迅速かつ的確な判断・対応を目指す医療従事者を支援する組織

2022.4.4

医療現場では、常に診断の正確性と素早い判断・対応が求められます。IT技術の進化と共に、医療機関にさまざまな医療システムが導入されている今、精度の高い検査結果や迅速な治療への移行に期待できるようになりました。

一方で、医療従事者それぞれのブラッシュアップも欠かせず、定期的な知識やスキルの見直しは必要とされています。

そこで本記事では、検査における高精度な解析ツールを開発している企業と、医療従事者向けの研修を実施しているグループを紹介します。医療現場で導入されているシステムを知り臨床で活かしたい方や循環器内科勤務の方、プラスアルファのスキルを習得したい方、知識をおさらいしてより高度な対応を実践したい看護師の方は、ぜひご覧ください。

目次

株式会社カルディオインテリジェンス

心臓領域に特化したAI自動診断支援システムの製品開発とサービス事業を展開している、株式会社カルディオインテリジェンス。心臓専門医と連携し、医療現場の声に耳を傾け確かな医療機器を開発することで、心臓病診療の発展に貢献しています。

医療機関向け心房細動解析サービス「SmartRobin®シリーズ」

       ▲画像提供:株式会社カルディオインテリジェンス

医療業界の人材不足が叫ばれる中、医療従事者への負担は日に日に増している状態が続いています。特に、専門領域を取り扱う部門では専門医や看護師不足が顕著で、検査や治療のシーンで課題を残しているのが現状です。心臓領域も例外ではありません。

心房細動に関しては重大な病気が隠れている可能性があるため、早急な心電図検査が必要です。しかしホルタ心電計を操作できる専門医や看護師が少なく、さらに長時間の機器の着用で患者への負担も大きいことから、ホルター型心電図検査の頻度を抑える傾向にありました。そうした状況下で心臓領域の医療従事者に求められるのは、いかに患者への負担を減らし、正確な心電図のデータ解析ができるかということです。

そこで、同社は医療機関向け心房細動解析サービス「SmartRobin®シリーズ」を開発しました。同サービスは、心臓病診療の格差をなくし、同時に医療従事者への負担を軽減したいという思いから製品化したものです。

具体的なサービスとして、ホルター型心電図の解析時にAI技術により心房細動を95%以上の感度・特異度で検出し、クラウド上で管理されたそのデータをもとに数日以内に心電図解析レポートを発行することができます。心電図解析の非専門医であっても、データを解析し診断しやすい仕組みとなっているのが特長です。

▲SmartRobinAI画面イメージ/画像提供:株式会社カルディオインテリジェンス

近年では、SmartRobin®シリーズの改良版として「SmartRobin® AI シリーズ」を開発し、さらに7日間連続して心電図を測定できるパッチ型心電用ノイズ処理や、多角形でのRR間隔の揺らぎの表示、代表波形の色別表示、ブックマーク波形のレポート印刷といった機能が追加されました。より正確な心電図データを扱える機能や非専門医にも診断しやすいユーザインターフェイスが搭載されたことにより、心電図の変化の見逃しを減らせます。

そして、同社ではAIを駆使して心電図データから心房細動の予兆を読み取る治験も行われており、心房細動のさらなる早期発見に期待が高まります。
こうした高度な診断が可能なサービスを提供する同社の取り組みについて知ることで、看護師として検査の意義や使命感を改めて考えさせられるのではないでしょうか。

詳細情報

株式会社カルディオインテリジェンス

株式会社健康保険医療情報総合研究所

創業時から長年培った医療ビッグデータ収集と分析のノウハウをもとに、システムやアプリの開発と導入支援、経営コンサルティング、教育や研修の実施など、訪問看護から高度急性期までの広範な医療関係者向けの支援事業を展開している、株式会社健康保険医療情報総合研究所。常に新たな分野に挑戦する貪欲な姿勢を持ち、ノウハウを強化させるためのたゆまぬ努力を継続しつつ支援活動を広げ、医療社会を牽引しています。

医療従事者向けセミナーを定期的に開催

同社では、これまでに調査し研究を重ねてきた医療関連のビッグデータと経験を最大限に活用し、数々の医療関係者向けの教育や研修を行ってきました。

たとえば、過去には「褥瘡リスクアセスメントと予防について考えよう-基礎編-」と題して、看護師や介護施設勤務の方を対象としたセミナーを実施しています。オンライン上でのWebセミナーとして開催され、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を有するコンサルタントを講師に据え、褥瘡の概要や具体的な褥瘡リスクアセスメントの方法、予防に活かす方法、排泄ケアといった内容で講義が行われました。本セミナーは特に盛況で、200名以上の方が受講しました。

また、別のセミナーでは「多職種で取り組む退院支援セミナー」というタイトルで、入退院時における病棟看護師とリハビリ部門スタッフとの協働や、他の医療機関との連携のあり方などについて学ぶ機会を提供しています。講義は看護師と理学療法士によって実施し、現場での体験を交えて多職種での退院支援の取り組み方や、病棟看護師から対象部門へ働きかける方法にポイントを置き、退院支援について深堀りされました。

そのほか「院内コミュニケーション講座-チームスタッフの自発的な行動を促すには-」というセミナーでは、部門のリーダー的な役職の方を対象に、コーチングの基礎やフィードバック手法について講義が行われたこともあります。主に、指導する立場として相手にいかに気づきを与え主体的に行動を起こすように促せるかを学べる講座です。いずれのセミナーも、受講者の97%以上の方が「期待以上だった」「期待通りだった」と回答しています。

こうした同社が開催するセミナーでは、看護技術を磨くだけでなく、ヒューマンスキルを向上させる術も学べます。看護師としてワンランク上のレベルに到達したい方は、今自分に必要な講座を選択し受講してみるのもいいかもしれません。

詳細情報

株式会社健康保険医療情報総合研究所

NPO法人日本ACLS協会

アメリカ心臓協会の公式国際トレーニング組織として、心肺蘇生法に関する医療的な知識と技術の普及に注力している、NPO法人日本ACLS協会。全国64ヶ所にCPR関連スキルのトレーニング拠点を構え、目的やスキルごとに異なる各種講座を開催し、使命感を持って救命処置を行える人材を育成しています。

医療従事者向け救命トレーニングコース 「BLSプロバイダー・HeartCode®BLS」

      ▲HeartCode®BLS/画像提供:NPO法人日本ACLS協会

クリニックや助産院、健診センターなどで働く看護師は、比較的生死の境目にある患者と関わる機会が少ないため、救命処置を行うことはほとんどないに等しいのではないでしょうか。そして、日常生活を送る上でも、なかなか緊急性の高い場面で応急処置をする機会に遭遇することは少ないです。

そうした長い期間、蘇生行為を行う現場から離れている看護師は、かつて学んだ看護知識を思い出し、正確かつ迅速に対応できるか不安が残るかもしれません。
一方で、救急外来や救命救急センターなど命の現場の第一線で働く看護師には、より高度な救命処置が求められます。

同法人では、こうした医療従事者のほか、一般の方も救命処置を学べるよう、目的やレベル別にプログラムを組みさまざまな講座を開催しています。

      ▲トレーニングの様子/画像提供:NPO法人日本ACLS協会

その中の1つである「BLSプロバイダー・HeartCode®BLS」は、一次救命処置について詳しく学べる救命トレーニングコースです。受講対象者は医師や看護師、救命士といった医療従事者のほか、保育士、養護教諭、ライフセーバーなどが該当します。受講時間はBLSプロバイダーが6時間、HeartCode®BLSはオンライン学習との併用で3時間ほどで、乳児や小児、成人、妊婦など全年齢層のさまざまな条件を持つ傷病者に対応できるCPRスキルの習得が可能です。

また、救助者が一人の場合と複数人の場合のどちらでも戸惑うことなく的確な救助にあたれるよう、あらゆる状況を想定した練習を行います。コースの内容は、AEDの使用方法、胸骨圧迫、高度な気道確保器具を使った人工呼吸、複数人でのチーム蘇生、窒息状態の解除などが学べ、質の高いCPRに自信をもって対応できるようになります。

そのほかにも、成人の二次救命処置が学べる「ACLSプロバイダーコース」や、乳児・小児の二次救命処置を学べる「PALSプロバイダーコース」などがあり、それぞれ筆記試験と実技試験に合格することで認定証が授与されます。

今一度、救命処置のスキルを見直したい方や、救命救急の専門性を追求したい看護師の方にとって同法人の実施するコース内容は非常に魅力的なのではないでしょうか。
看護師として自信を持って質の高い救命処置を行うためにも、受講を検討してみてもいいかもしれません。

詳細情報

NPO法人日本ACLS協会
https://acls.or.jp/course/blsprovider/
https://acls.or.jp/course/heartcodebls/
https://acls.jp/

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