保健師になるにはどんなことを学ぶの?看護実習とは一味違う、保健師実習の実際とは

2022.7.4

スーツ姿で挑む保健師の実習は、看護実習とは少し雰囲気が異なります。公衆衛生の担い手である保健師になりたい学生、まだ迷っている学生は、実習担当の保健師がなぜ保健師としてその場所で働くことを選択したのかや経歴(病院勤務年数や部署など)などを質問してみると、自分の道が見えてくるかもしれません。

目次

保健師が働く場所と実習先

大学等で勉強された方も多いかと思いますが、保健師は市町村の保健センター、地域包括支援センター、保健所、事業所、企業、病院の退院支援部署などで活躍しています。一概に保健師といっても、それぞれ特徴のある業務内容や視点があります。

そのため、主な実習先は病院ではありません。市役所の母子保健や成人、精神、高齢者などに関わる市町村保健師がいる保健センター、保健所、産業保健師がいる事業所や企業などへ向かうことになります。

 
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看護実習との違い

保健師実習は、すべての場所と分野での実習ができるわけではありません。健康教育に携わった学生、保健所監査に付き添った学生、家庭訪問に携わった学生、企業での健康相談に携わった学生などさまざまです。

ですから、学生同士で実習で学んだことを共有することで、より理解を深めることができます。希望の場所に実習に行けるとは限らないので、保健師として働きたい場合などは実習場所について学校と相談することをおすすめします。

市町村の保健師実習

乳幼児や妊婦、成人、高齢者、障がい者などに関連する部署で実習を行います。乳幼児健診や子育て支援に関する相談、成人への生活習慣病予防教室や高齢者のサロン活動の見守り、介護予防教室などを通して学びます。

大学で地元を離れている学生も少なくないでしょう。実習先は、自分の親しみがない土地かもしれません。地域の保健師にとって、管轄地域についての理解と感心は重要な視点です。

実習前に、実習先がある地域を自分の足で歩いてみてください。事前に自分で地区踏査することで、地域性や社会資源などの情報を得ることができます。

保健所での実習

保健師は、難病や精神障がい者への相談・支援を行ったり、感染症が発生した場合は監査を行ったりしています。また、市町村保健師と連携し、地域全体の健康問題の把握・調査を行います。地域のケアシステムを構築することもできます。

私は、食中毒が発生した施設への監査に同行させていただきました。「現場を確認することは大切だけれども、保健師は監査される側の気持ち(動揺やショック、メディア報道などによる不安など)に寄り添う必要がある」とアドバイスをいただいたことが印象的でした。

事業所、企業の実習

産業保健師は、産業医や衛生管理者等とともに、労働者や雇用者の健康管理を行っています。実習では、生活習慣病や歯周病の予防に関する取り組みや、健康相談室にてメンタルヘルスへの関わりを通して学習します。

事前に実習先の事業所や企業について下調べをすることをおすすめします。働く人がどのような職場環境でどのような仕事をしているかを調べてみましょう。

おわりに

保健師の実習は期間も短く、内容も限られてしまいます。看護実習でも病院の地域連携や退院支援部署など保健師が活躍する分野を除いてみると、病院と地域の連携や看護師と保健師の連携についてより理解が深まります。



Writer…suke

Illust…Mana.Ishiguro
Twitter:@mana__iu

 
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