「腰痛」は看護師の職業病だと言われています。コミュニケーションや処置の間に中腰になることが多く、患者さんを介助するときは、中腰のまま力を入れる必要があることもあるので、腰痛になりやすいのです。
腰痛がひどくなると立てなくなることもあり、仕事を続けることが困難なる看護師も少なくありません。そうならないためには、普段からの予防と対策がとても大切です。
今回は腰痛にならないための予防と対策についてご紹介したいと思います。
腰痛予防には姿勢を良くすることが基本になりますが、中腰での仕事が多い看護師は常に良い姿勢でいることが難しいものです。
そこで中腰になったときに腰に負担を掛け過ぎないように、腰回りの筋肉を鍛えるトレーニングなどが効果的だと言われています。
トレーニングといってもハードにする必要はありません。眠る前に腹式呼吸をする。キャットバック・ストレッチ(四つん這いになった状態で、背中を息を吐きながら丸め、息を吸いながら反らすことを繰り返す)など、1日10分程度してみるだけでも大丈夫です。
毎日のストレッチやトレーニングを継続することで、インナーユニットと呼ばれるお腹周りの筋肉のバランスが良くなり、背骨や腰回りをきちんと守ってくれるようになります。
手軽に始めることができる腰痛予防です。自分にあったものを正しくつけることでかなり腰痛は軽減されますし、腰痛の予防にも役立ちます。骨盤ベルトや腰痛ベルトなどの市販のものを使っても良いと思います。
選ぶときは、仕事中に邪魔にならないフィット感があってズレにくいもの、通気性が良いものなどがオススメです。また、2段式の腰痛ベルトもありますが、これは更にしっかりと腰回りを固定することができます。
最近は衛生と安全の面で、ナースサンダルが廃止になっている病院も多いと言われていますが、今もサンダルを着用しているという看護師の方は、ナーススニーカーの着用をおすすめします。
サンダルよりも体重が全体にかけやすく、安定感があります。また看護師の仕事に適したスニーカーとして設計されていますので、腰への負担もかかりにくいソールのつくりをしているなどの工夫があります。別売りの機能性インソールを自分の足に合わせて買うのも、お金はかかりますが腰痛軽減や防止になりますのでおすすめです。
浴槽でしっかり温まることで腰痛予防法になり、効果はかなり期待できると思います。腰の周りの血流が悪くなると、どうしても腰は痛みが強くなってしまいます。
毎日、風呂は浴槽にゆっくりと浸かって、腰周辺の筋肉をほぐし、疲れをとるようにしてください。浴槽の中で簡単な腰痛予防トレーニングを行うこともおすすめです。
身体全体の血流をよくして、全身リラックスをさせることも腰痛防止には大切ですよ。
ボディメカニクスという言葉は聞いたことがあるかと思いますが、実際に実践されている方がどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
骨格・筋肉・内臓の動きを理解して、身体を負担なく正しく使うボディメカニクスの方法は、学ぶのが面倒だと感じる方がいても、その効果は絶大です。腰痛のある人もまだ腰痛が出ていない人も、大変なことになる前に正しいボディメカニクスの方法を学び、腰への負担を最低限にするよう、ぜひ、心がけていただきたいです。重心をしっかりを考え、動くことで、看護師の腰痛予防にもなりますし、患者さんにも安心の介助ができるようになりますよ。
忙しい看護師の方でも今日から実践できる腰痛予防と対策についてご紹介してきました。「職業病だから仕方ない」などと言っていると、日常生活にも支障をきたす危険な可能性があるので、腰痛の予防をしっかりとして、腰への負担を軽減してくださいね。
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