
本記事では、腸蠕動音について聴取方法やポイント、音の正常・異常などをイラストでわかりやすくまとめています。腸蠕動音を聴取をするときやアセスメントをする際の参考にしてください。
以下について解説します。

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腸蠕動音とは、腸管内にあるガスや液体が移動する際に発生する音のことです。腸蠕動音を聴診することで、腸の運動状態をアセスメントできます。

消化管(食道、胃、腸など)の筋肉である「縦走筋」と「輪状筋」の2つが交互に強く収縮、弛緩を繰り返し、内容物を運んでいます。
腸の内容物は、上行結腸(液状)→横行結腸(粥状)→下行結腸(半粥状)→S状結腸(固形)→直腸へと進み、排便されます。
腹部のフィジカルアセスメントは、「視診→聴診→打診→触診」の順番で行うのが基本です。

腸蠕動音は高音の聴取に適した「膜型」を使用し、皮膚にピッタリと密着させて聴きます。
臍を中心に腹部を4つ(右上腹部、左上腹部、右下腹部、左下腹部)に分けて聴取します。特に右下腹部の「回盲弁領域」は音が聴き取りやすいポイントです。
音は腹部全体に伝わるため1箇所でも聴取可能ですが、局所的な異常を評価するためには複数箇所で聴取することが推奨されます。
まずは1分間聴きましょう。数秒聴いただけで「きこえた・きこえない」を判断せず、もし聞こえない場合は最大5分間聴診を行います。
聴診の際は、以下の基準で正常か異常かをアセスメントします。回数を数える必要はありません。

5秒〜15秒ごとに「グルグル…」「ゴロゴロ…」「コポコポ…」といった音が聴こえる場合、腸管運動は正常です。
1分間聴取できない場合は「減弱」(麻酔・手術後、便秘、腹膜の炎症などが原因)、5分間聴取できない場合は「消失」(麻痺性イレウスなどが原因)と判断します。
「グルグルゴポゴポ」という大きな音が持続して聴こえる場合、腸の運動が活発になりすぎている状態です。下痢、消化管への刺激、腸炎、イレウスの初期などにみられます。
「キンキン」「カンカン」といった金属を叩くような高い音が聴こえた場合は、すぐに報告が必要です。これは腸管の閉塞によってガスや液体が圧迫されて発生する音で、単純性(閉塞性)腸閉塞や、絞扼性腸閉塞の初期に聴取されます。
音が聴こえないからといって焦らず、まずは以下のポイントを確認し、ほかの情報と合わせてアセスメントすることが大切です。

「聴診器が皮膚から浮いていないか」「患者さんが緊張して腹筋に力が入っていないか」「聴取時間が短すぎないか」を確認します。
すぐに聞こえないことも多いため、しっかり聴くようにしましょう。忙しい現場では5分間の聴診が現実的でないかもしれませんが、少なくとも1〜3分は聴くようにしましょう。
4箇所で計5分聴いても音が聞こえずイレウスが疑われる場合でも、腸蠕動音だけで判断してはいけません。「腹部膨満、腹痛、嘔吐の症状はないか」「排ガス・排便の状況はどうか」「術後かどうか」などの追加情報を集めます。
同じイレウスでも、麻痺性イレウスや進行したイレウスでは音が消失し、機械的イレウスでは音が亢進するなど、状態によって評価が異なります。
上記で学んだ内容から、クイズを出題します!イラストでインプットできたら、クイズに挑戦してみてください。
【クイズ①】レベル★
腸蠕動音は高音の聴取に適しているため、聴診器の「膜型」「ベル型」どちらを使用して聴取するのがよいでしょうか?
【クイズ②】レベル★★
「キンキン」「カンカン」といった金属を叩くような高い音が聴こえた場合、腸管運動は正常な状態である。○か×か?
【クイズ③】レベル★★★
腸蠕動音の聴取において、臍を中心に腹部を4つに分けたとき、特に音が聴き取りやすい「回盲弁領域」があるのはどこでしょうか?
【クイズ①答え】膜型
解説:腸蠕動音は、聴診器の「膜型」を使用し、皮膚にピッタリと密着させて聴きます。
【クイズ②答え】×
解説:金属音は異常な音であり、腸管の閉塞(単純性腸閉塞や絞扼性腸閉塞の初期など)によってガスや液体が圧迫されて発生します。この音が聴こえた場合はすぐに報告が必要です。
【クイズ③答え】右下腹部
解説:右下腹部の「回盲弁領域」は音が聴き取りやすいポイントです。
今回は腸蠕動音について、聴取方法や聴取部位のポイント、正常な音と異常な音(減弱・亢進・金属音など)の違い、音が聞こえないときの対応やアセスメント方法などをイラストで解説しました。この内容が、腸の運動状態の適切な評価や、患者さんへの日々のフィジカルアセスメントを深める一助となれば幸いです。
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看護師から寄せられる“よくある質問”
Q. 現役看護師が一番稼げる科はどこ?
一般的に、高度な医療を提供する診療科や収益の多い診療科・クリニックは、高収入を得られる傾向にあります。病院だと救急救命科やICU(集中治療室)など、クリニックでは美容クリニックや人工透析クリニックなどが挙げられます。「看護師が一番稼げる科はどこ?高年収のクリニック・病院や転職のポイント」では、看護師が稼げる科を、詳しく解説しています。規模別の平均給与や、高収入な職場へ転職する際のポイントも紹介しているので、求人探しの参考にしてください。
Q. 看護師がのんびり働ける勤務先は?
病院であれば緊急対応や体力を消耗する業務が少ない外来や回復期・慢性期病棟。病院の外来やクリニックであれば重症患者の処置が少ない診療科は比較的落ち着いた環境といえるでしょう。自身のペースを大事に働きたい方は、現職の悩みを解決できるような環境・働き方を選ぶことがポイントです。「のんびり働きたい看護師向け!おすすめの職場や病院以外の仕事を紹介」では、のんびり働ける勤務先の条件や、おすすめの職場・診療科、のんびり働ける仕事のメリットやデメリットも解説しています。職場探しの参考にしてください。
Q. 看護師1年目で転職しても大丈夫?
1年目であっても転職は可能です。新卒として入職後3年以内に転職する「第ニ新卒」を歓迎する求人も多数出ている状況です。心身に不調がある場合や、職場でハラスメント・法律違反が横行している場合は、無理せず環境を変えたほうが安心です。「看護師1年目で転職しても大丈夫。病院以外の職場や好印象の退職理由を紹介」では1年目の看護師が転職したくなる理由や、仕事が辛いときの対処法、 おすすめの職場などをまとめています。新人看護師が転職に成功するコツや退職の際の注意点も解説しているので、参考にしてみてください。
Q. お礼奉公中でも転職は可能?
お礼奉公の途中でも、看護師が仕事を辞めることは可能ですが、途中で退職してトラブルに繋がるケースもあるので、辞める場合は注意が必要です。「お礼奉公中だけど辞めたい看護師へ!奨学金に関する疑問に答えます」では、「お礼奉公中の看護師は仕事を辞めても良いか」「途中で辞めると奨学金の支払いはどうなるのか」といった疑問や不安にお答えしています。また、奨学金の一括返済を求められたときや、退職を拒まれたときの対処法についてもご紹介しているので、お礼奉公がネックで前に進めずにいる方は、ぜひ参考にしてください。
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