看護助手になるには?仕事内容やメリットデメリットも併せて解説!

2017.4.15

ko_1488.jpg

 

https://stock.adobe.com/jp/

看護助手になるにはどうすれば良いか知りたい方もいるのではないでしょうか。このコラムでは看護助手になる方法や、仕事内容、勤務形態、メリット・デメリットを紹介しています。看護助手は無資格で働けるので、未経験でも働きやすい仕事です。看護助手を目指す方は、この仕事の魅力を再確認してみてください。

看護助手とは

看護助手は、医療機関で看護師のサポートをする仕事です。看護補助者、ナースエイドとも呼ばれます。
看護師や准看護師と異なり、看護助手になるには免許を取る必要がないので、医療行為を行うことができません。清掃や配膳などが主な業務です。

今の病院で満足していますか?

▼関連記事
看護補助者になるには?仕事内容や役に立つ資格を紹介

看護助手になるには

看護助手になるのに必須の免許はありません。求人サイトなどが扱う一般の「看護助手募集」の求人に応募し、合格すれば看護助手になれます。無資格で働けるだけに、未経験可の求人が大半なので、主婦や学生でも働きやすい仕事です。

看護助手の仕事内容

看護助手は資格なしでも働けるため、医療行為を行えません。主な仕事は看護師のサポートや患者のケアです。

【看護師のサポート】
・患者の移送
・院内の清掃
・伝令
・機材の消毒、整頓
・カルテ整理

【患者のケア】
・食事の介助
・排泄の介助
・配膳下膳
・清拭
・おむつ交換
・ベッドメイキング
・シーツの交換

看護助手はサポート業務全般を担うため、仕事内容は多岐にわたります。職場によって仕事内容は異なるので、看護助手を目指す際は事前にどのような仕事をするのか確認しておきましょう。

今の病院で満足していますか?

▼関連記事
看護補助者の仕事内容・年収・なり方を詳しく解説!

看護助手の勤務形態

看護助手の勤務形態は、看護師と同様、2交代制・3交代制・シフト制が基本形です。施設によって早出や遅番がある場合もあります。

2交代制

1日を日勤と夜勤の2つに区切る勤務体制です。

【2交代制の例】
日勤 午前8時~午後5時
夜勤 午後4時30分~午前9時

2交代制の夜勤は時間が長く、体力や集中力を必要とします。一方、夜勤手当が支給され、夜勤明けは休みになるといったメリットもあるでしょう。

3交代制

1日を日勤と準夜勤、深夜勤の3つに区切る勤務体制です。

【3交代制の例】
日勤 午前8時~午後4時30分
準夜勤 午後4時~午前0時30分
深夜勤 午前0時~午前8時30分

3交代制は、2交代制に比べ夜勤の負担は少ないですが、シフトが3つに区切られているので生活リズムが崩れやすいデメリットがあります。

今の病院で満足していますか?

▼関連記事
看護師の勤務時間ってどうなってる?1日のスケジュールもご紹介

看護助手の給料

厚生労働省の資料を基に算出すると、看護助手の平均年収は以下のとおりです。

【看護助手の平均年収(従業員数10人以上の規模の企業・男女計)】
月給:22万2,300円
賞与:45万4,600円
年収:312万2,200円

看護助手の年収は、同年の看護師(約492万円)や准看護師(約413万円)を下回る数字です。また、昇進の機会も少ないため昇給率も控えめ。ただし、夜勤のある仕事なので、夜勤の回数を増やすと夜勤手当が付いて給料アップが望めます。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査

今の病院で満足していますか?

看護助手になるメリット

看護助手になると以下のようなメリットがあります。

未経験・無資格でも働ける

看護師や准看護師など、医療分野に携わる仕事はたいてい資格が必要です。その点、看護助手は医療行為が行えない代わりに、無資格でも働けます。

医療現場の一員として働ける

医療は、医師や看護師、薬剤師などが専門性を発揮し連携して患者に提供するものです。看護助手になれば、この医療提供を担うスタッフの一員として働くことができます。

医療や介護、薬の知識が身につく

看護助手になると、医療や介護、薬などの幅広い知識の習得が期待できます。介護の知識は家族の介護に活かせるほか、介護業界に転職する際にアピールポイントになるでしょう。また、医療・薬の知識は医療業界を目指す方には有用になるでしょう。看護師や准看護師を目指す土台にできます。

対人能力が高まる

看護助手は患者との距離が近く、コミュニケーションが多い仕事です。患者の中には、意思疎通が困難な方や、こだわりが強い方などがいます。それらを理解し、コミュニケーションを取るために努力すれば、対人能力の向上が見込めるでしょう。

今の病院で満足していますか?

看護助手になるデメリット

看護助手になると以下ようなデメリットがあります。

介護業務が多い

看護助手は医療関係の仕事というイメージがあるでしょう。しかし、実際の仕事内容は食事や排泄の介助、清掃、ベッドメイキングなど介護的な仕事がほとんどです。看護師のような仕事をイメージしていると、ギャップを感じることも。実際の仕事内容は求人応募前によく確認しましょう。

介護と医療で考え方が違う

看護助手の中には、医療分野の知識を学びたい介護士もいます。ただ、看護助手は医療の場なので、介護と考え方が異なることがあるようです。たとえば身体拘束は、介護の場ではありえませんが、医療の場では日常的に行われています。こういったギャップに悩むこともあるでしょう。

生活リズムが崩れがちになる

看護助手は2交代制・3交代制が基本で、夜勤があるのが当たり前です。夜勤をして生活リズムが崩れてしまう可能性もあります。

今の病院で満足していますか?

看護助手が看護師になるには

高卒以上の学歴がある方は、主に、看護専門学校(3年制)、看護大学(4年制)、看護短期大学(3年制)に通うことで看護師国家試験の受験資格を取得できます。なかでも看護助手におすすめのルートが、「看護専門学校」に通うルート。入学の際、社会人枠が充実しており、一般枠の倍率も低めだからです。
ただし、看護助手として働きながら看護師を目指すのはハードルが高め。その場合、准看護師資格の取得を選択肢に入れてもいいでしょう。准看護師資格は中卒から目指せて、半日制の養成所があります。看護師へのキャリアアップも可能です。

今の病院で満足していますか?

▼関連記事
主婦が看護師を目指すには?方法を解説
准看護師になるには?資格を取得する方法やメリットについて解説

この情報はお役に立ちましたか?

無料でさらに聞いてみる

「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。

インタビュー参加者全員にギフト券3,000円分プレゼント!