
「看護師が一番稼げる科はどこ?」と知りたい方も多いのではないでしょうか。高度な医療を提供する診療科で働く看護師は、高収入を得られる傾向にあります。この記事では、看護師が稼げる科を、病院とクリニックに分けてまとめました。また、規模別の平均給与や、高収入な職場へ転職する際のポイントも解説します。ぜひご一読いただき、求人探しの参考にしてください。
病院で看護師が稼げる科は、救急救命科やICU、手術室などが挙げられます。以下では、病院の中で高収入を得やすい診療科や部署をまとめました。「レバウェル看護」の独自調査(2024年3月)から、診療科や部署別に看護師の平均月給とボーナスも紹介するので確認してみてください。
急な怪我や疾患が発生した重症の患者さんを対応する救急救命科は、看護師が稼げる科の一つといえます。病院によって、「ER」や「救急救命センター」など名称はさまざまです。命に関わる中で緊急処置や手術が行われるため、看護師の負担も大きいことで給料が高い傾向にあります。また、救急救命科は基本的に夜勤があるため、夜勤手当が支給される看護師も多いようです。
「レバウェル看護」の独自調査によると、救命救急科の看護師の平均月給は38万9,185円、平均ボーナスは80万3,987円となります。
24時間体制のICUは夜勤があったり、高度医療を提供するスキルや知識が求められたりするため、看護師の給料は高めです。病院によっては、ICUの看護師に「特殊業務手当」が支給されることもあります。経験者優遇の求人が多い傾向にあるものの、教育制度の整った職場であれば未経験でも働ける職場もあるでしょう。
「レバウェル看護」の独自調査によると、ICUで働く看護師の平均月給は38万2,938円で、平均ボーナスは94万1,428円です。
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手術室で働く看護師も給料の水準が高めです。緊急性が高い業務を担うため、手術室勤務手当(危険手当や特殊業務手当と呼ばれることもある)が支給される病院もあるからだといえます。専門性を高められるため、高収入を得たい看護師はキャリアの選択肢の1つとして検討してみましょう。
「レバウェル看護」の独自調査によると、 手術室看護師の平均月給は37万4,250円で、平均ボーナスは84万7,500円です。
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肺がんや胸膜炎など専門性の高い治療も行う呼吸器科は、大きな病院にある場合が多いようです。記事内の「病院規模別・看護師の平均給与ランキング」で詳しく紹介しますが、看護師の給与は病院の規模が大きいほど高い傾向にあります。そのため、呼吸器科で働く看護師の給料は比較的高めの可能性があるでしょう。
病棟の中でも、高度な医療や個別性の高い看護が必要な所は、看護師の給与も高めです。具体的には、感染症病棟や小児病棟、緩和ケア病棟などが挙げられます。一般的に病棟看護師は夜勤業務によって手当が支給されるため、日勤のみの外来看護師と比較すると収入が高くなりやすいでしょう。
「レバウェル看護」の独自調査によると、 病棟で働く看護師の平均月給は32万8,615円で、平均ボーナスは77万66円です。
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看護師が稼げるクリニックの科には、人工透析クリニックや美容クリニックなどがあります。クリニックへの転職を検討していて、「収入面も重視したい」と考えている方は以下を参考にしてみてください。
人工透析クリニックは、看護師の給料が高めな職場の1つです。透析装置の片付けや穿刺など業務内で血液感染症のリスクがあることから、職場によっては危険手当が支給される場合もあります。日勤のみの勤務体制がほとんどのため、夜勤なしで給与水準を保ちたい看護師に向いている診療科といえるでしょう。
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美容外科や美容皮膚科は自由診療も行うため、クリニックの収益が看護師の給与に反映されやすいでしょう。運営元が大手の美容クリニックで働く看護師は、基本給が高めな傾向にあります。看護師がサービスやドクターズコスメの営業をするクリニックでは、事業所全体の成果に応じてインセンティブが支給されることもあるかもしれません。
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病床を有する施設の看護師は基本的に夜勤を行うため、外来のみのクリニックより給与は高めになるでしょう。厚生労働省の「有床診療所の現状と課題(p.1)」によると、有床クリニックは内科や外科、産婦人科が多くなっています。有床クリニックは無床クリニックと比較すると看護師の業務範囲が広いため、収入面・キャリア形成面で働くメリットを感じやすいでしょう。
助産師の資格を持っている看護師は、助産資格を活かせる産婦人科クリニックへ転職することで、今より稼げる可能性があります。e-Statの「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」によると、看護師と助産師の平均給料や年収相場は以下の通りです。
| きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収相場(給与×12+賞与) | |
| 看護師 | 36万5,900円 | 85万6,400円 | 約525万円 |
| 助産師 | 38万9,900円 | 98万8,200円 | 約567万円 |
参照:e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
助産師は看護師よりも平均給与が2万4,000円ほど高くなっています。年収相場で比較すると約42万円の差です。助産師は分娩介助を行える専門性の高い職種のため、基本給自体が看護師より高い傾向にあるでしょう。
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ここでは、看護師が稼げる診療科目の特徴を解説します。「どのような仕事だと高収入を得られるの?」と疑問に思っている方は、転職先選びに役立ててください。
看護師が専門性の高い処置やケアが求められる診療科目は、基本給が高めな職場も多いようです。専門的な知識やスキルを要する業務を担うため、看護師として勤務するには経験や勉強する姿勢が重視されます。専門性の高い診療科目は規模の大きな病院にあることが多く、キャリアアップを目指しやすいのも特徴です。看護主任や看護師長といった役職に就くと、給与も上がるでしょう。
患者さまの命に関わったり、緊急対応が多かったりする診療科目は、看護師の給与設定が高めなので高収入を目指せる転職先といえます。看護師の夜勤や残業が多く、夜勤手当や時間外手当によって稼げる面もあるようです。緊急対応の多い職場で培える看護スキルはキャリア形成に活かせるため、将来的な収入アップの助けにもなる可能性があります。
経営状況が安定している病院やクリニックは、基本給に加えて支給される手当が充実していることが多く、看護師が稼げる職場といえるでしょう。職場によって、家族手当や住宅手当、地域手当など独自の手当が支給されます。待遇面が充実している病院は、院内保育や看護師寮といった福利厚生が整っている場合もあり、生活にかかる出費を抑えられるのも魅力です。
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【2026年】看護師の年収ランキング!都道府県や病院種別に平均給料を比較
ここでは、日本看護協会の資料をもとに、条件別で看護師の平均給与を紹介します。ランキング形式でまとめているので、給与の違いを比較してみましょう。
※参照元データの定義に従い、税込給与総額は「通勤手当・住宅手当・家族手当・夜勤手当・当直手当・看護職員処遇改善等事業に基づく手当等」として計上しました。
日本看護協会の「2025年病院看護実態調査報告書(p.110)」によると、病床規模別に見る勤続10年・非管理職の看護師の平均給与は以下の通りです。
| 高い順 | 病床規模 | 平均税込給与総額 |
| 1位 | 500床以上 | 37万7,957円 |
| 2位 | 400~499床 | 36万993円 |
| 3位 | 300~399床 | 35万7,037円 |
| 4位 | 200~299床 | 33万8,488円 |
| 5位 | 100~199床 | 33万3,852円 |
| 6位 | 99床以下 | 32万5,951円 |
参照:日本看護協会「2025年病院看護実態調査報告書(p.110)」
上記のランキングでは、病床規模が大きいほど看護師の平均給与が高いことが分かりました。実際の給与は看護師の仕事内容や夜勤の有無などによって変化はあるものの、大規模な病院にある診療科ほど看護師が稼げる傾向にあることが予想できます。
ここでは、専門看護師と認定看護師の平均給与を、分野別のランキング形式で紹介します。
日本看護協会の「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査報告書」によると、平均給与が高い専門看護分野・認定看護分野はそれぞれ以下のとおりです。
| 順位 | 専門看護分野 | 平均給与総月額 |
| 1位 | 母性看護 | 47万0,038円 |
| 2位 | 老人看護 | 45万9,810円 |
| 3位 | 感染症看護 | 44万9,720円 |
| 4位 | 急性・重症患者看護 | 44万6,566円 |
| 5位 | 小児看護 | 44万3,733円 |
参照:日本看護協会「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査統計表9給与総月額(取得している専門看護師の分野別)(p.40)」
| 順位 | 認定看護分野 | 平均給与総月額 |
| 1位 | 在宅ケア | 55万5,342円 |
| 2位 | 不妊症看護 | 47万4,362円 |
| 3位 | 腎不全看護 | 47万2,400円 |
| 4位 | 集中ケア | 45万7,061円 |
| 5位 | 救急看護 | 44万9,699円 |
参照:日本看護協会「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査統計表10給与総月額(取得している認定看護師の分野)(p.41~42)」
専門看護師の分野では、母性看護が最も平均給与が高いようです。資格が活かせる診療科には、「産婦人科」「小児科」「NICU」などがあります。次いで給与が高めな老人看護は、高齢化によって今後さらに需要が見込まれる分野といえるでしょう。
認定看護師についても、平均給与の上位に高齢看護に関わる「在宅ケア」や、産婦人科に関わる「不妊症看護」があります。
上記のランキングは、上位資格取得者の平均給与なので、あくまでも参考程度に留めておきましょう。
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看護師の給料は、勤務地によっても違いがあります。以下は、日本看護協会の「2025年病院看護実態調査報告書(p.111)」を参考にまとめた、都道府県別の看護師の平均給与ランキングです。
| 順位 | 都道府県 | 平均税込給与総額 |
| 1位 | 東京都 | 37万8,041円 |
| 2位 | 千葉県 | 36万4,474円 |
| 4位 | 神奈川県 | 36万4,068円 |
| 5位 | 静岡県 | 36万1,135円 |
| 6位 | 愛知県 | 35万7,330円 |
参照:日本看護協会「2025年病院看護実態調査報告書(p.111)」
首都圏は規模の大きな病院が多いこともあり、看護師の給与が高い傾向にあります。看護師の給与相場が高水準な地域で、高度医療を提供する診療科の求人を選ぶと高収入を目指せるかもしれません。「看護師として稼ぎたい」という方は、勤務エリアも考慮して転職先を探しましょう。
稼げる科への転職を検討している看護師の方は、「給料と仕事の負担が見合っているか」「働き方が今の生活に合っているか」なども合わせて職場を選ぶことが重要です。以下で転職時のポイントを詳しくまとめました。
いくら稼げる科でも、過度にハードな仕事だと長く働くのは難しいかもしれません。提示されている給与が高い職場は、残業時間が多かったり、人手不足が常態化していたりするケースもあるため注意してください。
また、「基本給は平均的だけどボーナスが高い」という職場は、ボーナス削減があれば収入が一気に下がる可能性もあります。安定して収入を得られる職場かどうか、見極めることが大切です。
看護師として長く活躍するためには、収入面だけでなく「自分の強みや経験が活かせる仕事か」「今後の目標が叶う職場か」も重視しましょう。やりたい看護でなければ、業務への熱意やモチベーションを持ち続けるのは難しいものです。キャリアプランに沿った職場で働くことは、長期的に見ると年収アップにも繋がりやすくなります。
就業先によるものの、看護師が稼げる職場は業務負担や精神面のプレッシャーが重い場合もあります。体力に自信がない方や子育て中の方は、生活スタイルを踏まえた検討が必要です。給料にとらわれ過ぎず、自分に合った仕事内容や勤務形態を十分に考えたうえで求人を選びましょう。
給与面の希望条件に合う求人を探したい方は、看護師専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントに登録すると、非公開求人も含めて幅広い職場から比較検討しつつ転職先を探せます。自分では見つけられなかった求人に出会える可能性が高まるかもしれません。内定後に応募先と給与交渉をしてもらえる場合があるのも魅力です。
看護師専門の転職エージェント「レバウェル看護」では、「看護師のための転職ノウハウ」として転職したい看護師さんに役立つ情報を提供しています。看護師が転職する際の流れや体験談、転職実態の独自調査なども紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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看護師が転職成功するには?年代別や職場ごとのコツ、実際の事例を知ろう
ここでは、看護師が稼げる診療科について、よくある質問をQ&A形式で紹介します。
看護師が高給与の勤務先は、ハードワークなケースもあります。労働環境が理由で職員の離職が続き、人手不足を補うために給与を高めに設定している職場かもしれません。この記事の「給料と業務のバランスがマッチしているか見極める」でも紹介しているように、自分が納得のできる仕事内容や労働環境かどうかを把握することが大切です。
高収入を得られる仕事は「最新医療の技術や設備を有している」「専門知識が必要な医療・看護を提供している」といった職場が多い傾向にあります。そのような現場で勤務することで看護師として仕事の幅が広がり、スキルアップもできる可能性もあるでしょう
看護師が稼げる科は、病院だと救急救命科やICU(集中治療室)などがあり、クリニックでは美容クリニックや人工透析クリニックなどが挙げられます。一般的に、専門性が高く、収益の多い診療科の看護師は高収入を得やすい傾向にあるようです。「できる限り稼げる職場で働きたい」という方は、業務内容と給与のバランスがとれているか、キャリアプランに合った仕事かを十分に考えたうえで転職しましょう。
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