、日頃の歩行や自分に合う靴の選び方について相談を受ける看護師さんもいることでしょう。
長尾製靴所が提供するフルオーダー靴・整形靴は、一人ひとりの足を石膏で型取りし、専用の木型を作る工程から始まります。単に現在の足の形を象るだけでなく、不自由をもたらしている原因や今後の変化まで見据え、最適な素材を選び抜きながら一貫して仕上げています。機能性の追求はもちろん、デザイン面にも配慮し、足の悩みによる制限から前向きになれるような靴制作を目指しているのが魅力です。

なお、治療や生活上の必要性について医師や行政機関などに認められた場合には、助成制度を活用できるケースもあります。事前予約による相談から足型採取、仮合わせでの細やかな調整まで、誠実な工程を重ねることで一人ひとりの歩みを支えています。
装具や義足を装着している方、足首の関節が固定されている方、あるいは強いむくみがある方にとって、雨や雪の日に履く長靴の着脱は大きな負担となります。そうした悩みに応えるのが、足首が曲がりにくくても楽に履ける長靴加工製品「すっぽりザウルス」です。
この長靴は、つま先近くまで履き口が大きく広がる構造に工夫されています。そのため、足首を無理に曲げることなくスムーズに足を入れられるのが特徴です。装着後はマジックテープ式のベルトでふくらはぎをしっかり固定できるため、歩行中に脱げる心配がなく、安定した歩行をサポートします。
さらに、履き口にはマチが設けられており、幅の広い装具にも対応可能です。工房で用意された長靴だけでなく、ご自身で準備された長靴の加工にも対応しています。片手で操作しやすい仕様変更や片足のみの加工など、一人ひとりの困りごとや希望に寄り添う柔軟な対応も魅力です。日常生活における防水性や滑り止め機能も備わっており、患者さんの外出や散歩の選択肢を広げる力になります。
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